経ヶ岳 8合目から上ではバージンスノーを満喫。山頂は眺望こそ無かったが、そこには達成感と満足感があった。
- GPS
- 09:43
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,640m
コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 9:36
天候 | 快晴 登山口朝マイナス7度、上部稜線はマイナス10度で強風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
公民館に登山ポストあり。 【積雪情報】 3合目以下の下部は一部凍結。積雪は17日の雨で溶け、当日朝の降雪で薄ら程度+以前の雪が5〜10センチ位。 4合目で積雪20センチくらい。 5合目で積雪40センチくらい。 8合目から上は70〜100センチ位。8合目から上はノートレース。 (地元の先行者2名は景色を見るのが目的のため、8合目で下山されました) スノーシューは6合目手間で付け、帰路は7合目で外しました。 風の通る雪面のトレースはすぐに風でリセットされます。私の登りのトレースも下山時には7割くらい消えてました。トレースがみるみる消えていく画像あります。 風のあたる雪面はスノーシューでくるぶし〜すね位の沈み込み。風を避けて10m位谷よりを歩くと膝下くらいまで沈むので、雪庇からあまり離れず、そして近寄りすぎずのラインをとりました。 バージンスノーの意味。 下記説明文は『初心者のための登山用語』からの一部抜粋です。 バージンスノーとは、降ったばかりで、まだ誰にも踏まれていない状態の雪のことをいう。雪山登山は、無積雪期の山とはまた違う景色を楽しむことができ、高山の登頂を目指す登山とは別に、バージンスノーの中を歩くという目的もある。 以下省略。詳細は下記アドレスを参照してください。 http://lance2.net/tozan/z590.html |
その他周辺情報 | 車で5分のところに「みはらしの湯」があります。 http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd6/index.php?id=2 |
写真
感想
経ヶ岳は8合目からの眺望に優れた山で、昨年から天気のよい日を選んで行きたいと思っていた。この山は冬のレコが少なく1月1日が直近のレコだった。なので積雪量が読みにくかった。ざっくり言って入笠山の倍くらいはありそうなのでスノーシューは必須だと思った。
出発前にもう一度レコをチェックしたら、usofuyuさん達の2月12日のレコがあがっていた。2月17日に関東で春一番が吹きその後の寒気で、下部はその時の雨で溶けた雪が再凍結している恐れがあった。
(赤岳の「鉱泉日誌」を見ると、17日は1900mから下は雨で、その後凍結し、美濃戸口〜赤岳荘までの林道はアイスバーンで注意喚起しています。22日に奥秩父に行ったが、その林道も至る所でアイスバーンだった)
仲仙寺下にある公民館の駐車場を7時43分に出発、この時山頂到着のタイムリミットを14時30分と決めた。途中からスノーシューを付けて登ると体力的に登り6時間半、下り3時間半位が限界だからだ。無積雪期の日帰り装備なら12時間以上歩けるが、雪道ラッセルは8〜10時間が自分の体力的な安全圏だ。
4合目手前で地元の2人パーティが追いついてきたので道を譲り、先行していただいた。6合目手前で先行パーティのトレースがスノーシュー跡に変わった。私もそれにならい、そこでスノーシューを付けた。
8合目、そこは絶景ワールドだった!いつも南アルプスの右端に見えていた甲斐駒が左端に見え少し奇異な感じがした。そして、進行方向左には、中央アルプスが大きく聳え立っていた。間近で縦から見る中央アルプスはピークが幾重にも重なり、とても大きく高く見えた。人を寄せ付けない感じがした。
地元の先行パーティは景色を見るのが目的なので、8合目で下山するとのこと。私にどうするのかと尋ねたので、私は山頂を目指すと答えた。ここからまだ2時間半はかかる、かなり厳しいと言われた。自分はこの雪(の沈み込み)なら経験上、90分あれば行けると思った。14時30分まで頑張って、届かなければそこで引き返す旨伝えたら、大きくうなずいていた。
