甘利山・テン泊BC(甲府盆地の夜景を鑑賞)
- GPS
- 27:24
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,448m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 6:45
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 4:14
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・11月〜4月まで甘利山公園線は通行止めとなっているため、約12kmの林道を歩く必要がある。(途中ショートカットあり) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【林道ゲート〜甘利山駐車場】 ・林道をひたすら歩く or スキーハイク。 ・標高500mくらいからスタートするが、本格的に雪道となるのは標高700m以降だった。 ・猟友会の方がたまに車で入ってくるため轍沿いにハイクアップすると楽に登ることができる。 ・椹池以降は林道をショートカットできる箇所がある。 【甘利山山頂部】 ・スキーでくるぶしラッセル程度の雪。ツボ足だと場所によっては膝くらいまで埋まる。 ・雪はあるがレンゲツツジは埋まり切っていないので遊歩道沿いを歩くべき。 ・当初山頂広場でテントを設営したが夕方からの強風で倒壊したためグリーンロッジ脇に移動した。 【甘利山駐車場〜林道ゲート】 ・ひたすら林道をスキー滑走。 ・林道上部は雪深く車が入っていなかったため下りラッセルとなった。 ・標高700mくらいまではアスファルトを避けながら林道滑走可能。 ・下部は積雪が薄く急にアスファルトが出現することがあるので注意する。 |
写真
感想
3年間温め続けてきた山行計画をようやく実現する時がきた。
それは、「甘利山にスキーで登って山頂で幕営しつつ甲府盆地の夜景と富士山の絶景を眺めること!」だ。
甘利山は夏場こそ車で山頂まで行けるお手軽ハイキングで有名な山だが、冬場は林道が閉鎖されるため一転して片道10km&標高差1200mを自分の足だけで稼がなければならないハードな山に様変わりする。
その山頂からは間近に甲府盆地の夜景を堪能でき、富士山や八ヶ岳の景色も同時に楽しむことができる素晴らしい山なのだ。
唯一の難点は常に人が多いこと・・・この素晴らしい山を本当の意味で満喫するためには人が来ない冬場に山頂を極め、更にテントで一夜を過ごす必要があると感じていた。
しかし、山梨県というのはとにかく雪が降らない。
南アルプスや八ヶ岳など、3000m級の山々はそれなりに積雪があるが、2000mに満たない甘利山のような山に雪が積もる時期は限られており、かつ林道をスキー滑走しようと思うと南岸低気圧が通過した直後しか狙えるタイミングはない。
この条件を満たせるチャンスをこの3年間伺っていたわけだが、ようやくその時がやってきた。
週末直前の木曜日〜金曜日にかけて降雪あり!
土日は全国的に冬型で大荒れ予報・・・つまり山梨は晴れるはず!
ということでテントとスキーを準備して故郷山梨へと向かった。
スタート地点となる林道ゲートに到着すると雪は全くなかった。
まあ、その辺は想定内。
問題はどこからスキーが使えるか。
最悪行程の半分くらい使えれば十分だと思っていたが、運よく標高700mくらいから安定して雪が出はじめた。
時折林道をショートカットしながら山頂を目指す。
途中、猟友会の方の車とすれ違って軽く会話したが雪が深すぎて山頂までいけなかったようだ。(林道は通行止めだが許可車だけは入ってこられるらしい)
こんな時こそ山スキー最強!
