奥秩父縦走 新地平〜雁峠〜唐松尾山〜将監小屋〜雲取山〜七ツ石小屋〜石尾根〜奥多摩駅

- GPS
- 56:00
- 距離
- 45.5km
- 登り
- 2,574m
- 下り
- 3,321m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:00
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:30
| 天候 | 1日目 快晴 2日目 快晴 3日目 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山梨市駅〜新地平 800円 ※現金のみ、お釣りのないよう準備すると良い。 ※下車ボタンがないので運転手さんに声を掛ける方式になっています |
| コース状況/ 危険箇所等 |
■笠取岳〜黒槐山〜唐松尾山の区間は低い笹藪帯だが分かりにくい個所がある。私も実際間違えた。踏み跡が続かない場合は間違えた可能性があるので注意深く引き返すと見つかると思う。 ■将監小屋〜大ダル、飛龍山〜三条ダルミのトラバース区間は道が狭く斜面が切れ落ちている個所があり、漫然と歩くと危ないと思った。 木製の桟橋も多数あるので積雪の状況次第では慎重に進みたい。 |
| その他周辺情報 | ■将監小屋 ・冬期閉鎖でテント料金を納める徴収箱などはありませんでした ・水場はドハドバ出てます ・トイレは冬期閉鎖で使えません ■七ツ石小屋 ・ビール600円、菊水600円、柿ピー、えびせん各100 ・テント泊は1000円(1人) ・テント泊の予約受付は前日の15:00まで(受付時間9:00〜15:00) 飛び込みテント泊は手数料を追加で取られるそうです。 |
写真
馬鹿みたく深くペグを打ち込んだ自分が憎らしい!!!
悪戦苦闘しているうちにすっかり日が昇ってしまった。鹿駆除ハンター皆さんも出勤。
七ツ石小屋の小屋番さんのエッセイ本
これを読むとますます七ツ石小屋が好きになります。七ツ石小屋の歴史、それにまつわる人々の話など盛りだくさんです。
また七ツ石小屋に足を運びたくなります。
感想
今回の山行はいつも一緒のモコモコさんが山行3日前頃から体調が良くないと言うことで、久しぶりの単独縦走となった。
奥秩父の縦走は前回の2019年2月以来ということになる。その時は瑞牆山荘〜金峰山〜国師岳〜甲武信ヶ岳〜雁坂峠〜雁峠へと下山した。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1736543.html
この時はかなり意気込んでいて奥多摩駅まで行くぞという気持ちがあったが、体力不足による気力喪失で雁峠から新地平へ下山となった。
時は流れて2025年の年末、厳冬期ではないがその続きをやるチャンスが巡ってきた。モコモコさんには申し訳ないが何だか久しぶりの単独縦走なのでうれしいのだ。
■■■1日目■■■
山梨市駅から乗り込んだバスの乗客は私の他に一人だけ。その人も途中で降り貸切で新地平バス停へ10:10に到着。運賃800円。
●新地平〜水干〜唐松尾山●
今日が初日にしてこの縦走の核心部。日没前までに将監小屋へ辿り着かなくてはならない。
雁峠までの林道は歩きやすいので行程が捗る。
沢沿いを歩くので水の心配がない。雁峠まで来たところで時間の貯金が出来た。
雁峠から見上げる笠取山は手強そうだ。パスして名所の水干(「みずひ」と読む)経由で進むことにした。源頭というので最初の水を飲んでみたいとずーっと思っていた。しかし水が干上がっている。名の通りだった。楽しみにしていたのに残念だ。解説を読んで納得。
ここから先は低い笹藪の中の登山道を辿る。黒槐山の付近は分かりにくい所もあるので、山の鉄則通り「見失ったら引き返す」のが正しい道を見つける早道だ。
15:00前に唐松尾山に到着。電波が通じるので七ツ石小屋へ電話で明日のテント泊の予約を入れた。電話が通じて良かった。飛び込みでテント泊だと追加で手数料がかかって料金が上がる。
●唐松尾山〜将監小屋●
唐松尾山からの下りは、数日前に降った雪が融けずに残って凍っているのでチェーンスパイクを装着して降りた。
明るい時間に将監小屋に到着することが出来た。鹿を駆除するための車が止まっていて誰か居るのかなと小屋を見たが誰も居なかった。
小屋は春まで閉鎖されている。将監小屋の凄いところは豊富な水だ。テン場は段段畑のようになっていて、水音からやや離れた所にテントを張った。
