ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 101561
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
札幌近郊

砥石山・三度目の正直で登頂。

2011年02月28日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:21
距離
9.8km
登り
820m
下り
819m

コースタイム

9:30小林峠‐10:50・T4分岐‐11:50三角山‐12:45砥石山山頂13:15‐13:45三角山‐14:30・T4分岐‐15:35小林峠。
歩行距離9.7Km、所要時間6時間、歩数2万歩。
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2011年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
小林峠登山口の車道脇に駐車スペースがある。
トイレはない。
コース状況/
危険箇所等
この時期は登山者が少なく、踏み跡も消えている場所もあるので、好天時以外には注意を要する。

特に今回は、三角山の手前から先にトレースはなく、ルート探しに苦労した。

また山頂につながる尾根は狭く、雪庇が張り出している場所もあるので、注意を要する。

雪の状態次第だが、わかんやスノウシューは必携。
登山口に他の車はなかった。
登山口に他の車はなかった。
かすかに残る薄いトレースの上に動物の足跡が続いていた。
かすかに残る薄いトレースの上に動物の足跡が続いていた。
取り付きからスキー場の上まで、体が慣れる30分ほどの登りがきつい。
取り付きからスキー場の上まで、体が慣れる30分ほどの登りがきつい。
本日は前回と違って気温が低くく、表面に薄く積もった雪はサラサラで軽く、その下に積もった雪は固く締まって歩き易い。
本日は前回と違って気温が低くく、表面に薄く積もった雪はサラサラで軽く、その下に積もった雪は固く締まって歩き易い。
行く手の木立越しに目指す砥石山(左)とその手前の三角山(右)が。
行く手の木立越しに目指す砥石山(左)とその手前の三角山(右)が。
胸突き八丁目的な小ピークの登り。
胸突き八丁目的な小ピークの登り。
小ピーク上から眺める砥石山と三角山(ズーム)。
小ピーク上から眺める砥石山と三角山(ズーム)。
小ピークの下りは見た目きつく、ビビりがちで降りる。
小ピークの下りは見た目きつく、ビビりがちで降りる。
T4分岐の案内表示が雪の中に取り残されたようにあった。出合のコースにもトレースはない。
T4分岐の案内表示が雪の中に取り残されたようにあった。出合のコースにもトレースはない。
T4分岐付近から見る砥石山。まだ先は長い。
T4分岐付近から見る砥石山。まだ先は長い。
明るい林の中でミカンで水分補給。
明るい林の中でミカンで水分補給。
所々にトレースが現われる。
2011年03月01日 11:17撮影
3/1 11:17
所々にトレースが現われる。
しかしルートの大部分は何もない雪面。
しかしルートの大部分は何もない雪面。
前回はここで引き返した。ここまでは順調に来たが、今日もここでルートが判らなくなり、若干迷った。
前回はここで引き返した。ここまでは順調に来たが、今日もここでルートが判らなくなり、若干迷った。
ルートを探してこの雪庇を乗り越えるのは結構大変だった。
ルートを探してこの雪庇を乗り越えるのは結構大変だった。
崩れそうな雪庇を慎重に避けながら、深雪の林の急傾斜を登る。
崩れそうな雪庇を慎重に避けながら、深雪の林の急傾斜を登る。
やっと見つけた案内表示の周辺にも、ルートを思わせるトレースなどは全くない。
やっと見つけた案内表示の周辺にも、ルートを思わせるトレースなどは全くない。
やっとのことで、前々回引き返した三角山に着いた。
1
やっとのことで、前々回引き返した三角山に着いた。
三角山からは下りになる。
三角山からは下りになる。
目的地はまだ遠い。
目的地はまだ遠い。
広い雪原に出る。
広い雪原に出る。
自分のトレースを振り返る。
自分のトレースを振り返る。
GPSと目視で山頂へのルートを探りながら、深雪斜面を必死でラッセルする。
GPSと目視で山頂へのルートを探りながら、深雪斜面を必死でラッセルする。
何とか山頂に続く尾根上に上がることが出来た。
何とか山頂に続く尾根上に上がることが出来た。
雪庇に乗って沢に落ち込まないよう気を付けながら登る。
1
雪庇に乗って沢に落ち込まないよう気を付けながら登る。
エネルギー補給。
エネルギー補給。
尾根を登る。
ゆっくり尾根を登り続ける。
ゆっくり尾根を登り続ける。
左側には札幌の街が広がる。
左側には札幌の街が広がる。
山頂間近。
もう少しで山頂。
もう少しで山頂。
山頂直下。
ついに山頂。
砥石山山頂。誰もいない826.7mの山頂貸切は気分爽快。
1
砥石山山頂。誰もいない826.7mの山頂貸切は気分爽快。
ささやかに山頂ランチ。
ささやかに山頂ランチ。
下山開始。こんなところをよく登ってきたと思いながら、下りは楽で早い。
下山開始。こんなところをよく登ってきたと思いながら、下りは楽で早い。
小生のトレースを辿って、間違えて三角山まで登ってきたスノウシュー男性。地図で彼の目的の盤渓山の位置を教えたが、行けたかな?
小生のトレースを辿って、間違えて三角山まで登ってきたスノウシュー男性。地図で彼の目的の盤渓山の位置を教えたが、行けたかな?
午後になって自分の影が長くなってきた。
午後になって自分の影が長くなってきた。
下山。達成感いっぱいの山行だった。この後は風呂に入って飲み会へ。
下山。達成感いっぱいの山行だった。この後は風呂に入って飲み会へ。

