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記録ID: 104009
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ハイキング
奥武蔵

武甲山改め琴平丘陵散歩

2011年03月20日(日) [日帰り]
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GPS
09:00
距離
25.4km
登り
776m
下り
769m

コースタイム

8:00ルートイン秩父-8:53羊山公園-10:11頃宇根鉱山-11:04横瀬駅-11:34羊山公園-12:04琴平ハイキングコース-12:36武甲山旧登山口-12:39山の神-13:13大山祇神-13:43岩井堂(札所26番奥の院)-14:15護国観音-14:24大淵寺(札所27番)-15:00頃橋立堂(札所28番)-15:37橋立鍾乳洞-17:00西武秩父駅
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年03月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
道の状況:宇根鉱山に入ったら駄目。岩井堂の辺りは歩きにくいかも。
登山ポスト:無し
飲食店:橋立堂に茶店複数あり。
牧水公園から秩父市街。真ん中のビルが前日宿泊したホテル。
2011年03月20日 08:46撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 8:46
牧水公園から秩父市街。真ん中のビルが前日宿泊したホテル。
羊山公園から、これから向かう武甲山を見る。
2011年03月20日 08:53撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 8:53
羊山公園から、これから向かう武甲山を見る。
梅も満開。
2011年03月20日 08:53撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 8:53
梅も満開。
横瀬への道を行く。
2011年03月20日 09:06撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 9:06
横瀬への道を行く。
この裏の道なき森から出てきたところ。
2011年03月20日 09:58撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 9:58
この裏の道なき森から出てきたところ。
武甲山へ通じると思っていた道。
2011年03月20日 09:59撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 9:59
武甲山へ通じると思っていた道。
宇根鉱山手前。石灰が水に溶けて白濁している。
2011年03月20日 10:09撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 10:09
宇根鉱山手前。石灰が水に溶けて白濁している。
横瀬に戻る。
2011年03月20日 10:47撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 10:47
横瀬に戻る。
疲れたので横瀬駅でアイスを買って食べる。
2011年03月20日 11:04撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 11:04
疲れたので横瀬駅でアイスを買って食べる。
羊山公園への道のはずが、またも道なき道に。
2011年03月20日 11:43撮影 by  MOND, KDDI-SN
3/20 11:43
羊山公園への道のはずが、またも道なき道に。
仕切りなおし。琴平丘陵ハイキングへ。
2011年03月20日 12:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 12:04
仕切りなおし。琴平丘陵ハイキングへ。
旧武甲山登山口。数年前、知らずにここから登ろうとした。
2011年03月20日 12:36撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
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3/20 12:36
旧武甲山登山口。数年前、知らずにここから登ろうとした。
山の神
2011年03月20日 12:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 12:39
山の神
琴平丘陵で一番高い所。
2011年03月20日 12:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 12:56
琴平丘陵で一番高い所。
大山祇神
2011年03月20日 13:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 13:13
大山祇神
壁のような岩を階段で登ると、
2011年03月20日 13:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 13:32
壁のような岩を階段で登ると、
修験者の堂宇のようなものが現れる。
2011年03月20日 13:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 13:33
修験者の堂宇のようなものが現れる。
さらに進むと仏様。
2011年03月20日 13:35撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 13:35
さらに進むと仏様。
少し下ったところで岩井堂。
2011年03月20日 13:43撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 13:43
少し下ったところで岩井堂。
さらにくだると、護国観音。
2011年03月20日 14:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 14:15
さらにくだると、護国観音。
護国観音の見守る秩父の街。
2011年03月20日 14:15撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 14:15
護国観音の見守る秩父の街。
秩父巡礼札所の大淵寺に出る。
2011年03月20日 14:24撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 14:24
秩父巡礼札所の大淵寺に出る。
こちらも札所の橋立堂。
2011年03月20日 15:35撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 15:35
こちらも札所の橋立堂。
ついでに鍾乳洞にも入ってみる。
2011年03月20日 15:42撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 15:42
ついでに鍾乳洞にも入ってみる。
寒かったが、狭い道が入り組んでいて楽しかった。
2011年03月20日 15:44撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 15:44
寒かったが、狭い道が入り組んでいて楽しかった。
武甲山を側面から見た図。
2011年03月20日 16:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
3/20 16:12
武甲山を側面から見た図。
撮影機器:

