記録ID: 981574
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ハイキング
奥秩父
埼玉県 両神山に登る
2016年08月31日(水) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,119m
- 下り
- 1,124m
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
埼玉県 両神山(1723.0)に登る 日時:2016年8月31日(水) 天気:晴時々曇り コース:日向大谷(ひなたおおや)口〜会所〜七倉沢〜産泰尾根〜両神神社〜両神山〜両神神社〜清滝小屋(閉鎖中)〜薄(すすき)川〜会所〜日向大谷口 メンバー:単独(平日にも関わらず山中で7人出会った) 登山道はいろいろあるものの今回初めての両神山なので日向大谷登山口から登る。登山口は山奥の一軒家で舗装路のどん詰まりにある民宿両神山荘の手前。駐車場は車道脇に3か所あったが、一番奥の駐車場は有料で500円。すぐ下には公衆トイレもあったが、無料の駐車場からも5分もかからない距離。登山口には登山届けのポストの他、両神山頂5.6辧\饗貉柿3.8劼瞭刺犬發△辰拭 登山口からじき幅1.5m位の沢を渡り、しばらく杉林の斜面をトラバース状に進む。すると山荘から20分足らずで再び幅2m位の沢に出くわす。増水時注意の看板も立っているがよほどの増水でない限りは大丈夫。沢を渡り終え、どんどん先に進んでいると一人の若者が足早に降りてきた。下山にしては早過ぎるのではないかと思っていると若者の方から声がかかってきた。「この先、水が多く橋も流され(川を)渡れません」と言って撮りたての写真を見せてくれる。「他の人は手前にある別ルート(七倉沢)へ行かれましたが、難易度が高いので私は行きません」と言って引き返して行った。そう言えば昨日や一昨日の集中豪雨(そのため山行きは中止したが)でかなり増水したことは頷ける。 確認のため渡渉地点まで出かけて見た。確かに見る限りでは水量も多く流れも速いので渡渉出来そうになかった。広島から来てわざわざ引き返すのももったいない。ところがよく見ると手前に別ルート(七倉沢)の入口があるではないか。行けるところまで行って見ようという気に駆り立てられ進路変更。はじめ緩い上りから小尾根に取っ付いたと思うと小沢に出て川原を歩いたり飛び石伝いに渡ったりの繰り返し。そしてきつい斜面を登り切ったかと思うと思いがけず再び川原に出たり、結構変化のあるコースが続くが特に危険箇所はなかった。 七倉沢入口から約2時間近く登ったところで男女二人の登山者に出会った。目の前に昨日か一昨日の豪雨で倒れたのではないかと思われる大木が登山道を塞いでいる。女性は倒れた大木の上の方に上がって戻ろうとしている。先に戻った男性が「頑張れ」と声を掛けている。男性に聞けばこのすぐ先にも同じような倒木があり、こちらの方が大変で乗り越す事が出来ないので「ここから引き返します」と。すると先程私を追い抜いた一人の男性もその言葉を聞いただけで引き返し始めた。 ところが自分自身ここまで来て引き返すわけにも行かない。行けるところまで行って見ようと思い、まず最初の倒木に挑戦。別に大したこともなく簡単に乗り越えられる。続く2本目も若者が言ってた程でもなくこれも簡単。男女二人連れの若者にしても、自分を追い抜いた男性にしても実にもったいないことをしたなぁーと思う事しきり。とくに単独行の男性は何も確かめないで聞いただけで引き返したのは余計もったいない気がした。 しかし、それよりもっと奥の方がやっかいだった。と言うのは登山道の一部が崩壊し何回挑戦しても乗り越えられない。わずか1.5m位だが完全に途切れている。しかしここまで来て引き返す訳にも行かない。やわらかい斜面で今にも崩れそうな足場を固めようと思っても崩れるばかり。それに例え何とか乗り越えることが出来たとしても下山時が問題である。どこか他にルートは取れないものかとあちこち目を向けて見ると何と崩壊個所から直登すれば何とか乗り越えられそうだった。 とにかく崩壊個所(登山道が欠落した部分)を渡り切ろうとそのことばかりが頭にこびりついてか目の前がよく見えなかった。今にも崩れそうな柔らかい地面をそのまま上に登り切れば簡単に欠落した向かいの登山道に出ることが出来たのである。その上、これなら下山時にも安全に使えると思うと気持ちも随分と落ち着いてきた。 この崩壊個所を乗り越え小尾根を回り込むように登ると15分?