八甲田山(大岳)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 713m
- 下り
- 712m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:同じ |
感想
前日に登ろうとした岩木山は、雪に阻まれて途中で撤退してしまった。
八甲田山は、世界最大の大量遭難が出た山ということで、雪が非常に多いイメージがある。岩木山よりも、もっと雪が深いだろうということで、諦めようかとも思ったが、ここまで来たら、行ける所まで行ってみたい。
青森駅から十和田湖行きのバスに乗る。平日だというのに満席なのは、中国人観光客が沢山乗っていたからだ。相当やかましい。
観光客向けのバスということで、社内に観光案内の音声が終止流れているが、これがまたうるさい。毎日、このバスを運転している運転手が気の毒になる。
しかし、人のことを気にしている場合ではない。これから、魔の八甲田山に登らなければいけない。途中、車窓から八甲田山の方角を眺めるが、雲に覆われていてよく見えない。
1時間ほどで酸ヶ湯温泉に到着。
予定では、ここから毛無岱経由で大岳に登って、酸ヶ湯に戻ってくる計画だったが、登山口で既に15cmほどの積雪があるので、無理をせず最短コースで登ることにする。
登山口に着くと、ありがたいことにトレースがある。ただ、大岳の方は暗い雲に覆われていて、恐ろしい。
旅行中ということもあって、靴がトレッキングシューズなのが悲しいが、雨具とスパッツを着けたら意外と雪道も普通に歩ける。
トレースに従って進む。このコースは、地形図をみると、途中に沢状の箇所があるようだ。昨日、沢の部分で敗退しているだけあって、ここが気になる。
しかし、岩木山と違ってなだらかな登りで、大きな段差もないため、気になっていた部分も特に問題なく進めた。積雪は、20〜30cmほどになってきたが、トレースのお陰で快適に進む。
雲が少し晴れて、大岳、小岳がようやく見えた。すべて雪で真っ白だ。
小岳への分岐に到達する。小岳への道は笹が生い茂っていてなかなか大変そうだ。さすがに小岳へのトレースはなかった。
ここから、大岳までは1kmちょっとだが、また雲が出てきたので、先を急ぐ。
この辺りから雪が深くなり、膝上まで埋まることもある。
10月だというのに非常に寒い。少し立ち止まっただけで、体が一気に冷える。
途中、南八甲田連峰が眺められた。そちらはまだ雪が少ないようだ。
しばらく雪の中を進むと大岳に到着した。
今朝の時点では、登頂は無理と思っていただけに、うれしい。
しかし、これはすべてトレースがあったお陰で、自分だけでは、ここまでたどり着けなかったと思う。
山頂は非常に寒く、雲で全く眺望もないため、すぐに下山を開始する。
山頂から北側へもトレースがあったが、毛無岱方面がどうなっているのか分からないので、来た道を戻ることにする。
時間に余裕があるので、小岳への分岐点で、小岳方面へラッセルで進んでみる。
丈の高い笹が邪魔して、薮漕ぎも混ざったような感じで大変だ。雪を踏み抜くと股下まで潜ってしまうようなところもある。100mほど進んだところで引き返した。
今日は短い山行だったが、あの八甲田に雪の中を登れたということで、とても満足だ。
下山後は、バスの時間まで酸ヶ湯温泉でゆっくりと休んだ。ここには、千人風呂と呼ばれる巨大な浴場がある。歴史が感じられる総ヒバ造りの大きな浴室だ。
ここで初めて混浴だと知る。人生初の混浴に、ドキドキしながら浴室に入ったが、中にいたのは、大勢のおっさんとおばあちゃんだけだった。
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