御嶽山〜初日山〜石尊山

- GPS
- 09:48
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 1,098m
- 下り
- 1,095m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:49
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
先週,養老渓谷から石尊山に向かう際に,「房総ふれあいの道」の中の「やまあいの郷を訪ねるみち」を半分まで辿ったので,残りを歩いてみたいと思った。又,前から「麻綿原(まめんばら)高原」という不思議な響きの地名が気になっていたので,そこを目的地に周回コースを計画した。手頃な駐車場が見当たらなかったので,少し遠いが亀山湖の近くにある滝原地区湖畔公園駐車場を選んだ。亀山湖も一度,ゆっくりと訪れてみたいと思っているので,できればその下調べもできればと思った。
自宅を3時20分頃に出発し,市原SAで蕎麦を食べる。風が強いようで車が少し流される。予定通り5時45分に駐車所に着くが,真っ暗なので駐車位置が良く分からない。ヘッドランプを点けて周囲を確認した後,駐車する。半分以上に工事関連車両が停められていた。気温は8℃と高いが,風が冷たい。半月が浮かんでおり,先週の満月から1週間が過ぎたことを実感する。出発した時点で既に薄明るくなっており,ヘッドランプは不要だったが,トンネル通過があるので念のためにポケットに入れておく。
神社やお寺の脇の道を600m程歩き,国道465号に出る。うねうねと走る小櫃川に近付いたり離れたりする車道には幅の広い歩道がついており,車を気にせずに歩ける。狸らしき獣が道路を横断していた。未だ新しい蔵玉(くらだま)トンネルを過ぎると,電波塔を乗せた石尊山が見えた。七里川温泉への分岐を過ぎると直ぐに石尊山への北口参道入口に着く。帰路はここに降り立つ予定。この辺りは路側帯が狭いので車が来ない内にと早足で進む。古そうなトンネルを過ぎ1kmも進むと先週,辿ったもみじ谷への道との分岐に出た。さらに少し進んで,夕木川にかかる筒森橋のたもとで不要なヘッドランプなどをザックにしまう。
更に300m程進んで,「房総ふれあいの道」の「やまあいの郷を訪ねるみち」の後半部分に入る。路は舗装されているが,枯れ枝が多く落ちている。車は通らない。小田代から続く「麻綿原高原のみち」に合流すると,路面が暫くは良くなった。空は青く,白い雲が気持ち良く流れている。前方右手に,植林された少しこんもりとした盛り上がりが見える。別称「くらげ山」と呼ばれているらしく,御嶽山(おんたけさん)と目星を付ける。近くまで来ると,右側に車止めのロープが張ってある箇所から登り始める。赤テープが付けられた踏み跡を進む。一部で藪が濃く,草の葉で手を切りそうになるので,慎重に掻き分けながら進む。獣除けの柵があったが,しっかりと閉じられていなかったので,通過後に針金でしっかりと留めた。山頂は樹木に覆われて見晴はなく,石祠がひっそりと建っていた。風が冷たく,長居できずに歩き出す。登路と同じ道を戻ったが,南側の鞍部をさらに南下する踏み跡もありそうだった。
車道をさらに南下する。たまに「房総ふれあいの道」の標識が出てくる。車の往来は皆無で両側には緑が一杯なので,車道とはいえ快適である。少し残った紅葉などを眺めながらのんびりと歩を進める。右側の斜面が低くなったなと思ったら,テープを巻いた棒が立っていた。近づくと,脇に「麻綿原ー石尊山 縦走コース入口」の標識が落ちていた。思っていたよりも早く着いたようだ。
今は更に先の初日山を目指す。数分歩くと,左手に上り坂があり,上部のお堂には東を向いた日蓮像が祭られていた。南方向に太平洋が光っていて,東側には連なる山並みが見えた。眺めは良いが,風が冷たいので早々に降りて,対面にあった西向きの坂を上る。上がり切ったところに「初日山364m.天拝園」の標識が建っていた。天照大神の神殿がある小広場になっており,眺めは一層よかった。小道を下って六即門(ろくそくもん)から再び,ふれあいの道の車道に戻って南に向かう。500m程で3方向への分岐となるが,東方向以外は通行止めとなっている。黄葉した樹の下の古いベンチに腰掛けて,クリームパンを食べる。ここは風が無くてゆっくりとできた。
