低体温症寸前の「短縮UTMF&STY」2016
- GPS
- 06:36
- 距離
- 68.2km
- 登り
- 3,382m
- 下り
- 3,314m
コースタイム
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:36
天候 | 9/23曇り後雨, 9/24曇り後雷雨, 9/25晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
9/23 宿から徒歩でスタート地点。ゴール後主催者手配のバスで大池公園まで戻り。 9/24 タクシーで河口湖→富士山こどもの国、スタート地点に戻り主催者手配のバスで大池公園まで戻り。 9/25 富士急河口湖→京成空港第二ビル |
コース状況/ 危険箇所等 |
9/23 「UTMF」は「パノラマ台」から「中ノ倉山」への途中で谷側へ斜めに傾斜した道あり滑落に注意。また「中ノ倉山」からの下山が滑り易い斜面。 9/24 「STY」はドロドロでぬかるんだ道。途中の渡渉地点で大雨のため徒渉できずにレースは中止になりスタート地点に戻った。 |
その他周辺情報 | 9/23 ゴール後バスでスタート地点にもどったものの飛び石連休の土曜で宿泊場所を探すのに苦労した。何軒か断られた末に結局駅前のビジネスホテルに宿泊 9/24 河口湖ロイヤルホテルで風呂と宿泊 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 Ultimate Direction
雨具上下 1 Montbell
フラスク 2 500mlx2
予備フラスク 1 500ml
ヘッドランプ 2
予備電池 2
救急キット 1
ドライレイヤー 1 着用
ベースレイヤー 1 着用
携帯電話 1
靴下 1 着用
トレランシューズ 1 着用
地図 1
ホイッスル 1
テーピング 1
保険証 1
トレイルパンツ 1 着用
タオル 1
ミッドレイヤー 1
現金 1
ゲーター 1 ドロップ
バフ 2
帽子 1 着用
サングラス 1 着用
カップ 1
レスキューシート 1
ポイゾンリムーバー 1
タイツ 1 ドロップ
フラッシュライト 1
行動食セット 1
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感想
★本日のレース★
Ultra Trail Mount Fuji (UTMF)に海外から参加しました。限られた休暇を利用してスタート前日に河口湖入り、ゴールしたその日に飛行機に乗って帰る予定の強行軍です。
★行動の記録(UTMF)★
前日の朝6:00過ぎに成田便で帰国。自宅でギアを揃えてスタート地点の河口湖に向う。仲間と宴会のあと翌日の天候や気温を確かめ衣類やギアを決定。温泉にゆっくり浸かり準備完了。翌朝天気予報を確認すると大雨警報が出てる。スタートできるだろうか?幸いスタート地点は雨は降っていないが午後からは降るよう。12:00少し前にドロップバックを預けるとスタートを2時間遅らせるとの連絡が入る。しばらくホテルのロビーでコーヒーを飲みながら時間をつぶし15:00のスタート待ち。列に並んで号砲を待っていると実行委員長から重大な決断をしましたとのアナウンス。なんとゴールをA3の麓(49km地点)に変更するとのこと。会場にはタメ息が広がったが自然相手に遊ばせてもらっているので仕方がない。ゴール目指してベストを尽くそう。
15:00にスタートの号砲が鳴った。列がゆっくりと動きだす。最初は河口湖畔の遊歩道を通る。ここの部分で前へ出ないと後で渋滞にはまり大変なことになる。できるだけスピードアップして抜いていくが道の駅の先で登山道に入る部分では15分以上動かなかった。そこから先しばらく登ると富士山が見えるポイントに着く。皆足を止めて記念撮影しているので自分も撮ってもらった。「足和田山」を越えると下り基調でスピードアップ。W1鳴沢で水を補給して出発。そこから先は得意のロードの下りで順調に前を抜いていく。途中で足が攣ったがなんとか持ちこたえてA1の精進湖民宿村に到着。名物のほうとうをいただきストレッチをして出発。
ここから先は夜の区間。「パノラマ台」への登りがきついが試走しているので余裕がある。相変わらず足は攣っているがスピード落としてゆっくり登って筋肉をほぐしていく。「中ノ倉山」への下りに転じると抜かれ始める。足の攣りがよくならないのでスピードは我慢して慎重に下る。本栖湖のエイドへ向かう最後の下りは滑って転倒したが軽く尻餅をついただけで済んだ。A2(本栖湖)には20:00に到着。飲み物とフルーツで補給し6分ほどでスタート。いよいよゴールへ向う。本来であれば次の区間には「竜ヶ岳」の登りがあるはずだったが雨で登山道の保護のため迂回路へ変更。東海道自然遊歩道を走ることになった。A2を出てからは雨が酷くなったので雨具の上を羽織る。道はぬかるみ足をとられかなり消耗する。途中水たまりがあるがそんなことはかまわずジャバジャバと入っていく。区間の後半に入ってゴール地点がさらに短縮され「道の駅朝霧高原」に変更になったと連絡が入った。