位で清滝小屋からの道と合流した(小屋はこの合流点あたりにあるのかと思っていたらずーと下の方だった)。 その後鈴ヶ坂と呼ばれる下草のない杉林の斜面を登ると尾根(産泰尾根)に出た。すると始めのうちは木の根っこや露岩帯が続き鎖やパイプの手すりのある階段も現れるが、ここも危険というほどでもない。産泰尾根に出た所に山頂1.4キロ、日向大谷4.4キロの道標があったが山頂より0.6キロ手前の両神神社まで40分近くかかった。そして神社から山頂までは0.8キロとあったので短時間で行けると思っていたが尾根道、巻き道などのアップダウンもあり35分もかかった。 両神山の山頂は狭く小規模な岩場になっていた。晴れておれば360度近い大展望が楽しめたのではないかと思ったが残念ながら雲に邪魔されて殆ど見えなかった。 下山は清滝小屋を経ての薄(すすき)川沿いのコース。清滝小屋(無人)は宿泊場所の他、広い炊事場やテーブル・ベンチなどもあり思わず泊まってみたくなるような施設だった。小屋からすぐ下るとここでも新しい大きな倒木があり登山道が塞がれていたが、倒木に上がると意外と簡単に通過できた。このルートも七倉沢同様ほぼ沢沿いだが、七倉沢のように沢の中に入ることは少ない。登山道もよく整備され、迷いそうな所はほとんどない。ただ枝沢などの渡渉が多いので渡渉地点を間違えぬこと。水量の一番多かった渡渉地点は下り時で言えば七倉沢への分岐手前(逆に登り時で言えば七倉沢分岐を少し過ぎた所)。昨日、一昨日と二日続いてかなりの雨が降ったものの渡渉は可能(若者は逃げていたが)で登山靴を履いたままで水深は膝下までだった。と言うことは余程の増水でない限りは大丈夫。またこのコースは平坦地が少なく殆ど下り一方だったので上りとして使うと結構体力を使いそうだった(危険個所はほとんどなし)。 (参考タイム) 上り 下から二つ目の駐車場(0.05)一番奥の有料駐車場(0.04)民宿両神山 荘前登山口(0.36) 七倉沢分岐(2.27)清滝小屋・両神山分岐(0.09)産泰尾根に出る(0.39) 両神神社(0.35)両神山 下り 両神山(0.28)両神神社(0.27)産泰尾根と別れる(0.09)清滝小屋・ 両神山分岐(0.09)清滝小屋(1.26)七倉沢分岐(0.35)民宿両神山荘前 登山口(0.04)一番奥の有料駐車場(バス停日向大谷口(0.05)下から 二つ目の駐車場 したがって 上り 駐車場〜(七倉沢経由)〜両神山 約4時間35分 下り 両神山〜(薄川経由)〜駐車場 約3時間25分 (要約) 登山口〜薄川と七倉沢との分岐(会所) 左手に薄川を見下ろしながら山の斜面をトラバース気味に緩やかに 下る。途中2〜3か所渡渉地点があるが心配に及ばず。それより崩 れやすい急斜のトラバースがあるのでスリップしないこと 七倉沢分岐〜清滝小屋と両神山との分岐(七倉沢) 技術的に難しい所はないが川原に出たり小沢の渡渉が頻繁に続くの でルートを見失わないこと。また沢から離れ小尾根に取っ付いたり、 急斜を喘ぎながら登ることもあり変化に富んでいる。今回は大木の倒 木で2個所道が塞がれたり、あるいは崩壊個所もあった(2016年8月 31日現在)が現在は整備されたかも。 産泰尾根〜両神神社 横岩までの20数分、露岩帯が続き鎖やロープなど頻繁に現れるがと くに危険個所はなし。横岩から両神神社まで15分余り。神社周辺はな だらかな頂き。 産泰尾根〜清滝小屋 下草のない杉林をどんどん下るのみ。10分足らずで清滝小屋へ。小 屋は無人だが大きく立派な施設。素通りするにはもったいない。 清滝小屋〜七倉沢分岐 ほとんど薄川沿い。道もよく整備され迷うことはないと思うが、渡 渉が多いので注意を要する。小屋から10数分下ると弘法之井戸と呼ば れる豊富な湧き水あり。 追)七倉沢にしても薄川にしても登山道の至る所に距離を表す道標が ある。まったく無くなると迷いこんだと思い、引き返すこと。 |
写真
感想
七倉沢はそれほど難しいコースではないが結構時間がかかる。
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御見それしました。
途中追い抜いた単独行の男性です。
まさか頂上まで行ったとは夢にも思いませんでした。
独学で登山歴の浅い私には考えられませんでした。
今思うと後ろをついて行って学べば良かったと残念な気持ちです。
ヤマレコを見ただけでもいい勉強になりました。
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