大滝山(五箇山)BC


- GPS
- 06:42
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:42
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ・五箇山温泉国民宿舎五箇山荘がおススメ。入浴は500円。露天風呂やサウナ、水風呂一通りある。脱衣場の水が美味しかった。 ・上梨まで出ると五箇山豆腐や地酒も買うことができる。 |
写真
感想
大滝山、穂高連峰の一角の大滝山ではなく、越中五箇山の大滝山で高さは1498m。これ以前のヤマレコの記録は無雪期6、積雪期3だから不遇な山と言える。しかしこの山はBCスキーのフィールドとしてはとても良い資質を持っている。Chikauさんを誘って4年ぶりに訪れた。
取り付いて直ぐに良くないルート取りをした。尾根末端からが斜度が緩いかと思ってそちらに進んだが、痩せてて際どいモンキー登りを強いられた。西側斜面の杉林を行けば良かったのだ。杉林では一度気温が上がって生じたと思われるカリカリの雪面だったが、登って行くと次第に、適度に沈んで食いつきが良く歩き易いものになっていった。忘れ物を一度取りに戻ったChikauさんが追い付いてからは、先頭を交代しながら淡々と登って行った。
次第に展望が開け、前回雪付き不安定で苦労した林道交差後の急斜面も今日は難なく越えた。朝方の空は雲が多かったがだんだん晴れて来て、北向き斜面を南に向かっているので前方左からの朝日が眩しい。植生は様々変わり、針葉樹林も悪くないが、ブナ林がとても雰囲気が良い。
標高1350mで東尾根とのジャンクション、山頂の反射板が見える。ここからは緩い斜面の散歩で、景色が最高。右に猿ヶ山から大門山、大笠山、笈岳までの石川・富山県境の山々、左手近くにカラモン峰と人形山、遠くに立山連峰を眺めながら、陽射し眩い山頂に着いた。山頂では白山の眺めが加わった。実に良い日を当てた。
下りの滑降は、林道交差までの上部は楽しいことこの上ない。深雪ではないが表面はサラサラで、多少木が濃くても問題ない。欲を言えば広大なオープンバーンはなくて、割と狭いところちょこまか曲がることが多いかな。
標高を下げれば次第に雪が重くなって来るが、まだまだ大丈夫と滑っていった。ところが危ない失敗を一度やらかした。661mピークを巻くところで、雪面から僅か浮いた木の枝に引っ掛かり、足首に掛ったまま倒れて自力で起き上がれない。Chikauさんにスキーを外してもらって漸く立ち直った。その下の杉林ではガリガリの斜面を横滑り多用でどうにか無事で取り付き点に戻って来た。
ひやっとした場面、最後のちょっとした苦労もあったが、それらを埋めて余りある素晴らしいスキー山行だった。
雪の状態が分からなかったので、板を二本持参し、現地でセンター100のBDドリフトを選んだ。クトーは板を選択してからザックに入れるつもりで、なんとクトーを入れ忘れてスタートしてしまった。しばらく登って、はたとクトーを忘れたことに気付いた。ニシデンさんに先に進んでもらい、車に戻ると大勢の方々が準備をしていた。挨拶をして、すぐに取り付きに戻り、(我々のトレースは尾根末端に進んでいるが、杉林を直登する方がよいと伝えたくて)しばらく後続を待った。一名リーダーと思しき方の姿が見えたので、もういいだろうと杉林の中に入っていった。そこからは自分なりに急いで登りニシデンさんになんとか追いついた。ラッセルを交替しながら、楽しくハイクアップ(なぜだか後続はまったく来なかった)。天気予報では午前中は高曇りだったが、予報に反して青空になった。雪と青空のコントラストが最高。
林道からの尾根に乗り上げてからはブナなどの疎林が続いた。ここの景色は最高で、このルートを提案してくれたニシデンさんに大感謝であった。去年の白木〜小白木も良かったし、ニシデンさんとペアで行動すると良い思いをするなあ。
山頂に到着し、360度の視界を楽しみ、風もないので食事をして、まったり命の洗濯をする。ニシデンさんからどら焼きを頂き美味しく頂く。のんびりしていると、後続8名が到着した。心配していた通り、我々の最初のトレースに導かれ、谷側に行き難儀した様子だった。
帰りはお待ちかねの滑走タイム。日が照っている割には雪質は良く、上部では景色を楽しみながら、パウダー滑走を楽しむことができた。標高で600mあたりから雪も悪くなり、苦戦をする。最後の杉林ではガリガリ斜面に私は大苦戦。ニシデンさんは薮だろうが悪雪だろうが関係なくスイスイ降りていく。状況判断も巧みであるし、鍛え上げられた身体はとてもボディバランスが良い。私は段差があったりするとコケたし、最後のガリガリ斜面では時間がかかった。でも、これが山スキーであり、どんな状態でも滑れるようになりたいと思った。
下山してもまだ昼過ぎ。五箇山荘の温泉でゆっくりと汗をながし、途中で五箇山豆腐をお土産に買って帰宅した。最後は少し修行系ではあったが、多少辛いこともないと思い出に残らない。それを補って余りある極上の山スキールートであると思った。スーパーマンとともに最高の山行ができて幸せな一日だった。
コメント
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昨年ブナオ峠の林道入口でNishidenさんに大滝山を教えて頂きました。標高を上げると素晴らしい景色を見ることが出来るんですね。僕たちは反対側から大笠山や笈ヶ岳を見てましたよ。
厳冬期とは思えないような快晴といい雪を当てることができて最高でしたね!またご一緒させてください!
koueiさん、お互いにいい日でしたね。大滝は想像以上のコースでしたので、お薦めです。このルート以外にもいろいろルートがあるみたいなので、天気の良い日を狙って一緒に再訪しましょう。
大笠と笈が向こう側からはこう見えるのか,面白いですね.白山も.
ニシデンさん、チカウさん、お疲れ様でした。
できれば大滝山もご一緒したかったのですが、今回は鳥山行ということで燕優先しちゃいました。
こーえーさんとsouさんの景色も最高でしたが、こちらも同様でしたね。
あ、ニシデンさんのザック新調しました??
サンちゃん、どうもです。燕 big dayでしたね。僕たちもとても良い山行でした。遠くでガラモン峰が「おいで〜」と誘っていましたので、次回ぜひ一緒に!
この土曜日はどこも最高でしたね.日曜日には続かなかったけど.
souさんと白鳥山に行った時にザックのチェストバンドが壊れちゃったんです.他にもあちこち補修してあったりするし,BC向けのザック欲しいなと思ってもいたので,これがチャンスと帰りに立山ICで下りてモンベルに寄ってきました.redsさんと色違い同製品です.色はこのネイビーブルーとオレンジの二択で,地味でどうかなとも思いましたが,オレンジだとさんちゃんなんかと雰囲気似てしまうので,こっちにしました.
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