予想以上のラッセルだったが無事山頂に登頂。
幕営地をどこにしようかと悩みつつ、若干風が心配だったがそのまま山頂広場でテントを設営することにした。
しかし、辺りが暗くなった頃・・・夕食を終えてテントでのんびりしていると突然風が強くなり始めた。
どうやら突風でペグが抜けたらしくテントが大きく変形し今にも飛ばされそうになった。
これはまずい、と急遽荷物をまとめてテント撤収。
仕方ないので、できるだけ風をしのげそうな「甘利山グリーンロッジ」まで移動し再度建物の横にテントを設営した。
フライシートは破れ、テントポールも折れてしまっていたがダクトテープで応急処置をして難を逃れた。
翌朝、再び幕営地点から甘利山山頂を目指す。
既に東の空は白み始めていたが、狙い通りのご来光と富士山の絶景を楽しむことができた。
甘利山山頂から幕営地点までは旧甘利山スキー場を滑走。
ワックスが合わなかったせいか板はあまり滑らなかったが、スキー場の歴史に思いを寄せながらツリーランの雰囲気を味わった。
最後はテントを撤収して林道滑走。
調子に乗りすぎてアスファルトに突っ込んでしまい再び相棒(スキー)は病院送りとなったが、その代償を差し引いても十分すぎるほど贅沢な山行となった。
コメント
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土日とも寒波で太平洋側以外は青空が望めないと思っていたら
甲斐の国まで遠征でしたか。
さすがサンちゃん、いっぱいポケットを持ってますなぁ〜
これだけの絶景・夜景を堪能なんて計画・行動・技が揃わないと
出会えないもんです。
テント、スキー板とちょっと代償もあったようですが、
それ以上の思い出深い山行だったようで・・・・
私といえば軟弱にもゲレンデスキーと山形観光の二日間でした
tekapoさん、こんばんは。
僕も今回の土日の寒波は相当強そうだったのでさすがの山梨も雲がかかるかなーと心配していましたが、何とか期待通りの結果が得られました。
雪が少ないことが最大の懸念材料でしたがこちらもバッチリ。
板とテントの代償はあったものの、不思議とショックはなく、むしろ3年間の募る想いがようやく現実のものとなったことの喜びの方が大きかったです。
tekapoさんは銀山温泉とゲレンデスキーという、山とは違った贅沢な週末を過ごされたようで何よりでした。
僕も天気が優れない週末は遠征ばかりではなく山以外の楽しみを見つけてみたいなーと思いました。
Sanちゃん、こんばんは。
3年間温めていた計画、山スキーでの甘利山独り占めとは、さすがまた贅沢な山行ですね
甲府盆地の夜景に朝の富士山と、ほんと綺麗な写真を楽しませて貰いました。
写真38には御題目尾根も良く見えていますね。
スキー病院送りってことは美ヶ原もしばらく延期でしょうか?
今週末辺り天気睨んでショートスキーでシールハイクしようかななんて思ってます。
ちなみにアスファルト滑る時はスキーにローラースケートを取り付けると良いかも
maruiさん、コメントありがとうございます。
ようやく念願叶って最高の条件下で甘利山を楽しむことができました。
テントとスキーはやられちゃいましたが
マルイさんもいよいよショートスキーシーズンの到来ですか。
先週のぽんちゃんとnbさんのレコに僕も触発されたのでぜひ2匹目のドジョウを狙いに行きたいと思っていますが、天気と相談ですね〜。
遠征続きなので自粛する可能性もありますが
スキーはファットがあるので大丈夫です^^
もし行くタイミングが合えばご一緒しましょう
Sanchanさんこんばんは!
珍しく遅めのレコアップでしたね〜ミラー菌に感染したのかと思いましたよ(笑)
それにしてもどうしてこう絵になるんでしょうね。私の場合だと泊まってもガスガスで何も見えないとか、いかにも変態臭に満ち満ちた山行になるのですが、それがキャラというか育ちというものでしょうね
さてところで、実はそんな私とSanchanさんのテントが同じだと気付きました(笑)
あのエンジ色の艶かしいフライシートは外が明るくても内部だけは独特な雰囲気に包まれます
これは地獄谷の底で危険な夜を過ごせというサインでしょうかね〜(笑)
強風の惨事は本当に残念で・・・やっぱりnakkiさんと一緒に滝壺土下座山行しないといけないかも知れませんよ!!
momochann、おはようございます。
さすがにテン泊で遠征だったので片付けやら色々してたらレコアップが遅くなっちゃいました^^;
くれぐれもミラー菌ではないのでご心配なく
え?僕だけいつも景色がいいって?