感想

「終日晴れ」の予報を逃さず三度目の正直を狙って砥石山再々チャレンジ。

8時頃に自宅を出発、路面がブラックアイスバーンで非常に滑りやすく、軽自動車が中央分離帯に乗り上げていた。1時間ほどで登山口の小林峠着。

9時半、ワカンでスタート。他に登山者の駐車はなく、新しいトレースもない。
10時前、コバランドスキー場の上。前回より気温が低いので表面の雪質はさらさらと軽く、その下の積もった雪は固く歩き易いが、トレースがほとんどないので、3度目で慣れた積りでも時々方向が判らなくなる。

10:20、毎回登りはきつくて下りはビビる小ピーク。前方に、青空のもとに砥石山と手前の三角山が姿良くくっきりと見えている。

所々に雪の吹き溜まりがあるが、風が吹き通らない場所には薄いトレースが残っているので、その跡を辿る。小鳥の声もなく、耳の奥がシーンとなる静けさの中を進む。

11:50、T4分岐。北の沢ルートにもトレースはない。ミカンで水分補給。雪の林と青空のコントラストが綺麗だ。

11:30、前回引き返した地点まで順調に来たが、ここでトレースが完全に途切れている。
GPSで現在地を確認すると少し左の沢寄りに外れているので、右の尾根筋まで登ることにして、急斜面に出来かかっている雪庇を避けながら雪まみれになって這い登り、この調子では今回も撤退か?と弱気も出たが、今日の好条件を逃したくないと気合を入れ直して進む。

しかしその先は全くルートが判らず、無理やりの感じで深雪の林の急斜面を這い登ると、半ば雪に埋もれた「三角山山頂へ70m」の案内表示を見つけた。

11:50、三角山から砥石山へ一旦沢に下るルートには薄いトレースがあったのでそれを辿ったが、間もなくトレースは完全に消えてルートが判らない。

何度もGPSで方向を確認するとともに目視で登れそうな地形を探しながらのラッセルになり、ややもすると弱気の虫が顔を出す。

しかし天気も良くまだ時間に余裕もあり、今日こそは何とか三度目の正直で山頂を踏みたいとの頑張り、12:20何とか山頂に続く尾根の上に這い上がる。

そこから見えるピークが山頂かと思ったが、登ってみるとそこは偽ピークで、さらにその先に見えるピークが山頂のようだ。

ソイジョイを1本食べてエネルギー補給。
山頂への尾根は狭く、左には雪庇があるので近付き過ぎないよう注意しながら慎重に進む。

12:45、砥石山山頂にようやく着いた。
標高は僅か826.7mだが、今までになく苦労しながら辿りついたので、達成感は非常に大きい。

山頂は360度の展望台で、札幌周辺の山は全て明瞭に見え、誰もいない山頂を独占して大満足に浸りながら、のんびり腰を下ろしてバナナ、大福餅、ミルクココアで昼食。

気温は氷点下だが無風・快晴で気持ち良い。
以前夏に一度登った時の印象は木立で展望が良くなかったが、今は木の葉が落ちて視界は十分、この時期の良さだ。

13:15、今夜は飲み会があるので、心残りながら下山開始。
自分が付けたトレースを逆に辿りながら帰路は登りの苦労が嘘のように順調に下る。

13:45三角山でスノウシューの単独男性二人と挨拶を交わす。一人は小生の跡を辿って砥石山へ向かい、もう一人は盤渓山に登る積りが何故か小生のトレースを辿って三角山に来てしまったとのことで、ここで引き返した。