日没後、鹿駆除ハンターが2人降りてきた。明日も朝から来ますとのこと。朝早くから夕方までお疲れ様です。
とにかく寒いので夕食を食べて、湯たんぽをシュラフに2個とさらに空のザックに足を突っ込んで寝た。
■■■2日目■■■
●将監小屋〜大ダル〜飛龍山●
今日は七ツ石小屋までの行程だ。6:00位に出発出来ればいいなと準備を進める。
気温が低いので、寝ている間の息が凍り付いてテントの内側に霜になって付いていた。朝起きるとまずは霜取りから始まった。
テントの張り綱をペグで固定したのがまずかった。地面がカチコチに凍りつきペグが抜けない。(しっかりとペグを差し込んだ自分が憎らしい)
朝っぱらから渾身の力でペグを抜く余計な仕事でヘトヘト。そうこうしている内に昨日の鹿駆除ハンターの方が車で到着。
ペグと格闘したこともあり、何だかんだで出発は6:35になってしまった。
竜喰山、大常木山のピークは通らず、巻き道を快適に進むと大ダルらしい所を通過し、展望台の禿岩に到着した。禿岩はとても眺めがいい所で、南アルプスの巨人達が真っ白に際立つのを望むことができた。
飛龍神社で山の安全を祈る。また靴擦れの手当をする。左右の踵の部分。
飛竜山山頂は巻くこともできるが、ここは山頂経由で進んだ。せっかく登ったが展望がない飛龍山を後にする。
●飛龍山〜北天のタル〜三条ダル〜雲取山●
巻道へ一下りして合流してから雲取山までは山腹をトラバースして行くが、道が狭く谷側が切れ落ちている所もあるので気付けながら進んだ。
木の橋を何度も渡ることになる、これからの季節、雪の付き方次第では怖そうだ。
北天のタルの手前の道が凍りついて怖かった。
この部分はチェーンスパイクを装着して通過した。
三条ダルミでしっかりと休憩して、雲取山へ向かった。さすが100名山、人がいる。ちなみに入山してからは、将監小屋で鹿駆除ハンターに会っただけで人にはここまで会っていない。
東京都設置の立派な山頂標識を前に記念撮影して七ツ石小屋へ向かった。
●雲取山〜七ツ石小屋●
新しくなった五十人平のテン場施設は冬期閉鎖で見学できなかった。
七ツ石山は登ろうと思っていたが、管理人さんに小屋到着予定時刻15:30と伝えていたので先を急いで巻き道を進む。(七ツ石山の急登に怯んだのも事実)
七ツ石小屋でのお楽しみは支配ニャン(猫 梵天丸、伝五郎)に会うこと。そのタイミングは突然現れた。
テント泊の受付をしていると、ぴょんと脇から現れて受付台に乗るとそのまま管理人室の扉を自分で押して入って行った。不意を突かれて写真を撮る暇がなかった。一目会えただけでもラッキーだ。挨拶しに来てくれたんだね。ありがとう。
テント場は、私を含めて3張り3人でゆったりと過ごせた。飲まない予定だったが誘惑に負けてビールと菊水を購入。
どうか真夜中おしっこで起きないようにと祈りながら夕食とお酒を堪能して早めの就寝。
■■■3日目■■■
●七ツ石小屋〜鷹ノ巣山〜奥多摩駅●
祈りが通じたのか真夜中のおしっこは免れた。
気温が高いせいかテントはカラカラで霜取りは免れた。
早めの4:00起床。5:30出発。暗闇でも道は明瞭ではっきりしている。日の出前の、大都会東京の町灯りがとても綺麗だった。
鷹ノ巣避難小屋でしばらく休憩。鷹ノ巣山からの景色は素晴らしい。巻き道を行かなくて良かった。
石尾根を順調に進み、三ノ木戸山はパスして進むと稲荷神社。神社の周りにイチョウの木があり、足元にはイチョウの葉が落ちていて美しい。こんな山奥に神社らしさが際立つイチョウの木の存在感に感銘した。
アスファルトの車道に出ると後は「奥多摩駅」の標識に従って標高を下げる。途中黒羽三田神社で下山の報告と安全登山に感謝する。
標識のおかげで迷うことなく奥多摩駅に到着。これで2019年2月から足掛け6年10ヶ月の縦走が完結した。
最後に
お留守番のモコモコさんには今回の縦走中にあたり色々とサポートしてもらった。ありがとう。
登山メモ
・へたれた靴下は靴擦れの原因になる
・ガス250缶 約100グラム使用
・テルモスは持って行って良かった
・チェーンスパイクは持って行って正解。ないとやばかった。
・初日は寒さに慣れていないせいかとても寒く感じた。モンベルのダウンハガー#0を持って行ったが、湯たんぽを作って寝ると安心
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