男具那ノ峰・鍋割山(名残の紅葉、越沢周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,218m
コースタイム
天候 | うす曇時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:鳩ノ巣駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
寸庭部落(登山口)〜金毘羅神社までの道はガイドブック及び地図に載っていませんが、登山口近くに道標がいくつかあり道も明瞭です。 但し、やや荒廃気味で崩落やヤブがあります。 金毘羅神社〜広沢山〜大塚山の道はガイドブック及び地図に載っていませんが、わりあいしっかり踏まれていて迷うことはありません。 広沢山までのルートは、細い岩場の尾根や急坂が多いため、登山靴など足元をしっかりする必要があります。 大塚山〜鍋割山は一般ルートです。 鍋割山〜大楢峠はガイドブック・地図に載っていないルートです。 道(踏み跡)はわりあいしっかりしていますが、2箇所程間違い易いところがあります。 進入禁止を示す横にした木やテープのバツ印を見逃さない様注意が必要です。 大楢峠〜上坂(あがっさか)ルートとの分岐までは一般ルートです。 上坂ルートとの分岐以降の城山登山口までのルートは、ガイドブック・地図に載っていませんが、道(踏み跡)は比較的明瞭です。 但し、尾根・斜面を直登する急坂が連続します。 登山口に登山ポストはありませんので、古里駅で投函が必要です。 寸庭橋のたもとに町営の駐車場があり、道路の反対側にきれいなトイレがあります。 |
写真
感想
奥多摩の紅葉も高所では終わりの報告がされているが、低所ではまだ間に合うかと思い、名残の紅葉を求め、越沢を一周するルートを歩くことにした。
登りに鉄五郎新道から広沢山さらに大塚山へと続く越沢右岸の尾根を使い、御岳神社を抜け、奥の院(男具那ノ峰)から鍋割山に登り、そこから北尾根〜大楢峠〜城山と続く左岸の尾根を下る。
7時50分の奥多摩駅行きの電車は、いつもの通りほとんどが登山姿の人で埋まっていたが、夏の最盛期ほど多くはなかった。
古里駅で下車し、駅前の広場で身支度ストレッチを行い、8時30分に出発する。
青梅街道を、鳩ノ巣方面にすすみ道標に従って寸庭橋に向かう。
途中の民家の庭などの紅葉が見頃になっている。
寸庭橋のたもと右側には、町営駐車場があり道路の反対側にきれいなトイレがある。
寸庭橋を渡りそのまま道なりに左に進んだところに、右斜面を登る歩行者用通路(階段)があるので、それを登り寸庭部落に入る。
正面に小さな半鐘やぐらが見える角を右に曲り、その後道標を見ながら寸庭部落のはずれまで行く。
道は、林道(行き止まり)に向かうが、ここに道標があり大塚山・御岳山方面となっている方向に進むと、寸庭川を渡る橋にたどり着く。
ここが鉄五郎新道と呼ばれる登山道の入り口になる。
橋を渡った直ぐのところにも道標があり、大塚山・御岳山の方向に進む。
道標から10m位進んだ杉の根元に、白いペンキ塗りの板が置かれ、そこに後からマジックで「鉄五郎新道」と書き足している。
杉の植林についている道はしっかりと踏まれていて迷うことはないが、所々で崩落しかけているので足元に注意が必要。
越沢及び越沢の支流沿いに少しずつ高度を上げて進み、越沢支流の流れが枯れそうになるあたりで、対岸に渡る。
対岸に渡った後、大きな岩を避けながら尾根に登りつめ、さらに尾根を巻く様に進むが、手入れがされていないためヤブが張り出すところもある。
やがて、対岸に朽ちかけた小屋が2軒立つ小さな沢に出るが、ここが鉄五郎新道の終点の金毘羅神社である。
休憩小屋だったと思われる大きい方の小屋の壁に、金毘羅神社とその為の参道を整備した「西村 鉄五郎」さんへの感謝状が木板になって掲げられている。
この感謝状の日付は昭和31年となっているが、その頃は一応観光スポットになっていた様だ。
また、この神社は、岩場登りの練習場として有名な越沢バットレスの真上に位置する。
神社手前のがけから下を覗くと、河原に小屋がけがしてあり、そこで多くの人が岩登りの準備をするのが見えた。
神社に参拝した後、神社が立つ尾根の続きを反対に進む。
尾根は植林の中の急な登りに変わり、さらに左方向に向きを変えながら岩場が多い急坂に変わる。
このあたりになると、越沢側(右側)は自然林になり、楢の木類の黄色やもみじの赤がが、葉を落とした木々の中に散見される。
これらの木も大分葉を落とし始めていて、数日の間には全部葉を落としてしまうだろう。
途中には、松の大木がルート上に倒れかかっていてその下を四つんばいで潜り抜けたり狭い岩場の上を渡ったりするやせ尾根があり、注意が必要。
その後、岩場の急坂、植林の中の急坂をこなし、広沢山の頂上に出る。
ここには、手製の山名板が取り付けられている。
