Mueller Hut Route / New Zealand
- GPS
- 09:39
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,114m
- 下り
- 1,138m
コースタイム
天候 | 1日目:はれ(強風!) 2日目:はれ→雨→はれ(強風!!) 3日目:はれ(微風♪) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
ホワイト・ホース・ヒル・キャンプ場に駐車。 今回は当日朝の始発便でクイーンズタウン空港に到着し、そこからレンタカーで4時間かけて移動した後の登山なので、登山開始時点で15時近い。コースタイム通りだとMueller Hut到着は19時となるが、この時期の日没時間は21時過ぎ。さすがに遅いけど登れる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
□ホワイト・ホース・ヒル・キャンプ場 水場あり。トイレあり。キャンプ場なので前泊をすることも可能。 http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/canterbury/places/aoraki-mount-cook-national-park/things-to-do/white-horse-hill-campground/ □ホワイト・ホース・ヒル・キャンプ場〜MullerHut 途中に水場なし。日帰り登山者も多いので混雑する所も。急登で岩場も多く、天候が悪いと大変そう。1月末時点では、小屋周辺に雪渓が残っているけど、ほぼフラットで問題なし。 □MullerHut ベットは6×2段と8×2段の蚕棚が2部屋。マットは用意されているので、各自で寝袋を持参。コンロも6基(計12台)あるが、着火装置が無いのでライターやマッチが必要。シンクもあるが蛇口はなく小屋外に天水を集めた水場がある。トイレもこやの2台ある。ペーパーは無い。全体的に掃除が行き届いて快適な山小屋。 □MullerHut〜MtOllivier 特にポール等の整備はなく踏み跡も曖昧。岩歩きに慣れて居て、ルートファインディングしながら登れるなら特に問題ないと思う。余談ですが、MtOllivierはエベレストを初登頂したNZの英雄エドモンド・ヒラリーが20才の時に初めてサザンアルプスで登った山としても知られています。 |
その他周辺情報 | □DOC公式 http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/canterbury/places/aoraki-mount-cook-national-park/things-to-do/tracks/mueller-hut-route/ ・MullerHutを利用するには事前にDOCのWebサイト等で予約した後、最寄りのAoraki/MountCookVisiterCenter でパスを発行してもらう。小屋到着後に常駐しているレンジャーにパスを確認してもらい、下山後は下山届として再度パスをビジターセンターに提出する(電話連絡も可能とのこと)。 ・下山後のシャワー MountCook Village 内にある無人の Public shelter(ビジターセンターからYHA側に降りる道BowenDrive沿いにある)ではシャワーが利用可能(2ドルで5分間お湯が出る)。 |
装備
個人装備 |
バックパック
スリーピングバック
レインウェア
ダウンジャケット
着替え
グローブ
サンダル
クッカー・コッヘル・カトラリー
ウォーターフィルタ
ウォーターキャリア
緊急セット
携帯電話&携帯用品
サングラス
傘
食料
その他消耗品
ストック
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備考 | ・火器は持参せず。小屋のストーブを使った(軽食主体だったので特に問題なし)。 ・水を3.5L担ぎあげた→天水だけど小屋の水が豊富に出るので、もっと少なくても良かったかも。 |
感想
MullerHutはニュージーランドで一番行きたいと思っていた山小屋。
登山口から片道4時間の場所なので、日帰り登山も可能だけど、今回は2泊3日の行程。計画段階から、稜線まで上がって宿泊しないのはもったい無いと考えていたので当初は1泊2日で予約し、翌日は天気がよければ星空の世界遺産を目指すテカポ湖周辺に泊まりスターウォッチングを考えていた。
