長野の休日その2 斑尾山(まだらおやま)でアサギマダラ撮影に興じる。
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 517m
- 下り
- 523m
コースタイム
- 山行
- 2:36
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 3:33
天候 | 晴れのち曇り 低山なので曇りはありがたい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
レストランチロル駐車場など、近いところがあったのだが、事前調べ不足でここになった。でも、まあ満足した山行であった。 |
写真
感想
昨日の様子
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-940593.html
(長野の休日その1 山の日に五竜山荘に泊まる(唐松岳、五竜岳))
昨日は五竜山から下山して温泉につかり、道の駅「小谷」まで運転してきた。ここに駐車するということは当然次の日に登る山は「雨飾山」である。私も最初そう思っていたのだ。
しかし、気が変わった、雨飾山はいい山と聞いている、そこに登ってしまうと唐松岳・五竜岳の感動が薄れてしまうのではないのかと思ったのである。いい山の余韻が残っている、これをもう少し味わいたいと思ったのだ。
で、夜間に検索、北信五岳の一つである斑尾山に決めたのである。1382mの古い火山であり、約40万年前に火山活動を終えている山だ。しかし、かつての噴火ではその火砕流により川をせきとめ野尻湖を形成したという話もある(黒姫山の噴火という説や、隆起したという説などもある)。
ちなみに、北信五岳とは
飯綱山(1,917m)、二百名山
戸隠山(1,904m)、二百名山
黒姫山(2,053m)、二百名山
妙高山(2,454m)、百名山
斑尾山(1,382m)、三百名山
である。その中で斑尾山のみ標高が低いが、中野市から見たところによると一番近い斑尾山も同じような存在感を示しているのだそうだ。なお、この5山合わせて「新・花の百名山」に入っている。
また、文部省唱歌「ふるさと」の作詞者である高野辰之の出身が長野県中野市であるため「うさぎ追いしかの山」の「かの山」は斑尾山であるという説もある(鳥取県にも説がある)。
一番よく登られている登山道は、斑尾高原スキー場レストランチロルからスキー場を登っていくコースだが、他にも縦走コースなどもある。雨飾山までずっと道を整備しているとレストランチロルの方がおっしゃっていた。私も、今回このコースを採ることとした。
車を斑尾高原ホテルの駐車場に置く、ここは長野県と群馬県のほぼ境である。それを一度長野側に進路を取り、レストランチロルを目指す。レストランチロルは夏季にはオートキャンプ場になっており朝8時代であれば朝食をとりながらのんびり過ごしている家族連れやカップルなどの横を40リットルザック、ダブルストックの私が異様なものを見るような視線を感じながらよろよろ登っていく。
スキー場がそのまま登山道になっているという山は意外にある。そしてそれは容赦なく陽射しが降り注ぎ、熱中症の元となる。しかし、今日は気温が低く(斑尾高原ホテルで21℃)汗は出るが基本すずしい。
私は、途中で道を間違い、強烈ススキコギに突入する。その中さまざまな植物も咲いているが昨日までにあったものがほとんどなので、スルーする。また、昆虫も多く、ジャノメチョウ、キリギリス、シジミチョウ、イナゴ、ナツアカネ、アキアカネ、オニヤンマなど多数である。しかし、ススキが強烈過ぎてカメラを出すこともできない。ストックでよけそこを私が通る、通った跡にススキは「バサッ!」という音を立てながら後ろにゆれ、私の腕や顔に種子をつける。とたんに腕は種子だらけだ・・・。
ほうほうの体で第2リフトにたどり着く、本日最初の給水である。しばらく休んでいると、リフトの横にワゴン車が来た。どうやら地元の人はここまで来る道を知っているらしい。山岳ガイドの資格を持っている人(登山フル装備)と客2名(観光客然としている)である。
ここからは九十九折で登る、直登より大分らくである。そして、いよいよスキー場から森に入るという第3リフト地点で再度休憩、着替え、給水、朝食(180kcalのゼリー)をとる。息が落ち着き周りを見ると、大量のヨツバヒヨドリが咲いておりそこに吸密に来たアサギマダラが6頭ほど飛んでいるではありませんか。しばらく夢中になって撮影する。最後には目の前数センチのところまでやってきて止まっている、望遠なしに接写する。いやあ、すばらしい。今年3回目のアサギマダラである。
ここからはそんなに急登はない。森の中をだらだら歩く、オニヤンマが誘導するように前を飛んでいくが、どうしてもオニヤンマは撮影できない、止まってくれないのだ。
若干のアップダウンで山頂に達するが、ここは後でまた来ることになっているので通過し、大明神岳に移動する。ここは絶対行かねばならない、野尻湖が見えるのである。しかし、私がたどり着いた頃には少々ガスがでており絶景にはならなかった。ここで、なぜか土に止まったキアゲハを撮影、そしてなぜか私の服(出っ張った腹)に止まったヤマキマダラヒカゲを撮影する。
山岳ガイドの方にいろいろお話を聞き、ナウマン像記念館を薦められ下りにつく。そして、再度訪れた斑尾山山頂で少々休憩した。そうすると、以外にいろいろな方面から人が登ってくるではありませんか、「スキー場コースは暑いから・・・」という浜松からの団体7人組み、ご家族で登られていた4人、意外と夏の低山だけど人いるのなと思った(涼しいですから・・・。)
下りは楽勝、ススキ漕ぎではなく正規ルートを下ってきた。レストランチロルでダイエットコーラ1本一気に飲む、水分はこれを含めて1.5リットル消費した。
そして、ここからは登り返して斑尾高原ホテルにたどりつく、レジャーの人多く登山者は私のみ、どうやらホテルに車を置いて登山に向かった人は私だけのようだった。丁度昼ごろ、道具をしまって私は静かに車を走らせた。野尻湖を越え、上田方面に車を走らせる。ナウマン像記念館は実はすでに見たことがある、ガイドの方には言わなかったが・・・。
次の日の様子
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-940721.html
(長野の休日その3 秋の花に会いたい 花の百名山2座(高峰山、黒斑山))
コメント
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aiさん
感動が薄れてしまうから 変更とはなんともaiさんらしいと感動しました。
斑尾山は、随分急坂なのですね。
アサギマダラの写真が50枚とは、いつも一発勝負のaiさんには、珍しい!
