祈りの山行 塔ノ岳
- GPS
- 06:15
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,288m
- 下り
- 1,276m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト:どんぐりハウス(ビジターセンター)前にあり ■道の状況: ・花立までは登山道に殆ど雪はない。日が当たる時間には泥濘になる。 ・花立から上には20cmくらいの積雪があるが踏み固められ、所々土が出ている。 上の方の雪は締まっているが凍結はしておらず、登山靴でも歩けそうだがアイゼンがあれば安心。 ・頂上の積雪は30-40cmくらい。 コース自体の説明はこちらの方が詳しい → http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-95394.html |
写真
感想
当初は土曜日に尊仏山荘に一泊して夕景と朝の景色の撮影を計画したのだが、金曜日の大地震発生で土曜日に山へ登るのはひとまず中止。
土曜日の夕方には津波警報も注意報に変わったので、海に近い自宅の安全も目処が着いたことで日曜日に日帰りの山行はできそうになってきた。
しかし本当に行くかどうかは随分逡巡した。
安全のこともあるが、東北地方で被害がさらに拡大しつつあるこの時に自分だけ呑気に山へなんか行っていていいのか?
考えた挙句、遠くの見える高い場所から被災地の人々のために祈ることを目的にするのはどうだろうか、と思い至り塔ノ岳山頂で北東に向かって祈ることにした。
大倉から歩き始めると、2ヶ月ほど標高差のある山行をしていないためか体が重い。
尾根に上がる前に既に心拍数が上がりっぱなしで先行きが心配になる。
見たところ70歳に近そうな男性が汗もかかずに急坂を登って行くのに追いつけない…
花立の前後で始発のバスで着いたと思われる後続者に次々と追い越され始めた。
花立に着いた時にはもう足が上がらなくなっていた。
上の方を見ると登山道に雪が出てきたので、ここでアイゼンを着ける。
歩き始めは時々土が露出しているが、じきに堅く締まった歩きやすい雪になる。
花立から頂上まではとても遠かった。
頂上に着くと先客は3-4名しかいなかった。
小屋の中に何人かいるのかも知れないが、快晴の日曜日としては随分少ない方だろう。
やはり地震の影響が大きいのかも知れない。
暖かく、風もほとんどない雪の頂上で帽子を脱いで立ち、目を閉じて北東の方角に向かって両手を合わせた。
目を閉じていると、何回もテレビで見たあの悪夢のような、悪魔のような、津波の映像が浮かび上がってきて、涙が溢れてきた。
目を開け、もう一度閉じて、もう一度手を合わせた。
塔ノ岳お疲れ様です。
大倉の駐車場はいよいよゲートが付きましたか。
私も何回か利用していますが、下山時にはオバちゃんが必ずタイミング良く現れるのですよね。
もちろん踏み倒すつもりは無いのですが、どんな時間であってもオバちゃんは出てくるので、ずっとスタンバっているのだろうなあと想像していました。
きっと疲れるのでしょうねえ。
MATSUさん、こんばんは。
いつから本稼働になるのかは詳しく教えてくれませんでした。
ところで、ハーフドームは登られましたか?
私は知合いが一般登山道の最終部分で滑落死して、大変ショックでした
あなたの流した涙より、あなたが使ったガソリンが気になります。
私も山が大好きで、我慢できなくなってこうしてサイトに来てしまいましたが、実際の山登りとなるとさすがに躊躇してしまいます。
あなたは「車」で行かれたのですよね?
web上とはいえ初見の方にいきなり失礼だし、「自分が登れないのに」というやっかみもあって辛い言葉しか湧いて来ないのかもしれません。その点は本当に申し訳ございません。
ですがやはり「食べる」にさえ困っている方々も大勢いらっしゃる被災者の為に、いかに電気・油・食料といったエネルギーを振り向けられるかということに、山に登る余裕のある人間は集中すべきではないでしょうか。
私も電気を使った更新なのは承知しておりますが、貴兄の時宜を省みぬ「山行」の記録を読み、後に続く方が出てくるのを懸念し、投稿させて頂きます。
頂いたコメントについて考えを述べます。
ただ、反論を重ねてお互いだけでなく皆が嫌な気持ちになるのは避けたいので、できればこれで終わらせてください。
この時期に車で山行に出かけたのは如何なものか、という点については、確かに軽率な部分があったかと思います。
率直に反省をするところです。
一方、私自身は別の観点で自分の書いた記録にずっと違和感を引きずっていました。そして、それがこの記録に700を超えるアクセスがありながら15「しか」拍手のない理由ではないかと思っています。
それは「今、山へ登るべきなのか?」という問いに明確に答えられないままに山へ行き、「頂上で祈る」という理由で取りあえず正当化してレポを書いたことに皆さんが嘘っぽさを感じた、ということではないでしょうか。
今は、ある程度確信を持って「それでも自分は山へ行くべきだ」と思えます。
なぜなら、被災者の皆さんや家族を亡くされた皆さんと同じように、我々も生きなければならないからです。
ただそれは、経済的な意味合いとは違います。
大した登山者ではありませんが、私は皆さんと同じように山へ登るのが好きだし、ある頻度で山行することを自分に課して生活しています。
それが少なくとも現在は生きる意味、もしくは動機の一つになっていると言っても構いません。
確かに今は大変な国難に遭遇し、被害にあって苦しんでいる皆さんを色々な形で我々全員が支えていかなければなりません。
それはそれでやればいい。でも支える我々自身が前を向いて生きることも同様に大切だと私は思います。
私には楽しい登山が必要です。
だから私はこれからも山へ行き、ヤマレコに記録を載せ続けます。
うまく説明できているかどうか自信はありませんが、newnewさんのおかげで私自身の考えを整理することはできました。
これからもよろしくお願いします。
Tad
自粛ムードで料亭、居酒屋もキャンセル続きにより大打撃で、このままだと倒産する企業が出てくる可能性があります。
山小屋の経営者の生活もあります。
経済活動を続ける事は必要不可欠だと思います。
私と致しましては、節電をしつつ、なるべく普段通りの生活をする事が必要なのだと思います。
もちろん、様々な意見がある事は分かっています。
以下、参考までに
hirohisaさんのトピックから
何ができるのか、何をするべきか
>http://www.yamareco.com/modules/diary/4595-detail-18302
ta_kaさん、こんばんは。
大倉尾根で雑談した小屋の関係者の人もta_kaさんと同じようなことを言っておられました。
私の考えはnewnewさんへの返事に書いたとおりです。
これからもよろしくお願いします。
Tad
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