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Yamareco

記録ID: 100782
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

突先山

2009年12月06日(日) [日帰り]
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GPS
04:30
距離
14.6km
登り
941m
下り
1,092m

コースタイム

奥長島バス停  09:50
三条ノ滝    10:40
釜石峠     11:00-11:05
突先山     11:25-11:35
NTT中継所  12:05
864.3m三角点  12:35
八幡神社    14:00-14:15
中藁科保育園バス停 14:20
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
静岡駅 08:57-(しずてつジャストラインバス)-09:48 奥長島バス停
(帰り)
中藁科保育園バス停 14:27-(しずてつジャストラインバス)-15:00 新静岡駅 -(徒歩)- 静岡駅
コース状況/
危険箇所等
奥長島〜沢コース〜釜石峠は、雨上がりだったのでやや滑りやすい箇所もありましたが、登りでは問題にならない程度でした。道は明瞭で案内もしっかりしています。
釜石峠〜突先山は木段の急登が多く、段が埋まってただの急坂になっている箇所も散見されました。ただし急な箇所にはロープが下がっていて、問題なく通れます。

突先山から南下して中藁科保育園バス停を目指すルートは、道標が少なく、やや分かりづらい箇所もあります。
しかも、「静岡県の山」(山と溪谷社刊)を参考にして歩きましたが、比較的最近の刊行のはずなのに、地図内に示されたルートは現況との大きな違いが2箇所も見つかっています。
また、これは状況による差異が大きいと思いますが、この日は雨後だったためか、未舗装林道のぬかるみが相当酷いことになっていました。山道の区間のほうが歩きやすかったほどです。
詳しくは下記「感想」をご参照下さい。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。

感想

静岡駅で奥長島行きのバスに乗って、降りるのは終点です。その後もしばらくは車道が続いて、谷沿いに続く集落の中を緩やかに登っていきます。
道の両側には、丹念に作られた段々畑が斜面の上部まで大きく広がって、そのほとんどが茶畑という、お茶どころ静岡らしい景色が広がっていました。

やがて車道が左へ180度近いヘアピンを描いて川を渡る地点に達すると、その手前には突先山の標識が立って、細い道が直進方向に延びていました。
そこに入るとすぐに右手に山腹コースが分かれていきますが、直進して沢コースへと進みます。ほどなく最後の耕作地の所で車道は終わり、そこが沢コースの登山口となっていました。広いスペースがあって相当数の車が停められそうですが、この日は1台の車も見られませんでした。

沢コースは、か細いながらも明瞭な道が続いていきます。始めのうち何度か木橋で対岸に渡ったりしたのち、しばらくすると右岸を高巻く道に落ち着きました。
道には局所的に急傾斜の箇所が見られて、昨夜までの雨の影響もあってか、少々滑りやすい状況です。登る分には問題ありませんでしたが、下りだとやや神経を使いそうでした。

ほどなく右に三条ノ滝への道が分かれます。標識に「2分」とあった通り、分岐してすぐに滝が目に入るほどの近さでした。
見ると、やや細いながらも落差のある立派な滝が2本。ん?、2本だけ?、と思って良く見ると、左側にもう1本枯れ滝があったので、今日は水量が少なくて“二条ノ滝”になってしまっているようでした。

長らく右岸を高巻いていた道が沢に下りて左岸に渡ると、すぐに沢からは離れて斜面に取り付いていきます。
ジグザグ道の急登の途中で、今度は「おおたるの滝」への分岐を見ましたが、なんか相当に下ってしまいそうなので迷わずパス。しかし、後で調べてみるとこちらはかなり立派な滝だったようです。

さらに登り続けて、最初に分かれていた山腹コースと合流すると、以降は比較的穏やかな道に変わって釜石峠へ。峠を左折すると最後の登りは所々が急登となっていて、ロープが下がる箇所も多かったです。
たどり着いた突先山の頂上には誰もいなくて静かでした。樹木に囲まれてはいますが、富士山の見える東側が開かれていて展望は上々です。少し左手に視線を移すと、南アルプスの一部も見えていました。

突先山から南へ下っていくと、急な尾根を急降下して林道に合流します。以降しばらくは未舗装の林道を進んでいくようになりますが、ぬかるんでいて歩きにくい箇所が多々ありました。