momochannは名実ともに地獄を求めてさまよってる感じですが、僕の場合基本的に天国狙いですからね
地獄谷も名前は「地獄」ですが中身は天国ですし^^
赤いテントって、特に冬はテント内が明るい色になるのでいいですよね。
逆に夏は暑苦しく見えますが
基本このテントは冬用として使っているのでOKです(笑)
なお滝壺土下座はmomochannの専売特許なのでお任せします(笑)
さんちゃんは、ロマンあふれるプランを同時並行で、いっぱい持ってますね。なんか、100プランぐらい持っていそうな感じがします。しかし、さんちゃんからそのプランがなくなったら、お終いなので、新しいやつを創りつつ、実現していってください。
積雪が大量にあったら、イグルーを造るのもいいですよ。北大山岳部の人らは、テントを張るよりも早く作るらしいですが、ボクも山岳会で一応、いくつか作って来たので、いづれ伝授させていただきます。
クマ
kumaさん、コメントありがとうございます。
いやいやいや、クマさんに比べれば僕のレパートリーなんて足下にも及びませんよ。
行動範囲もクマさんはグローバル過ぎますからね(笑)
単純に「その日その時、一番良い山に!」をモットーに山域選びを続けてるだけです。
イグルー作りや雪洞堀・・・確かに最近気になってました。
今度機会があったら教えてください。
サンちゃん、この天気でどこに行くのかなと思っていたら、こんな楽しみ方があるのですね。内陸まで足を伸ばすことのあまりない私には思いつかない山行でした。テントトラブルもなんのその、落ち着いたもんですね。ボクの場合、以前白馬山荘の幕営地で夜中にテントが飛ばされそうになって、右往左往しましたが、サンちゃんの場合はさらりと対応して余裕を感じます。経験値のなせる技かな。
Chikauさん、コメントありがとうございます。
登山歴としては北陸の方が長いんですが、やっぱり幼少期を過ごした故郷山梨の気候は体が覚えているので天気や積雪状況をイメージしやすいんですよ。
テントトラブルについては想定外でしたが、「テントが飛ばされたら最悪下山すればいいかー」くらいに考えていたので割と落ち着いて対応できました。
さすがに白馬で飛ばされたら洒落になりませんね。
登山経験に関しては全然Chikauさんには敵いませんよ〜
さんちゃん こんにちは
今回もおじゃまさせてもらいますm(__)m
いやいや独り占めプラン
最高じゃないですかぁ
これに霧氷があったら贅沢し過ぎでしょ
甘利山までの林道歩きは考えもしなかったけど、1泊2日でいいねぇ
となると、下りはやはりスキーが欲しいところ
フムフム、来年はミニースキー購入かな
お疲れ様でした
ぽんちゃん、こんばんは。
そうなんですよー、霧氷があったらほんとに最高だったんだけどね。
ぽんちゃんの美ヶ原レコを見てしまったらどうしても見劣りしちゃいますね。
でも夜景と富士山の景色については極上そのものでしたよ。
林道歩きを頑張れば山頂独占できる山って結構あると思うので、今後もそんな穴場を狙ってみたいなーと目論んでます。
マルイさんみたいに登山靴にショートスキーっていうパターンでも機動力は大幅アップだと思うので是非ご検討を^^
もちろんBCデビューができればそちらの方がいいけど
遠征やハードなプランを毎週すごいですね!
この土日は私も山梨にいました。
天気予報に反して良い天気で、日本海側のひどい天気の中迷ったけど遠征して良かったと思いました。
大品山でSanchan33がお会いしてるレッドバロンさんとは何度かご一緒させていただいたことがあって、山の世界の狭さを感じますね。
reijikaさん、こんばんは。
おお、reijikaが山梨遠征とはめずらしいですね。(って普段の行動よく知りませんが^^;)
金峰・瑞牆あたり?それとも大菩薩方面でしょうか。
僕も日本海側の鉛色の空ばかりでうんざりしてくるのでたまに山梨に逃げ帰ってます。
確かにヤマレコユーザーさんとも色んな山でバッタリお会いすることが多いし、基本的に皆さん行く場所は限られるのでどうしても繋がってきますよね。
今回の甘利山、白山ナイトハイクが好きなreijikaさんも気に入ると思いますよ。
機会があればぜひ!
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