怪しい登山隊単独編 白山(観光新道ピストン)


- GPS
- 07:53
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,563m
- 下り
- 1,561m
コースタイム
- 山行
- 5:58
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 7:46
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1500m〜1600m付近の急坂は一部凍結しており注意が必要(軽アイゼンを使っていた人もいました)。 |
写真
感想
今回は半年ぶりの「怪しい登山隊」としての登山の予定だったが、
メンバーの都合が悪く単独となった。
11月初旬に立山の初冠雪を迎え、冬へのカウントダウンが始まった。
今年は、立山、富士山と登ることができたので日本三霊山登頂を目指し、
白山に登る機会を伺っていた(一月前ほど岐阜側から登ろうとしたが麓まででかけて
通行止めで断念したことがあった)。白山の姫様に是非ご挨拶しておきたかった。
また、11月5日晩に大学時代のクラブのOB会の二次会が催される案内を受けた。
そして、会社の社員が結婚したので、祝いの品(お守り)を調達する必要ができた。
この時期はすでに室堂の社殿は閉ざされているので、室堂と頂上の奥宮でお参り、
帰りに白山比弯声劼濃嫁辧△守りを買うことにした。
目的が三つもできたので何としても11月5日に白山に行かなければならなくなった。
岐阜県側の県道はがけ崩れで通行止め、砂防新道は吊り橋工事のため使えず、
観光新道を使うことになる。観光新道は、学生時代に一回だけ下りに利用したことが
あったが、距離が長く、別当出合手前の坂が急だった印象がある。
数日前の天気予報では曇で日が経つにつれて予報が改善。直前の金曜日は快晴で山が良く見える。
これば当日も良い天候が期待された一方で、新雪の登山が想定された。
前日に冬山の道具一式を取出し、アルミアイゼンと冬用ストックなどをチェックした。
さて、朝4時に起床、自動車で高速道を通り、国道157号線から白峰を通過。
ここまでノンストップ。天候は晴れ。
市ノ瀬を過ぎる頃から明るくなる。別当出合まで急勾配の道を上がっていくと右手に別山の稜線が望める。
別当出合手前の入口付近の駐車場はそれなりに埋まっているので、奥の駐車場へ移動する。続々と車が上がってくる。
4日の荒天で更に雪が降ったようで標高1500mから上は雪で白くなっている。
今日は冬山装備の他に、ラーメンセット、一眼レフカメラもザックに収めて歩き出す。アイゼンは直前に不要と判断。荷はやたらと重量感があるがトレーニングと割り切る。一週間前のフルマラソンの疲れはない。
6:37 駐車場から歩き出す。6:52 別当出合から観光新道で登山スタート。
晴れなので登山者もそれなりでスタートで数人を抜かす。トレーニングは十分だが最初は抑え気味のペース配分。
しばらくは樹林帯の中を登り、谷を詰め標高を稼ぐ。しばらく歩くと人気が無くなり、坂が急になる。
氷点下になったようで霜や氷も見えだす。
別山方面から日光が差しだし、日の出を迎える。
次第に新雪も現れる。1500mから上部が観光新道の上りの核心部で、狭いチムニー状の急な登りとなる。
所々氷付いており足場に苦労する。上りは少し時間がかかることを覚悟する。
途中でゼリーと粒あんを食べる。
GPSで標高を確認しながら行動する。そこを抜けると勾配が緩くなることが分かったので我慢の時間だ。
7:43 白山浄定道との合流点。この辺から笹が多い稜線に出て見晴らしが良くなる。
はるか東方に黒ボコ岩方面へ稜線が続く。暑いのでフリースを脱ぐ。
まだ距離があるので先を急ぐ。次第に雪が繋がる。また、無風状態で日向では寒さを感じない。
8:08 仙人窟をくぐる。ここを過ぎると時々大きな岩稜も出てくる。
次第に下界もよく見通せるようになる。
殿が池避難小屋まで100mの標識を過ぎるとようやく避難小屋が視認できる。
8:43 殿が池避難小屋で西側の展望を楽しみ、さらにゼリーと粒あんを取る。また、サングラスも取り出す。
頂上でご来光を拝んだ下山者と何人もすれ違うがみな軽快に下っていく。
今日は本当によく晴れていた。荷は多いが抜かされることはなかった。
9:11 馬のたて髪という道標に着く。
9:30 黒ボコ岩に到着。寒さに備えフリースを着る。黒ボコ岩から上りだすとすぐに御前峰の展望が広がる。
御前峰が眼前に広がる。木道を歩く。立山弥陀ヶ原近辺の木道よりも歩きやすく快適。
木道が終わるとと室堂手前の坂道で、登りきると室堂の建屋が眼前に現れる。
9:55 余裕があったので室堂は写真だけ。鳥居をくぐり、閉ざされた社殿(祈祷殿)の前で参拝。
多くの登山者は室堂に荷物を置いて空身で御前峰に挑むが、こちらはトレーニングなのでザックは迷わず担いだまま上りだす。手袋は薄手のインナー手袋の上からウィンドストッパーを追加する。
室堂から登りだしは中々きつかった。ピッチは上がらないが標高は確実に稼げた。
新雪は10冂度だがトレースがあり問題なし。スパッツは不要だ。
10:17 高天ヶ原の道標を過ぎる。
2500mを過ぎると風が強まり急激に体感温度が下がる。やがてハイマツ帯を抜け森林限界を超える。
頂上が目視できるようになると勾配が緩くなる。
10:33 頂上到着。寒さのためハードシェルをはおると暖かくなる。奥宮に参拝。
持参の1眼レフを取り出し写真撮影。さすがに手がかじかんできてボタン操作も困難になる。
11:03 下山開始。すでに指先が冷たく感覚が鈍い。
11:26 室堂着。冬用グローブなど持参していたが使ったのはハードシェルのみ。
室堂西側の建物の下でテルモスのコーヒーと粒あんを補給。
あとは食料と水を消費して下りに備えるだけ。ここで昼食にしようと考えていたが風を避ける適当な場所を見つけられず黒ボコ岩辺りまで下ることにした。帰途は写真を撮りながらゆっくりと降りる。
12:03 黒ボコ岩の南側でラーメンとおにぎりで昼食。砂防新道はさすがにトレースが少ない。
別山の眺めを楽しみながらの食事。天候はまだ良好。
12:39 ここから本格的に下山開始。足はまだ調子が良く、下りもそれなりに飛ばせる。
気温が上がり雪が解けて泥道と化している。凍結している道を下るよりもいいだろう。
帰りは荷も軽くなり、別当出合まで1回フリースを脱ぐのに止まっただけでノンストップで飛ばす。
ただし、別当坂分岐を過ぎてから迎えた急坂区間だけは用心してゆっくりと降りた。
前半は快適だったがが後半は右足の指先が痛くなった。
暑さに耐えて下ったせいか別当出会手前ではさすがに疲れが出る。
14:10 別当出合到着。奥宮への挨拶も済み、長いようで短い時間だった。
帰途、白山比弯声劼濃嫁辧△守りを買って金沢に入る。市内で風呂にゆっくりとつかり、大学時代の仲間との飲み会に参加。楽しいひと時を過ごす。
夜半過ぎに飲み屋を散会するときには、今日の快晴が嘘のように小雨が降りだす。
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