さらに進むと舗装された林道との分岐点に出ます。そこには東海自然歩道の標識も立っていて、左へ登っていく方向のみを「大山」と指示していました。
「静岡県の山」(山と溪谷社刊)で、ここを左に入って大山を経由し、そこから南下を続けるルートが紹介されていたので、その通りに歩くつもりで左へ入ります。
するとNTTの中継所に出たところで、東側に展望が広がりました。東海自然歩道の看板やベンチもあって、気持ち良く休憩できそうな地点です。ところが中継所の先には、東へ延びる東海自然歩道しかなく、南下する道は見当たりません。仕方なく先程の分岐まで引き返しています。
なお、この中継所で少し言葉を交わしたバイクツーリングの男性が、結局この日に見かけた唯一の人の姿となりました。

しばらく舗装林道を緩やかに下っていくと、ほどなく未舗装林道との分岐点に出ます。舗装道路を右へ下っていくのが東海自然歩道で、標識もその道を示しています。
直進する未舗装林道に対しては何の案内も見当たりませんが、それが大原へ下る道のはずなので、そちらに入ります。すると、ここからの未舗装区間は盛大にぬかるんでいて、最も酷い箇所では危うくシューズが埋没しそうになる程だったのには閉口しました。

その後いくつかの電波塔や関連施設の脇を通り、一連の電波塔群の最後のあたりで、最終目的地となる大原への案内標識をようやく発見しました。
その標識は「←大山 愛郷の路入口 大原→」というもので、事前にネットで得ていた情報によれば、「愛郷の路」は地元の子どもたちが整備している道とのこと。
ここまでの道には案内が不十分と感じる点も少なくなかったので、この標識を見てここから先はもう安心、とその時は思ったのでしたが・・・

電波塔群を過ぎると林道は終わって、そこから山道に入っていきます。864.3mの三角点までは、いたって順調に歩けましたが、三角点を過ぎた直後の下りで、いきなり道が消えてしまいました。
広い尾根でどの方向にでも歩けそうな上に、地面には落ち葉や落ち枝が散乱して、人の足跡などもほとんど見付けられません。道標は立っているものの、指示標の示す方向をかなり広範に探しても全く道がないので、ここはGPSで方向を見極めつつ歩くしかありませんでした。
GPSで地形図の破線路上にいるのを確認しつつしばらく急降下していくと、前方にピンクテープも見えてきて、やがて道形も復活していきます。結果的には、先程の道標が示していた方向がほぼ完全に正しかったのでした(しばしば指示標の角度には多少の狂いがあったりするものですが、ここはしっかりしていました)。
このあとも道が不明瞭になることが数回あり、勘だけで追える箇所もありましたが、GPSを頼る局面にももう1回出くわしています。少なくとも2009年12月現在、この「愛郷の路」はあまり良く整備されているとは言えない状況にあると思われました。

その後、「静岡県の山」では562.0mの三角点ピークを経由していくように書かれていますが、「愛郷の路」では地形図の破線路の通りに、そのピークを巻いて行きました。
巻きにかかる地点は明瞭だったので(標識が敢えて左折を示している地点)、ピークへ登る踏み跡でもあればそれを追おうかとも思ったのでしたが、道形が全くないばかりか、落ち枝の散乱で荒れていて歩きにくそうだったので、ここは諦めて道なりに進んでいます。

そして送電線鉄塔の脇を立て続けに2度通る頃には、時折山麓の建物なども視界に入るようになってきて、いよいよ長いルートも終わりに近付いた雰囲気が漂ってきます。
最後の最後にはロープの張られた急坂が現れて、積もった落ち葉が滑ることもあって、ロープに掴まって下っていくと、八幡神社の境内に降り立ちました。
バスの時間には少々の余裕があったので、境内のベンチに腰掛けてゆっくりしていきます。

この神社から最も近いバス停は中藁科学校前になるのですが、次に来るバスがそこを経由する便かどうかは調べていませんでした。
そこで、八幡神社の境内でしばらく過ごした後は、「静岡県の山」で書かれている通りの道順で中藁科保育園のバス停へと向かいます。
でもやって来たのは日向からの便だったので、結果的には中藁科学校前で待っていても乗ることができたのでした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_10_12/mt2009_10_12.html#20091206

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