感想

【参考】秩父往還作戦・往路
http://www.cyclering.com/modules/rec/detail-6273.html

前日、自転車で秩父へやってきた私は、秩父を回ろうと思いつつも、特にどこを見て回ろうとはあまり考えていなかった。
最初は秩父鉄道に乗って秩父さくら湖や大滝方面に行こうかなと思って駅へ向かったが、その足で秩父神社に参拝した後、武甲山にでも登るかと思い立ち、羊山公園へ向かう。もうしばらくすれば色鮮やかな芝桜が大地を覆うであろう公園内を、堂々たる武甲山を背景に咲き香る梅の花を愛でながら横瀬に至るハイキングコースに入る。そう、今日は横瀬から武甲山に登り秩父へ抜ける単峰行だ。
ハイキングコースから里に出て、武甲山登山口に至る道まで最短経路で行こうと手元の地図を見ながら進んだのだが、途中で地図上では点線でないが、実際見てみると草ぼうぼうの怪しい道に入る。最初は本当にこの道なのかと恐る恐る歩いたが、道端に石碑などがあったために勢い込んでさらに進む。その内もう明らかに人跡未踏の境地に至ってしまったが、何故か引き返す気持ちにならず、GPSで現在位置を確認して「あと数十m進めば道に出られる」と尾根によじ登ってさらに進撃。何かの施設の裏手に出て、有刺鉄線に気をつけながら道に下りる。
結果として道に出られたから良かったのだが、これで安心してしまった。車で上るのも大変そうな、ジグザグの坂を歩いていくと、建物とゲートがあって「宇根鉱山」。あれれ〜?というまでもなく間違いに気づき、さっさと引き返す。思えば、武甲山登山口と横瀬の間の道は、こんな明るい開かれた道ではなかった。下の方にもゲートがあって、ハイカーは入ってくるなという趣旨のことが書いてある。
歩いたことがある道を間違えたのは、それがいつか来た道ではなかったからだが、これによって武甲山に行く時間も気力も失われてしまった。
気持ちを切り換えて、琴平丘陵を歩くことにした。一旦横瀬の駅前に出て、最初は羊山公園から横瀬へ抜けた道を戻るつもりだったが、途中で羊山公園を示す標識があったので、それに従い進路変更。そしたらこちらもまた草ぼうぼうで倒木が何本もあって道がなくなるパターン。どこかで道を外したのだと思うが、ここでも引き返す気にはならず、獣対策の罠が仕掛けられている中を強行突破。遂に琴平ハイキングコースに復帰。その後、里の道に降りたところで道を間違え、道をロストしまくりなのだが、私の場合、道を誤るときは心の片隅に「この道は違うだろう」という気持ちがある一方で、「とりあえず行ってみよう」という気持ちがあり、その気持ちが敢えて道を誤らせているように思える。
軌道修正してすぐに武甲山旧登山口に至る。何年か前に、地図か何かに登山口と書いてあったので来てみたが、もう登ることができないと知って引き返したところである。武甲山を主たる目標にしたのは今回で2回目だが、また駄目だった。
琴平ハイキングコースについては、その後の札所のインパクトが強過ぎて残念ながら印象にあまり残っていないのだが、標高もせいぜい400m弱で苦ではなかった。
壁のような岩を階段で昇っていくと小さな堂宇と人と同じ位の大きさの仏像がある。その岩の下にあるのが岩井堂である。何でこんな所に建てたんだというくらいに岩にぴったりくっつけるような形で造られている。その立地と建物の赤色が気に入った。
この辺りは岩がゴツゴツして若干歩きにくいのだが、気をつけながら下りていくと秩父盆地が眼前に広がる場所に出る。そこにましますのが護国観音である。
建立された頃は、この辺りはもっと貧しいド田舎だったと思われるが、そこにこのような立派な観音像を建てたからには、秩父からも多くの人が出征したのだろう。故郷を離れた大陸や南洋で散華した若人が御霊となって戻り来て観音と共に故郷を見守っていることを考えれば、これほど有難いことはない。
こういう所に来ると「平和への祈り」とか「不戦の誓い」とかいちいち言う人がいたり、建立碑に「悲惨な戦争を二度と起こさぬよう云々」とわざわざ書いてあったりするが、なんとなく、日本や自衛隊を誉め称える時に「私は右翼じゃないけど」とエクスキューズするのと同じ姑息さというか嫌らしさを感じる。どんな祈りも、その一言で外面を気にしたパフォーマンスに堕する。

閑話休題。観音の麓にあるのが大淵寺で、ここにも延命水という湧き水があった。早速喉を潤して、腹が減ったと先を行く。
最後に訪れたのが橋立堂である。こちらもまたばかでかい大岩のすぐ手前に小さな堂宇が建っている。この辺りの人は岩の近くが好きなのかしら。堂宇の前にすっくと立つ大木も岩、堂宇との対比で面白い。一通り眺めた後、傍の茶屋で昼食。広すぎて最初は落ち着かないが、体が慣れてくるとノンビリしたくなる。15時を過ぎていたので客は私だけだった。
けんちんうどんとお茶をいただいた後、まだ時間があったので、鍾乳洞も見て回ることにした。体を屈める必要があるほど狭い道を右へ行ったり左へ行ったり上へ上ったりと楽しかったが、空間そのものを楽しみすぎて肝心の鍾乳石をあまり見ていなかった。通路がもしかして堂宇の後ろの岩の上まで続いているのではという期待を込めた予想が外れたのは残念だが、また訪れたいものである。

夕暮れなずむ静かな街中を秩父駅まで戻り、自転車で宿へ向かう。この日泊まったのは横瀬にある武甲の湯別館。武甲温泉が節電により20時までだったので、ゆったり温泉につかるというわけにはいかなかったが、翌日の、雨の中の銀輪行に備えて英気を養うのであった。

〜おしまい〜

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