途中うっかり先行者のスノウシューのトレースを辿ってコースを間違え30分ほど時間ロス。

14:30・T4分岐。この付近で、足の疲れと、見慣れたルートで気が緩み転倒、深雪で問題なかったが、気の緩みを自戒。

15:35小林峠帰着。
二度の途中撤退を経て、今回は「二度あることは三度ある」か、または「三度目の正直」となるか、若干の不安と好天に期待しながら行ったが、結果は達成感いっぱいの山行になった。

体力が落ちてきた自分には少々きついものの、GPSに助けられながら、また少し雪山の楽しさが判ったような気がする。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1678人

コメント

厳冬期の登頂おめでとうございます ^^v
3度目の正直でやりましたね
夏に判っている様でも雪がドサッと着いて木の葉が落ちてしまえば風景が変わりますからねぇ
今晩は登頂成功の美味しい を味わってください。
下戸でも美味しいと思いますよ
2011/3/1 17:02
jijiさん、さっそくありがとうございます。
jijiさんのようなベテランにとっては、どうということもない山なのでしょうが、この種の経験がない私にとっては、大袈裟ながら記念碑的?な山行になりました

登るのは大変ですが、天気が良い雪山の綺麗さは素晴らしいですね

確かに、下山後の は、下戸の自分でも美味かったです
2011/3/1 17:17
umetomosanさん、こんばんは。
とうとうやりましたね

雪庇越えのルーファイは大変だったと思います。
達成感のある山行で本当に良かったですね。

ところで、お互いのトレースで道迷いするというのはちょっと面白かったですが、トレースというものの怖さも同時に考えさせられました。

体力がどんどん向上して、その内にここも「いつもの場所」になっているんでしょうね。
2011/3/1 21:43
MATSUさん、こんにちは。
ありがとうございます。
近郊の、どうということもない低山ですが、私にとっては初めて雪にまみれて一人で登った記憶に残る山になりました。

トレースについては、仰るように私も注意が必要だと思いました。

記録には書きませんでしたが、前回私が引き返した地点は若干、辿るべき尾根筋から外れていたのですが、今回、そこまで断続的に続いていた薄いトレースがその先は全く消えていて、たぶん、私が前回付けたトレースの跡を辿った何人かの登山者がそこで断念して引き返したのではないかと思える感じで、そうであれば申し訳なかったなと思いました。

今後体力が向上するかは判りませんが、楽しみながら続けたいと思っています。
2011/3/2 10:31
umetomosanさん、こんばんは。
雪の「砥石山」征服! やりましたね。 写真と感想文から雰囲気がよく伝わってきます。
体力・気力ともまだまだ十分と拝察いたしますが・・・。

当方、昨日が最終出社日で今日からノンビリのはずでしたが、先方からの要請により今日から別の業務で勤務することになりました。
以前のumetomosanさんの予想が的中です。 詳しいことはそのうち。

あっ、それとゴルフは7年前にやめました。

では、又。 
2011/3/1 22:23
silverstaさん、ありがとうございます。
実態は、ややもすると体力・気力ともに落ちる一方の感じもありますが、なんとか踏み止まっている、といったところです。

今回も、深雪の急斜面の登りで諦めの気持ちが何度か出ましたが、数年前であれば、そんな時こそ逆に気力が湧く感じがあったものでした。

ところで、勤務の方、やっぱり、でしたか
察するところ、silverstaさんのキャリアは、まだまだ必要とされるのだと思います

勤務形態はまた隔日でしょうか?
仕事もしながら、ハイキングや旅行なども楽しめるようだといいですね。
後日の報告等を楽しみにしています。
2011/3/2 10:43
初めまして!
低山とはいえ、かなり距離がありますね!
雪山でこの距離は、私はまだ未経験です。
私も、ノントレースの急登で、ギブアップしそうになりながら何とか歩いています
この達成感がやみつきになりますね!
2011/3/2 17:14
mitugasiwaさん、こんばんは。
初めまして、コメント嬉しく拝見しました。
ありがとうございます。

これまで冬期間は、本当に近くの、それも一級国道並みの踏み跡がある藻岩山(自宅から車で20分程度で登山口に行けます)程度の経験しかありませんでしたので、砥石山は結構大変でしたが、その分、長く記憶に残る山行になりました。
仰るとおり、非力ながら病み付きになりそうです

mitugasiwaさんの記録を拝見しましたが、熱心に行っておられますね。
また、写真が薄墨の絵のようで、素晴らしいなと思いました。

お互いに、事故の無いよう気を付けながら、長く楽しみましょうね
2011/3/2 18:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら