記録ID: 875058
全員に公開
沢登り
東北
阿賀野川水系男女川
2016年05月14日(土) ~
2016年05月15日(日)
福島県
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 09:54
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,249m
- 下り
- 912m
コースタイム
1日目
- 山行
- 9:56
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 9:57
10:26
260分
弥五島駅
14:46
0:00
0分
Co880m二俣
5:32
286分
Co880m二俣
11:09
ゴール地点
1 入渓点まで
入渓点の最寄駅は、上記のとおり会津鉄道の弥五島駅。
ピストンしない限り、入渓点に戻るのは結構な手間になるので、基本的には鉄道を利用することになる。
東京からだと、東武伊勢崎線経由(会津田島行きの快速の運転がある。)か、新幹線を利用して郡山経由で向かう。
弥五島駅からは福島県道216号線を進み、突き当たりを右折する(国道121号線)。最初の交差点を右折し、突き当たりを左折する(福島県道347号線)。
そのまましばらく道なりに進むと男女川を渡るが、その先のカーブの頂点に林道大牧線の起点がある。
道なりにしばらく進むと、「休場」と書かれた標識の立つ広場が見えてくる。
この広場の奥に、男女川沿いに進む地形図に記載のない林道が続いている(最初は気がつかず通り過ぎてしまった。)。
この林道に入るとすぐに洗い越しがあったので、ここで沢靴を履いた。
林道をそのまま進むと崖が崩れている箇所が出てくる。
ここを過ぎてしばらく進むと、Co550mくらいの堰堤が見えてくるが、
このあたりで一段下の平地に降りると堰堤の上部に降りる踏み跡があるので、これを利用して沢床に降りる。
なお、実際の遡行時は、行きすぎてしまい、崖崩れの少し先の轍が沢に向かうところまで戻ってから入渓したが、
堰堤を左岸側から巻こうとして巻けず(記録に「左から巻く」とあったのを「左岸から巻く」と勘違いしていた。)、
上記の平地まで上がってから踏み跡をたどって沢床に復帰した。
2 Co880m二俣(幕営地)まで
沢床に復帰してすぐにCo554m二俣。ここは左へ。
しばらくはゴーロが続く。
釣り人2人がいたので、声をかけて先に行かせてもらう。
もちろん、しばらくは沢に入らず巻く。
両岸が迫ってきて巻きにくくなったあたりで沢に入る。
そのあたりからナメが始まった。
その後は、時折ゴーロが混じるもののナメが続く。
滝もいくつかあるが、殆どは何の問題もない。
ただし、1つは水流左を登るが、逆層で苔がはがれやすく、ちょっと注意が必要。
もう1つはツルツルで登れないので巻く必要がある(写真なし)。
後者は右岸から簡単に巻ける。
Co758m二俣も左に進む。そのままサクサク進み、ふと気がつくとCo880m二俣。
地形図を見る限り、そこから先に幕営適地はなさそうなので、ここでビバーク。
数m上がるとちょうどいい平地がある。
なお、この付近には流木が大量にあった。
3 稜線まで
他の記録のとおり、1207mコル(二岐山南西の1266mピークの南)を目指す。
そのため、Co880m二俣は右へ進む。
程なくしてCo920mの7m滝が現れる。
水流左側にクラックがあり、それを手がかりに登ることができる。
フリクションは相変わらずしっかり利くが、ホールドやスタンスは小さく、
落ち葉が溜まっていたりするので、注意が必要である。
更にしばらく進むとCo1020mの7m滝が現れる。
この滝は取り付きが難しい。
過去の記録では水流左から登っている写真が出ているが、良さそうなスタンスは見当たらない。
水流中にはスタンスになりそうなところがあるが、位置が高く、
バランスを取るべくホールドが欲しいところであるが、それほどしっかりしたホールドはない。
そのため、最初は高巻きを考えた。
左岸側は登れない一方、右岸側はやや傾斜が緩やかである。
そこで右岸側の高巻きを図るが、粘土質でかなり滑る。
滝の落ち口と同レベルにバンドっぽいものが見えるが、そこまで上がるのが難しい。
灌木があれば何とかなると思うが全くない。
そこで、原点に返って滝を直登することとした。
