稲子湯から東天狗岳(中山峠下の大ラッセル!)

2011年03月05日(土) ~ 2011年03月06日(日)

• GPS: 24:30
• 距離: 10.5km
• 登り: 1,068m
• 下り: 1,068m

コースタイム

3/5(土)0750駐車場→0910しらびそ小屋0930→1130中山峠→1235東天狗岳山頂→1320中山峠→1430しらびそ小屋(宿泊)　3/6(日)0720しらびそ小屋→0820駐車場　

天候

3/5(土)晴、3/6(日)晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

中央道「須玉IC」から国道経由。稲子湯の直前には一部凍結している箇所あったが、4WD&スタッドレスで問題無し。稲子湯の上のゲート迄進入OK。7〜8台は駐車OK(←本来は10台以上可能だが、除雪されていない部分あり)

コース状況／危険箇所等

駐車場→しらびそ小屋迄はトレースしっかりしており快適。しらびそ小屋→中山峠迄は、峠の直下約200m付近で唐突にトレース消失し、ルート不明のままラッセル強いられた。峠と思われる地点(青空)がハッキリ見えていたこと&たまたま先行していた男性2人組と交代でラッセル出来たことで無理無理突破したが、ルートも全く分からず殆ど直登せざるを得なかった上、サラサラな雪質のため1歩進んだら1.5歩位ズリ下がることを繰り返し難儀した。中山峠→東天狗岳は、相変わらず風強いもののトレースしっかりしている分だけ歩き易いので大助かり。中山峠からの下山時には自分達のトレース(滅茶苦茶な直登コース)を泣く泣く?戻るハメに・・・何とかしらびそ小屋に辿り着いた時は、半ば脱力状態。

写真

3/5 7:51

ゲート前

3/5 9:09

しらびそ小屋到着。まだ早いので天狗に行って戻って来ます。

3/5 9:09

みどり池と天狗岳。

3/5 11:04

ノートレース深雪で中山峠直下でズリ落ちる妻。せっかくのアイゼンも「ポックリ高下駄」状態で全く役に立たず・・・

3/5 11:30

漸く這い上がった中山峠。

3/5 12:08

東天狗岳への稜線。先程までとは違い、トレースがあって嬉しい。

3/5 12:34

山頂。360度丸見え！

3/5 12:51

蓼科山の向こうに、槍穂＆白馬＆妙高がキッパリ！

3/5 14:30

しらびそ小屋に到着。

3/5 16:40

こたつでマッタリ！

3/5 17:07

アカシアの天麩羅が美味しかった。

3/6 6:18

翌朝、若干紅く染まる天狗。

3/6 8:19

しらびそ小屋から1時間のお散歩でゲートに戻ります。

撮影機器：

uT8000,ST8000 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

Pengin22

快晴!予報。
しかし、前日の夜遅くまで会議予定のため遠出は無理か?
せっかくだからどこか泊まりたい。
赤岳鉱泉に電話してみると激混みとのこと!
夏山最盛期ならいざ知らず、冬季であまり混雑しているのは嫌だな、と。
しらびそ小屋経由で天狗に行くことに。
1月にも渋の湯から日帰りしたし、2月にも天狗から中山・丸山と歩いているし、
三か月連続でなんだか天狗ばかり行っているようだが、ま、いいか。
いつも立ち寄りばかりのしらびそ小屋にも一度泊まってみたかったし。

稲子湯上のゲート前に駐車し、みどり池へ向かう。
ふかふか・さらさらした感触の雪に浮かれていた妻は、
さらさら雪の下に隠れていた氷石に滑ってガーンッ!という音と共に右膝下を強打!(1歩歩く度に痛かったが、痛いというと帰ろうと旦那さんに言われると思い、そのまま何も言わず我慢して山行継続。)

みどり池から見る天狗は真っ白で、空は真っ青!
先行していた4人組は本沢温泉の方へ曲がって行ってしまったようだ。
帰りは夏沢峠を回って下りてきてもいいな、などと思っていたが、
その先、道が突然消えた!!
え?て感じ。中山峠はこの上なんだけど、どうみても絶対登れそうもない雪の斜面だがこれを登るのか?どこを探しても踏跡も皆無!!
1歩踏み出すと胸から腰くらいまであるよ??
ここで丁度一緒になったおじさま2人組に「ワカン持ってる?交代でラッセルしながら行こう」と言われ、超ラッセル開始。
いやー、ここから先、ヤバかったです。雪の海を泳ぐような感じで、
1歩上に行っても雪がさらさらのためアイゼンの爪が効かず、滑り落ちる。
しかも、気合いを入れて踏ん張ろうとすると腰までもぐるもぐる。
中山峠に出る最後もあと数mが登れず苦闘。
峠に辿り着いたときは、本当にホッとしました。
黒百合方面から涼しい顏の登山者がたくさん来て「いーよなー」と思います。
渋の湯からだったらラッセルなんか不要だし。歩き易いし。

おかげで中山峠から天狗まではラッセル不要なので、物凄くラクに感じました〜。

天狗の頂上で思案。下り、この中山峠から下りるの絶対イヤ!と思ったけど、
この時期白砂新道も雪多そうだし、危ないな。
夏沢峠まで行く道も人が通っているか不明のため、イヤだけど、道はついているので、来た道を戻ることに。
下りの方がマシだった。(少なくとも自分達がつけた道なので、迷うこともないし。とめどなく滑落したらヤバイけど。何とかなるでしょう・・・。)

しらびそ小屋に着いたら、「昨日、ヤマケイの人がここから登って行ったんだけど、中山峠に登れない、と断念して戻ってきた。さらに、渋の湯から来た人が今日しらびそに泊る予定だったのに、中山峠が下りられないから黒百合に戻るって今、キャンセルの連絡が来た」ですって!
うわぁ、そんな状態だったんだ!どおりで大変だった訳ですねえ・・・。

ということで日帰りもできるけど、今日はしらびそに泊まりに来たから、
のんびりしよう!
ということで、みどり池から快晴の天狗を何度も見たり、こたつでのんびり本を読んだり、まったりと過ごしました。

翌朝、稲子湯に下山中、テント装備の単独お兄さんが登って来て、
「中山峠、登れますか?先々週登れなくて敗退したんです。」と聞いてきました。
「昨日、とりあえず登ってきたので、正規ルートじゃないかもしれませんが、道はついてますよ。でもすごい雪は深いです!」とお返事しました。

冬季の稲子湯側からの中山峠、侮れないなぁ。
前にも三月に来た時は全然そんなことなかったのに??
あのときは雪が少なかったんだな・・・。