再び,来た道を少し戻り,立て看板の所からあじさいの徯に入る。確かに路の両側に沢山のアジサイが植えられており,花時は見事だと思われた。ただ,夏季にはヤマビルがいるらしくどの程度のものかが気にはなる。路からはお寺の建物も良く見えた。景色を眺めながら,登っていると2頭のシカが現れ,大慌てで逃げようと走り回るが,獣除けのネットに2度,3度とぶつかっては方向を変えて走り去った。驚かせて申し訳なかった。
再び,初日山付近まで戻り,標識のある処から石尊山への縦走コースに入る。山道を数分で来る時に見た「 縦走コース入口」の標識まで辿り着く。その後も要所要所で標識が出てくる。濁川山(356m)の北斜面を下り,東へ100mほど進んだ所に石尊山への標識があった。地形と分岐の仕方から「横瀬」方面との分岐点だと思った。そこから更に100mほど進んだ所に大木があり,根本に「保護樹 もみ」の標識があった。事前に「もみ太郎」という名所があることを認識し,地図の上にマッピングしておいたのだが,それを「横瀬」方面との分岐点と勘違いしていた。そのため,多少の違和感を覚えつつ,左側に見える尾根をルートと間違え,薄い踏み跡を辿った。10分ほど進んでから方角の違いに気付き,尾根を登り返して元のルートに戻った。再度,もみ太郎まで戻り,方角を確認の上で北上すると,30分ほどで「もみ次郎」に着き,小休止する。
更に10分ほど進んだ所で,左側にロープが張られていた。地図からするとそちら方向がルートのようだが,路が崩れているのだろうか? すぐ脇からの登り斜面に赤テープが幾つもついていたので,そちらに進み,少し大回りして本来ルートに戻った。更に20分ほど進むと,大きな岩の塊が現れる。一部がオーバーハングしており,結構な存在感がある。
小倉野への分岐点は平らな地形で,東京大学の森林保護の看板が立っていたが,道標は無かった。小倉野方面への踏み跡は余りはっきりとは分からず,辿る人は少ないのかもしれない。石尊山の南東直下の分岐点付近に初日山までの概略ルートを示した標識があり,そこには「もみ三郎」も記載されていた。見落としてしまったようだ。分岐点から北東に200mも進むと白い建物が見えた。先週も前を通った電波塔施設だ。一旦,車道に出た後,別の電波塔脇を通って石尊山の頂に到着。直ぐに下の石祠のところにあるベンチに座って休憩する。今日も誰も居らず,風の音だけが聞こえる。天気は良いのだが,やはり寒くて余り長居せずに立ち上がる。
もう一度,電波塔の近くまで戻り,手前の標識やテープのある処を北北西に降ると,先週歩いた路に合流する。勝手が分かっているのですんなりと北参道の下り口に到着する。一寸下ると,北斜面に大きな穴が二つ開いている。何だろうと思い近づくと,自然の穴ではなく,人手で掘られたもののようだ。フラッシュを焚いても奥までは見通せない。戦時中のものだろうか?何に使ったのだろうか?
北口参道の入り口に降り立った時点で未だ15時少し過ぎだった。急げば,帰宅ラッシュに巻き込まれずに済むかと思い,少し早足で駐車場まで戻る。着替えもそこそこに車を出し,木更津東ICから高速に乗り千葉北ICを目指すが,途中で渋滞となったので,蘇我ICで降りて,後は下道を走る。結局,3時間20分を要して19時半に帰宅した。
今回は初日山周辺を除くと眺望は殆ど得られず,緑の中を歩くのが目的となるので,やはりアジサイに合わせた季節が一番良いのかもしれない。ただ,ヤマビルだけは気になるが・・。GPSは利用しなかったが,ルートミスをした個所は,事前準備で目標物のマッピング位置がずれてしまったことも原因の一つなので,もっと準備は入念にすべきだろう。今度は亀山湖辺りを中心にした山行を考えるのも面白いかもしれない。
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