滝は左側なら登れるが、落ち口左側にちょうどよい立木があり、
一人が登れればこれを支点とすることができる。
ただ、中間支点を取ることができないので、最初の一人は神経を使う。
今回は、CLが空身で登ってから懸垂下降し、CLともう1人のメンバーがトップロープで登り、
SLが上から引っ張り上げてもらう要領でクリアした。
この7m滝をクリアするとあとは難所はない。
水流の多い方や傾斜の緩やかな方へと進んでいくと、特に読図するまでもなく、
目標のCo1207mコルにたどり着いた。
4 二岐温泉まで
コルからは、反対側の斜面を降りて沢を下るルートを取った。
その斜面はやや傾斜があるが、笹をつかむことでさほど問題なく降りられる
(ただし、直線的に進もうとすると傾斜が急すぎるところが出てくる。
そこは巻き気味に降りる必要がある。今回は北側から巻いて降りた。)。
笹藪を抜けると、二俣川の支沢の源頭部である。
ここには滝はなく、困難なところはない(ただし、1箇所倒木がうるさいところがあった。)。
程なくして林道の橋に出る。ここで林道に上がって沢装備を解除し、
あとは道なりに歩いて行けば二岐温泉である。
5 駅まで
二岐温泉から鉄道の駅に出るのは実は難しい。
鏡石駅経由の須賀川駅行きの路線バスが1日2本あるが、現実に使えるのは12時30分発の便のみ(もう1本は6時55分発)。
これを逃すと、タクシーを使うしかない
(新白河駅からのバスもあることはあるが、予約制であり、
予約は利用予定の施設経由で行う必要がある(立ち寄り湯で利用できるかは未調査。)。)。
したがって、沢中でビバークする場合は、路線バスの時間を念頭に置くことが大事である。
なお、タクシーを使う場合は、会津鉄道の湯野上温泉駅に出るのが現実的。
入渓点の最寄駅は、上記のとおり会津鉄道の弥五島駅。
ピストンしない限り、入渓点に戻るのは結構な手間になるので、基本的には鉄道を利用することになる。
東京からだと、東武伊勢崎線経由(会津田島行きの快速の運転がある。)か、新幹線を利用して郡山経由で向かう。
弥五島駅からは福島県道216号線を進み、突き当たりを右折する(国道121号線)。最初の交差点を右折し、突き当たりを左折する(福島県道347号線)。
そのまましばらく道なりに進むと男女川を渡るが、その先のカーブの頂点に林道大牧線の起点がある。
道なりにしばらく進むと、「休場」と書かれた標識の立つ広場が見えてくる。
この広場の奥に、男女川沿いに進む地形図に記載のない林道が続いている(最初は気がつかず通り過ぎてしまった。)。
この林道に入るとすぐに洗い越しがあったので、ここで沢靴を履いた。
林道をそのまま進むと崖が崩れている箇所が出てくる。
ここを過ぎてしばらく進むと、Co550mくらいの堰堤が見えてくるが、
このあたりで一段下の平地に降りると堰堤の上部に降りる踏み跡があるので、これを利用して沢床に降りる。
なお、実際の遡行時は、行きすぎてしまい、崖崩れの少し先の轍が沢に向かうところまで戻ってから入渓したが、
堰堤を左岸側から巻こうとして巻けず(記録に「左から巻く」とあったのを「左岸から巻く」と勘違いしていた。)、
上記の平地まで上がってから踏み跡をたどって沢床に復帰した。
2 Co880m二俣(幕営地)まで
沢床に復帰してすぐにCo554m二俣。ここは左へ。
しばらくはゴーロが続く。
釣り人2人がいたので、声をかけて先に行かせてもらう。
もちろん、しばらくは沢に入らず巻く。
両岸が迫ってきて巻きにくくなったあたりで沢に入る。
そのあたりからナメが始まった。
その後は、時折ゴーロが混じるもののナメが続く。
滝もいくつかあるが、殆どは何の問題もない。
ただし、1つは水流左を登るが、逆層で苔がはがれやすく、ちょっと注意が必要。
もう1つはツルツルで登れないので巻く必要がある(写真なし)。
後者は右岸から簡単に巻ける。
Co758m二俣も左に進む。そのままサクサク進み、ふと気がつくとCo880m二俣。
地形図を見る限り、そこから先に幕営適地はなさそうなので、ここでビバーク。
数m上がるとちょうどいい平地がある。
なお、この付近には流木が大量にあった。
3 稜線まで
他の記録のとおり、1207mコル(二岐山南西の1266mピークの南)を目指す。
そのため、Co880m二俣は右へ進む。
程なくしてCo920mの7m滝が現れる。