それほどキレイだったということですね。
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今となってはなぜそこでそう思ったのかは分かりません、雨飾山(百名山)ではなくて斑尾山にしようと思ったのは何でだろう・・・。今はそう思っています。でも、斑尾山に行けてよかったなと思っています。
たくさんのアサギマダラ、花たち、そして出会った人たち。山を見る力、何を見どころにするか知る眼力・・・。
本当、いい山行だと思いました。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
ススキコギ、まだ青々としているので、スッパリ切れると言うことはありませんでしたか ヤブは漕ぐけどススキはやったことないなぁ…
アサギマダラ…高尾山や松田山、中野山などで見たことがありますが逆にその方が珍しいのかな…でも綺麗な蝶ですよね
さて、3日目も楽しみに…
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
この山、スキー場の直登を除くと、基本的には登りやすい道でした。昆虫が豊かで、アサギマダラだけでなく、オニヤンマやキアゲハなど見ることができました。
ここ、お嬢隊向きだと思いますよ。
アサギマダラは、けっこう低山から高山までいます、前日五竜山頂付近を飛んで行ったアサギマダラも見ました(写真が取れませんでしたが・・・)
関東の低山でも見られるチョウです。しかし、そこにたどり着くまでに台湾らへんから飛んできているということを考えたいなあと思っています。
aideieiでした。今年はあと何回アサギマダラが見られるかな・・・。
aideieiさん 感動を追い求めるので無く、今回の山旅のメインは、と決めてる所が、らしいですね〜
北信州にも良い山、いっぱいありますね
スキーに、斑尾行ったことがありますが、こんなに低い山とは思いませんでした
でわ、、つぎを、拝見させて頂きます、。
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。百名山にこだわらなくても、二百名山、三百名山、花の百名山、新・花の百名山、新日本百名山、関東百名山、山梨百名山・・・どこでもカウントがあります。
どこまで追っていくかですね・・・。群馬百名山とか、うつくしま百名山とか、北海道百名山とか・・・。まあ、無理ですね。
でも、いい山はいい山だなあと思っています。カウントも大事ですが、自分の心で山と向き合うことも大事だと思っています。
aideieiでした。
aideieiさん、こんにちは!
今回は長野への山旅だったのですね〜
どのレコも読みごたえたっぷり
そしてお花もたくさんですね〜
アサギマダラの写真、きれいに撮れていますね!!
この夏は何度か出会ったものの
ちっとも止まってくれなくて一度も撮影できずにいます
先日、家族旅行で立ち寄った八島湿原のビジターセンターのDVDコーナーで
ちょうどアサギマダラのことを見てきたばかりです。
ヨツバヒヨドリが大好きなんだそうですね。
遠く南の島から何千キロも飛んでくるとか・・・
とても勉強になりました
sumihiyoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
お花もたっぷりで本当大満足の山旅でした、最終日に1日残してしまたのが残念でしたが(大きい山に登る予定でした)
アサギマダラは面白いチョウですね、台湾あたりから飛んできてまた台湾のほうに秋に向かうらしいのですが、アサギマダラが死んでいるところが台湾で見つからないのですよ・・・いつか死ぬアサギマダラ、どこで死んでいるのかまだ謎なんです。不思議だなあと思います。
5月くらいから「○○山でアサギマダラがいた」というニュースがネットニュースではよく見かけます。そして北上していきます。しかし、その後がまだわかっていないのですね。本当に神秘的なチョウです。そして、被写体として大好きなチョウです・・・。
ヨツバヒヨドリは毒草ですので、そこから毒成分を体内に取り入れるので、鳥などに食べられないということを聞いたことがあります。
2年前八島湿原でアサギマダラを多数撮影しました、今回は残念だったと聞いておりますが、きっと次回はアサギマダラが撮影できると思います。素敵なチョウです。ぜひぜひ・・・。
aideieiでした。
拙者は、秋の日に、全く同じコースを往復しました。
山頂ではなく、大明神岳からの眺望が全て と言っていいぐらいの山ですね。
でも麓から見た山容は北信五岳にふさわしいですよね。
北信トレイルの基点でもあるし存在感はバッチリだと思いました。
ゆったりトレイル歩きもいいな・・・と思いましたが、いつ行けるのやら?
隊長
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