しかし、1泊目のMullerHutは早めに予約していたものの、2泊目を天気予報を確認してから宿泊先を決めようと先送りしていたら、テカポの街を含む周辺のホステルが軒並み満室。
さらに2日目が時速110kmの強風の天気予報で、MullerHutは2泊目も予約可能。連泊をすれば、3日目は好転するし、きっと見たことのないマウント・クックもよく見れるはず。じゃあ2連泊するか。という訳で、2泊3日の行程となった。
<1日目>
Mueller Hut Routeは高低差の小さいハイキングが盛んなニュージーランドでは珍しく、急登続きのルート。前半のセアリーターンズまでは低木に囲まれた階段続きの道。段差が大きいので体力を消耗するし、風もなく汗をダラダラかきながら登った。セアリーターンズ以降は岩場の斜面。ルートには一定間隔でポールが立っていて、それを目安に登っていくのだけど、トレースが縦横無人に走っていて浮き石も多い。前半に比べて登るのは楽しいけど、風も出てきて、ちょっと肌寒かった。
稜線上まで上がると景色が一変する。サザンアルプスの稜線や氷河を見下ろす絶景が待っていた。アルパインの風景に惹かれる自分にとって、氷河の侵食による荒々しい岩稜、現在形で氷河が流れる風景(という表現が正しいのかは?だけど)は、今迄歩たニュージーランドのどのルートよりも素晴らしいと感じる景色だった。
稜線に出て20分ほどでMullerHutに到着。建物内に入ると丁度、無線から毎日19時に予定されている天気予報が連絡されていた。事前の天気予報から変わらず、明日は時速110kmの強風!日本の風速に換算すれば30m/sだから台風並みだ。この夕方時点は青空も見えている好天だけど、ミューラー氷河を吹き抜ける風が終始、強く吹き抜けていて時々ビリビリと建物が振動していた。。。
この日は、軽く食事を済ませて早々に眠ることにした。
<2日目>
夜中もずっと、ビリビリと建物が揺れて何度か起こされる。天の川も見えるほど天気は良いのだが、、、外に出る気にはならない。朝、周囲の宿泊者がガサガサと動き出すの感じて朝を迎えた。窓から外を見ると青空も見える。風は相変わらず強いけど天気予報が外れた?
このまま好天なら周辺散策もできるかなと、ちょっと期待したが、朝食を食べ始める頃位にはサザンアルプスの稜線から次第に雲が垂れ下がってくる。。どんどん展望が無くなり大雨となった。
この日は、前日に見えていたマウント・クックはもとより、対岸のサザンアルプスの峰々さえガスに覆われてしまって見えない。さらに午後は台風並みの雨風が小屋を揺らす。しかし、何よりも驚いたのが時折聞こえる「ドーン」という爆裂音。あまりにも頻繁(多いときは数分毎)に聞こえるので、最初は何の音か理解できなかったが、対岸のサザンアルプスの雪崩の音らしい。。
結局、周辺散策はどこにも行けず、終始小屋内で過ごした。自分以外に連泊する人はおらず、夕方に(天気予報のとおり)雨風は弱くなった頃に登ってきた1組のパーティだけ来ただけで、ベットは一部屋を占有させてもらうことが出来た。
<3日目>
MullerHutの裏手にあるMt.Oliverでご来光を望むのため5時30分に小屋を出る。前日の大雨止み風も弱い。小屋からMt.Oliverまでは標高差120mほどの岩場の登りとなるが、岩は乾いていてコンディションはとても良かった。特に明確なトレースもなく、好きにルートファインディングしながらガレガレの岩場を登っていく。久しぶりの感覚だ。
6時30分に山頂。360度の展望が素晴らしい。頭上は青空が広がっているが、残念ながら山のキワには薄く雲が掛かっていて、うっすらとしたご来光だった。
しかし、雲は次第に薄くなり時間が経てば経つほど青空に変わっていくので、なかなか降りる決心がつかない。30分かけて登った岩場を、1時間ほどかけてゆっくりと下りた。小屋で朝食をとった頃には快晴となる。風も弱くて快適。食後に小屋の外のベンチに座ってゆっくりコーヒータイムを楽しむ。青空のもと、岩と氷河と雪渓のコントラストに圧倒された。
そして、雪崩。
対岸を眺めていると何度も雪崩が起きていて、そんなに簡単に起きるものなのかと不思議に思うくらい。この時点で小屋には数人しか滞在者がおらず、下山まで非常に贅沢な数時間を過ごした。
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