ブライトホルンハーフトラバース マッターホルン登山テストと高度順応
- GPS
- 04:54
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 612m
- 下り
- 567m
コースタイム
- 山行
- 4:18
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 4:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線上は切れ落ちたナイフリッジに雪岩ミックス。ガイドがいないと我々の力量では絶対に入れない領域です。 |
写真
感想
最初はなんでもない雪道歩き。
あぁ、これくらいなら全く問題ない!
そんなわけにはいかなかった。
前日に雪が降ったようで急斜面にはトレースなくガイドを頼りにクランポン、ピッケルで登る!!!
あまりの急斜面に驚きながらもガイドから遅れをとらないように必死に付いていった記憶。
雪の急斜面が終わったら岩稜歩き。
クランポン着けての雪岩歩き、初めてだったので怖かったがここで遅いとマッターホルンには行けないと思い必死に歩く。
一ヶ所ハングした場所は自力で登れず本当に悔しかった、、、
最後なんでもない雪道歩きなのに息が上がり辛く(-""-;)
マッターホルンへの挑戦はできるとの返事を頂いたが嬉しい反面不安の残る山行だった。
今回のマッターホルンへのチャレンジのために、我々はアドバンチャーガイズ主催のツアーへ参加することにした。
ツアー現地スタッフのSさん、今回一緒にマッターホルンにアタックするMさん、Hさんと我々二人の計5人でブライトホルン前日(7/31)にツェルマットのアルパインセンターへと予約の確認に行く。
ブライトホルンへのガイドとは翌日6:40にゴンドラ乗り場前で待ち合わせる。8/3のマッターホルンへのアタックは雪の融雪状態次第のため、翌日のブライトホルンのテスト登山後の夕方に再度確認することとなった。マッターホルンの天候の難しさを改めて目の当たりにすることになる。
8/1ブライトホルンへのテスト登山の朝、5:00に起きるとなんとツェルマットの街は雨...テンションは下がり、不安が広がる。
ゴンドラ乗り場前へ向かう頃にはかなり小雨となるが、依然として降っていることには変わりない。これで本当に登山テストができるのかと思いながら向かう。
6:40を過ぎた頃、ガイド二人が我々に声をかけてくる。二人とも名前がトーマス!(私のマッターホルンの時のガイドの名前もトーマスでした)こちらのトーマスは日本の佐藤、鈴木、田中のようなものらしい。ブライトホルンハーフトラバースはマッターホルンと違い1人のガイドに2人までOKである。つまりMさん、Hさんのガイドも我々のガイドもトーマスだ。ゴンドラに乗りながらトーマスが、上は晴れていると思うと言っていたので、その言葉に期待する。実際、着くと雨は降ってなく、雲の隙間から青空が見え始めていた。
我々のトーマスはロープウェイ山頂駅に着くとcafeでカプチーノを飲み始めた。周りのガイドは次々に出発して行くのに…テスト登山で不安なのに…
飲み終わると席を立ち、ようやくトーマスが我々2人をロープでつなぎ歩き始める。
緩い斜面をしばらく歩き、稜線の手前の急斜面前でアイゼン、ピッケルの装備を付ける。雲はあるものの青空の面積が広がってくる。稜線前の急斜面はピッケルを刺さないと滑落が怖い斜面である。
稜線上に出ると今まで経験したことのないナイフリッジ。ガイドの動作を観察しながらアイゼンの爪を岩にかませ慎重に登る。ノロノロしてると不合格と言われそうなため、ガイドが通ったところに迷わず足を出す。景色は最高なのに見ている余裕はない。アップダウンを繰り返し、写真の箇所でガイドが止まる。どうやら難所らしい。前のパーティも苦労している。いよいよ我々の番。少しハング気味で上手く登れない。ガイドが少しロープを引っ張り、なんとかクリア。しばらく雪の付いた稜線を歩くとブライトホルンの頂上に着く。
なんとかマッターホルンの許可は出たようだ。
例え天候が悪くマッターホルンに登れなくても充分と思うほどのスリル満点の稜線歩きであった。
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