ここからは、ほぼ平坦な稜線上の道となり小さなアップダウンを数回繰り返すと、目の前に白い大きな建物が現れる。
この建物は上に電波塔が立っており、遠くからでも大塚山を特定できる電波塔の一部である。
電波塔のフェンス横を登ったところが、大塚山の頂上で休憩用ベンチがいくつか置かれている。
登山道入口からここまで誰にも会うことが無かった。
ここで10分程休憩をし、御岳神社に向かう。
御岳の民宿街から御岳神社参道を経て、奥の院から大岳山に向かう道の入口(天狗の腰掛杉)に行く間、多くの観光客とすれ違う。
さらに、奥の院(男具那ノ峰)から鍋割山までの登山道でも数組の登山者に行き交う。
12時過ぎに鍋割山頂上に到着し、ここで40分程昼食休憩とする。
昼食休憩後北に向かう鍋割北尾根を下るが、奥多摩自然公園管理センターが立ち木に取り付けている「この先は登山道ではありません」の看板が格好の目印となっている。
道は比較的明瞭だが、のっけから滑りやすい急坂が続き木の枝などにつかまり下って行く。
急坂を下り終えしばらく進むと、第1のピーク(1010m)に到達するが、ここには焚き火の跡があり山仕事で人が入って入ることが判る。
そばの岩陰には、比較的新しい山の神の祠がある。
一旦下り少し登り返した第2のピーク(961m)を過ぎ、道は右に90度曲り尾根を下るが、このまま真直ぐ進まず20m程先で左に曲り元の尾根をまく様に進まないといけない。
この地点には足元に木が横たわり、前方の杉の木に黄色のテープで×印がしてあるので、これを見逃さない様注意が必要。
この後、伐採跡地の小さな雑木が密集する自然林の中を通るが、途中に「右やまみち」&「左大○○(判読できず)」と文字が彫られた石碑が置かれている。
作業道にしか使われないと思われる道に、この様な石碑を誰が担ぎ上げて置いたのだろうか不思議な感じがする。
道は、尾根の左側に移り杉の植林の中を下って行くが、途中もみじが群生するところがあり、きれいに色づいている。
さらに下り、ほぼ尾根上を通るところに出ると、葉を落とした木々を透かして登りに使った広沢山と大塚山までの稜線が見えた。
ここから見ても、広沢山への登りのきつさが読み取れる。
道は尾根上を通る様になりさらに下ると、正面に岩が見えるところに出る。
この岩の手前で、折り返す様についている右側の斜面を下る道に入る。
岩の上に、赤いペンキで小さく「古里」方面の指示があるが、良く見ないと気が付かない。
また、右に下る道も枯葉で覆われほとんど見えないので、注意が必要。
右の斜面をジグザグに下り、大楢峠から御岳神社に向かう裏参道に下り立つ。
ここから、大楢峠を越え尾根上の上坂(あがっさか)に下るルートを進み、上坂のルートが尾根を外れるところで、城山へと分岐する。
上坂へのルートと別れ、691mのピークを越え鞍部に下ると、楢の大木の根元に山の神の祠が安置されている。
この祠の屋根を良く見ると、なにやら獅子頭を彫刻している様にも見える。
これの両側の斜面には道らしき跡が見え、昔は越沢と海沢を結ぶ峠の一つだった様に思える。
ここから細い尾根上の急坂を登り詰めたところが、三角点(759.7m)のある城山の頂上である。
頂上には小さな丸い山名板が立ち木につけてあるが、三角点の標石は横に木杭が打たれているいるだけで質素なたたずまいだ。
頂上にはテレビアンテナも立ち、その下には古い道標が立ち、御岳方面と鳩ノ巣園地が示されている。
頂上から滑りやすい急坂を下り傾斜が緩んだところに、送電線鉄塔が立ちまわりの木が切り払われた場所に出る。
ここを過ぎ、道は初め自然林その後杉の植林の中を、急な斜面を直線状に下る様になる。
所々に木杭を打ち込み階段状にした痕跡が残っていて、昔は登山道として使われた様子がうかがえる。
さらに下り、傾斜がやや緩んだところに朽ちかけた道標が立ち、城山・鳩ノ巣園地の他に坂下部落への方向板がついているが、この方面の道は確認できなかった。
さらに進み、人家の屋根が見えるあたりで、登山道か少し離れたところに赤いコンクリートブロック造りの建物が見えた。
近づいて見てみると、八大龍王本教のお堂だそうで、中には2体の仏像が安置されていた。
ここから直ぐに舗装道路に下り立ったが、鍋割山頂上からここまで、大楢峠で2人1組の登山者に会っただけで、静かに歩くには向いているルートと言える。
駅に向かう雲仙橋を渡るが、ここから多摩川を覗くと、両岸はきれいに紅葉していた。
特に橋のたもとの食堂の前のもみじは非常にきれいだった。
鳩ノ巣駅に3時20分に着いた。
駅前の広場のもみじもきれいに紅葉してたが、枯葉が混じりここもあと少しで終わりと思われた。
名残の紅葉を求めて越沢両岸の尾根を周回したが、右岸の広沢山への登り途中と左岸の鍋割北尾根の一部で見えたのみで、結局多摩川近くの低地が一番きれいだった。
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