もうずぶ濡れでゴールがどこでも関係ない。途中で暑くなった(つもりだった)ので雨具を脱いで雨に打たれたまま走った。6時間40分弱でゴール。腹が減っていたので名物のやきそばや餅をいただきスタート地点へ向かうバスに乗った。バスの中では寒くはなかったが河口湖につき下りた途端に震えがきた。これはまずいと思い売店でコーヒーを購入。ぶるぶる震えている私を見て売り子の女性が早く暖かいの飲みなさい、砂糖いれてあげようか?ミルクは?と気遣ってくれた。その後手の震えがひどくて買ったコーヒーを半分くらいこぼしてしまった。低体温症1歩手前。あのまま続けて走ったらヤバかった。思い返せばバカなことをしたものだと。。。。何度も山行って雨具の重要性認識しているのに。
そこからは宿探し。前日に宿泊して荷物を預けた宿は満室、近隣の宿に電話してもらったがどこも満室。このまま歩きまわっても寒くてどうしようもないので開運の湯で風呂に入って一息ついた。まだ自分の後ろでゴールした仲間が2人いるのでともかく宿を確保しないといけない。仕方なく駅へ向かい駅前のビジネスホテルへ入った。ベルを鳴らしても誰も出てこない。あきらめて出ようとして最後にもう一度ベルを鳴らした。そしたらオヤジさんがもう営業時間外ですよ不機嫌そうに出てきた。事情を説明し3人分の部屋はあるかと尋ねるとあるとのこと。良かった助かった。荷物を置いて後からゴールする仲間を迎えに行った。短い時間だが眠れる。
★行動の記録(STY)★
帰りのバスの中で「UTMF」の完走者は明日の「STY」に出場できる旨アナウンスがあった。44Kmでは走り足りないので翌日も走ることにする。ギア、ウェア、シューズは2セット以上持参しているので問題はない。寝たのは2:00過ぎだが翌朝7:00に起床して準備する。昨日低体温症になりかけたので着替えもザックに入れる。河口湖からはタクシーで仲間とスタート地点の「こどもの国」へ向かう。タクシー料金19,000円也。スタート地点へ着くと荷物を預けて軽く食事をして膝にテープを張ってもらいスタートを待つ。そのうち雨が降り出したのでスタート地点から離れてトイレの近くのトンネルのような場所で待機した。雷もなり稲妻も走りこれでスタートさせるの?という感じに。一向に延期や中止のアナウンスもなく定刻より3分遅れでスタートした。雨脚は強く道はぬかるみ足をとられる。明らかに昨日よりコンディションは悪い。そのうち雷が近くに落ち始めかなり危険な雰囲気に。川の近くでは濁流がうなりをあげている。これはどこか途中で中止になるなと思いながら先へ進むとランナーの流れが止まった。それ以上前に進めない。前からくる情報では濁流で川を渡れずに本部の指示を待っているとのこと。単独行であれば自力でいろいろことができるがレースの管理下にあるので指示を待つしかない。そのうちスタート地点へ戻るようにとの指示が来た。列はノロノロと動きだし皆疲れた足取りでスタート地点へ戻る。
スタート地点に着いたときには雨があがり虹も見えたがやはり全身ずぶ濡れで写真を撮る気にもならなかった。ホールで河口湖へ戻るバスを待つがスタッフに聞いてもいつバスがくるのか手配がなされたのかも判然としない。そのうち差し入れのパンやバナナが届く。参加者は寒さに震えてレスキューシートに包まっている人もいる。バナナやパンを食べているうちに最初のバス到着のアナウンス。バスに乗りスタート地点まで辿りついた。
★感想★
「UTMF」の短縮の判断は妥当だったかなと思う。またバスの手配も時間があったせいかスムーズにスタート地点まで戻れた。「天子山塊」は試走したがあの雨では通過するのは無理だろう。落石も発生する場所なので悪天候では危険だ。今回唯一の失敗は後半で雨具を脱いでしまったこと。自分はかなりの暑がりなので走っていると暑くて仕方なかったが雨具を脱いで直接雨にあたると急激に体温が奪われていった。症状が出たのがスタート地点に戻ってからなので助かった。もちろん翌日の「STY」はスタート地点から上下の雨具を着込み防水の手袋も着用して走った。スタート地点に戻ると寒かったが震えがくるほどではなかった。
それにしても「STY」の方は雷雲が真上にあり雷が鳴っている中でスタートいうのはどういうことだろう。とても主催者が安全管理を優先しているとは思えない。数百人が全く無防備な状態で広場にかたまっているよりはスタートしてばらけた方が安全なのは判るが車で来ている人もいたのだしできるだけ多くの人数を車の中へ退避させた上で残りを建物に誘導するのが本来の姿だと思う。途中近くでドーンドーンと落雷の音を聞いたときは気が気ではなかった。冷静に考えれば自分だけ出発しないという選択肢もあったのかなと思う。(その代わりかなり遠回りして公共の交通機関で河口湖まで戻る必要があったが)いずれにしても自分の身は自分で守るしかない。2日間悪天候の中親身にサポートしてくれたボランティアの皆さんには本当に感謝します。
トレイルランニングレース#17
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