水流左側にクラックがあり、それを手がかりに登ることができる。
フリクションは相変わらずしっかり利くが、ホールドやスタンスは小さく、
落ち葉が溜まっていたりするので、注意が必要である。
更にしばらく進むとCo1020mの7m滝が現れる。
この滝は取り付きが難しい。
過去の記録では水流左から登っている写真が出ているが、良さそうなスタンスは見当たらない。
水流中にはスタンスになりそうなところがあるが、位置が高く、
バランスを取るべくホールドが欲しいところであるが、それほどしっかりしたホールドはない。
そのため、最初は高巻きを考えた。
左岸側は登れない一方、右岸側はやや傾斜が緩やかである。
そこで右岸側の高巻きを図るが、粘土質でかなり滑る。
滝の落ち口と同レベルにバンドっぽいものが見えるが、そこまで上がるのが難しい。
灌木があれば何とかなると思うが全くない。
そこで、原点に返って滝を直登することとした。
滝は左側なら登れるが、落ち口左側にちょうどよい立木があり、
一人が登れればこれを支点とすることができる。
ただ、中間支点を取ることができないので、最初の一人は神経を使う。
今回は、CLが空身で登ってから懸垂下降し、CLともう1人のメンバーがトップロープで登り、
SLが上から引っ張り上げてもらう要領でクリアした。
この7m滝をクリアするとあとは難所はない。
水流の多い方や傾斜の緩やかな方へと進んでいくと、特に読図するまでもなく、
目標のCo1207mコルにたどり着いた。
4 二岐温泉まで
コルからは、反対側の斜面を降りて沢を下るルートを取った。
その斜面はやや傾斜があるが、笹をつかむことでさほど問題なく降りられる
(ただし、直線的に進もうとすると傾斜が急すぎるところが出てくる。
そこは巻き気味に降りる必要がある。今回は北側から巻いて降りた。)。
笹藪を抜けると、二俣川の支沢の源頭部である。
ここには滝はなく、困難なところはない(ただし、1箇所倒木がうるさいところがあった。)。
程なくして林道の橋に出る。ここで林道に上がって沢装備を解除し、
あとは道なりに歩いて行けば二岐温泉である。
5 駅まで
二岐温泉から鉄道の駅に出るのは実は難しい。
鏡石駅経由の須賀川駅行きの路線バスが1日2本あるが、現実に使えるのは12時30分発の便のみ(もう1本は6時55分発)。
これを逃すと、タクシーを使うしかない
(新白河駅からのバスもあることはあるが、予約制であり、
予約は利用予定の施設経由で行う必要がある(立ち寄り湯で利用できるかは未調査。)。)。
したがって、沢中でビバークする場合は、路線バスの時間を念頭に置くことが大事である。
なお、タクシーを使う場合は、会津鉄道の湯野上温泉駅に出るのが現実的。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入渓点までは林道を通っていける。 Co550mくらいの堰堤を越えれば、あとはCo920mとCo1020mのそれぞれ7m滝以外は、ナメ+ゴーロ+さほど難しくない滝。 下山はルート次第では急な笹藪を降りることになるので、滑落に注意。 |
その他周辺情報 | 下山後は二岐温泉へ。 今回は新湯小屋温泉で入浴(土日のみの営業の模様。)。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
渓流シューズ
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
ロープ
|
感想
数年前からCLに誘われていた男女川。
ナメがなかなか素晴らしいとの評判を目にしていたが、それほどではないのではないかと思っていた。
が、思っていたよりもかなり立派であった。
入渓や下山、Co1020mの7m滝の処理に問題を伴うが、その辺りをクリアできればもっと登られていいのではないかと思う。
なお、Co880m二俣を左に進む沢沿いには道があったという記録も目にした。
ここを詰めるとCo1113mのコルに詰め上がる。
このルートの記録は目にしていないが、こちらを辿ることもありかもしれない。
ただし、地形図には1113mのコルから林道に続く登山道表記があるが、林道からはその登山道の出口を確認できなかった。
こちらの場合も沢下りの方がベターなのかも知れない。
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