思親山ー長者ヶ岳縦走
- GPS
- 06:20
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,069m
- 下り
- 1,654m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:足形バス停〜JR富士宮駅(富士急静岡バス) |
感想
久しぶりに身延線沿線の山に登ることにする。この山行は、3/12に予定していたのだが、地震で身延線が止まっていたこともあって、1ヶ月以上遅れてしまった。
富士駅から身延線に乗り換える。身延線は、ぐにゃぐにゃと方向を変えて走るので、富士山がいろんな方向に現れて面白い。今日は、前日の大雨と打って変わっていい天気だ。
無人の井出駅で下りる。
いつもなら昭文社の登山地図と2万5000分の1地形図の両方を持っていくのだが、思親山は登山地図のエリアから外れているため、今日は地形図だけがたよりだ。
舗装道路を進み、源立寺を通り抜けると思親山の登山口に着く。ここまでの道は、所々に道標もあって問題はない。
ここからは樹林帯の山道となる。地形図に描かれている道とはちょっと違うようだが、しっかりとした道標があるので、間違い無さそうだ。
少し進んで尾根に乗ってからは、尾根伝いに進んでいく。西側は自然林、東側は植林のようだ。
涼しい風に吹かれ、ウグイスの声を聞きながら、気分よく尾根を登っていくと思親山の山頂に着いた。
思親山の山頂は、草地となっていて、とても明るい。ベンチに腰を下ろして、しばらく巨大な富士の眺めを楽しんだ。富士山は3月に見たときよりもかなり雪が溶けているものの、まだまだ雪に覆われている。
ここから佐野峠方面に下る途中で、何人もの登山者とすれ違う。佐野峠まで車で入って、こちらから登る人が多いようだ。小さな子供連れの人や小型犬と一緒に登ってくる人もいる。思親山は、地元の人がよく登る山なのかもしれない。
佐野峠には、立派な駐車場とトイレがあって、車が7台ほど停まっていた。
佐野峠から上佐野に下るのだが、下り始めが少し紛らわしい。林道を20mほど進んだところに、東海自然歩道と書かれた道標があり、東に下る道があるのだが、「天子湖民宿村へ2.3km」と書かれている。地形図にはそのような地名はなく、天子湖は南側にあるので、そちらに下りてしまうのではと不安になる。
しかし、地形図と見比べても、この道で間違いないはずだ。しばらくその道を下りると、「上佐野→」と書かれた道標を発見。間違いでなかったことが分かり安心する。上佐野までの道は、地形図通りで、迷うような所はなかった。
上佐野は、茶畑が広がる小さな集落で、横を佐野川がゆったりと流れていて、とても雰囲気のよいところだ。こんなところでのんびり暮らせたらいいだろうなと思うが、実際に住むのは大変だろうと思う。
佐野川を渡ると、すぐ道標があり、天子ヶ岳、長者ヶ岳の登山口となっている。ここから6kmあまりの登りだ。沢沿いの道を進み、何度か沢を渡りながら登っていく。照りつける太陽に体力を奪われ、予想以上に疲れている。4月の暑さでこのバテ方だと、今後が思いやられる。沢で濡らしたタオルを頭からかぶって、体力の消耗を抑える。
沢を越えると、あとはずっと稜線の北側斜面の道を進み、少しずつ高度を上げていく。同じような道が続くが、時々、北側に張り出す箇所ある。そこを地形図で確認して現在位置を把握する。
山の斜面は、そこそこ急で、雪が残っている時期でアイゼンなしだったら、相当怖い思いをしそうな道だ。この道が、荒廃しているのでは、と計画時に少し心配していたが、東海自然歩道の一部ということもあって、危険な箇所や迷うようなところはなかった。
稜線に到着すると、もうひと登りで長者ヶ岳に着く。この山は約1年ぶりだ。前回は、毛無山からのテント泊縦走の途中で通った思い出の場所だ。山頂は人が何人かいたので、少し離れた所で、富士を眺めながらの昼食。
バスの時間が迫っているため、登頂の余韻に浸る間もなく、下山を開始する。今回は、田貫湖に下りる。
田貫湖まで急ぎ足で下りると、休暇を楽しむ家族連れで溢れている。日帰り温泉と描かれた看板が魅力的だが、温泉に浸かっていると帰りが遅くなってしまう。最近、贅沢が過ぎるということもあるし、今回は自粛する。
休暇村富士発のバスは2時間近く待たないと来ない。4kmほど先の足形バス停まで歩いて、富士宮行きバスに乗ることにする。
足形から出るバスの出発を一人待っていると、バスの運転手さんに、どこの山登ってきたのと声をかけられた。何でも長者ヶ岳によく登るとのこと。しばし2人で山の話をしたあと、バスに揺られて富士宮に向かった。
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