*地元のパーティはy-uranoさんと判明しました。8合目までのラッセル及びアドバイスありがとうございました。
*昨年2月11日の志賀山と同じくらい沈んだら(スノーシューで膝)2時間半はかかったでしよう。
8合目で2回目のランチを予定していたが、風が強く諦めた。15分ほど登ったところに風をよけられる所があったので、そこでランチにした。そこから、1時間ほどで山頂に着いた。展望こそ無かったが、そこには達成感と満足感があった。
8合目の13分下で、スノーシューのソロ男性が上がってきた。山頂まで行きましたかと問われたので、行ったと答えたら、拍手された。8合目から上の状況を伝え、1時間位で行けると言ったら、帰路暗くなってもいいから山頂を目指すと言った。私は、天気もいいし、ヘッドランプがあれば問題なく下れるので、それはいい、頑張ってとエールを送った。
7合目の1分下で、熟年ソロがつぼ足で上がってきた(ダムルート利用とのこと)。7号目で下ると言っていた。スノーシューを欲しいが、どれがいいかと聞いてきた。私のは高価なヤツだが、ワカンより浮力が断然いいので安いものでもOKだ、なんて適当に答えてしまった。
トレースが濃くなったので、スノーシューは7合目で外した。突然足が軽くなった。下部は凍結箇所がるのでチェーンスパイクを付けた。
公民館の駐車場に戻ると、夕日を浴びた南アルプスが綺麗に見えた。隣に札幌ナンバーの車があった。スノーシューのソロ男性の車だろう、日本二百名山狙いだな、たぶん。達成感ひとしおで下山されたことでしょう。
経ヶ岳は日本二百名山・甲信越百名山・信州百名山に選定されてます。
◆甲信越100名山:現在86座目
◆信州100名山:現在62座目
私は日本二百名山はカウントしてません。
2月度遠征
19日:経ヶ岳 8合目から上ではバージンスノーを満喫。山頂は眺望こそ無かったが、そこには達成感と満足感があった。
20日:悪天の為、諏訪湖SAで沈殿。諏訪湖SAはホテル!?レコではなく日記です。
https://www.yamareco.com/modules/diary/12758-detail-137657
21日:御座山 当日朝の積雪で登山口まで車で行けず、おぐら山荘手前に路駐。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1070533.html
22日:雁坂峠・水晶山・古礼山・雁峠 凍結路のオンパレード!水晶山ではモナカ雪の膝ラッセルで撤退の文字が心をよぎる。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1070643.html
コメント
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登る山の位置に拠っては、いつも見慣れた山の並びと異って見えて、新鮮と言うか、戸惑うと言うか・・・。
でも、それは醍醐味の一つですね。
8合目から先のバージンロード、とても気分良く歩かれたことでしょう。
「僕の前に道はない」世界ですからね
確かに握り飯は水分が多いのですぐに冷えるので、早めに食べるのが鉄則ですね。
下手したら凍ってしまうでしょうし
隊長
甲斐駒が左端に見えたのでとても新鮮に見えました。
8合目から先、スノーシューで平均してスネくらいの沈み込みだったので、かなり楽でした。疲れる前に山頂に立てると思いました。いい景色と相まって、まさに気分良く歩けました。
中央アルプスは横に長い山脈としてのイメージしか無かったので(中央ア本体からの縦走を除く)、他の独立峰から縦位置で見たのは初めてでした。迫力有る山容でした。
握り飯、冷えて固くなる以外の理由としては、重い、というのもあります。早く食べて荷を軽くしたい
コメントりがとうございました。
初めまして、Makogangと申します。自分と同じPF730だったので質問させていただきます。
自分は2シーズン履いているのですが、靴ズレに悩まされて(特に左足かかと)いろいろと履き方を工夫して、先日の南木曽岳でようやくベストの履き方を見つけました(左右のループに紐を通さないという単純な方法ですが)。
mtkenさんは靴ズレなどは大丈夫でしたか?
私も踵は擦れやすい方です。当日、少し踵に傷みが出たので、
直ぐにテーピングを貼りました。
下山後、踵を見ましたが大丈夫でした。
一昨日、3月19日にも使いました。少し痛みがでましたが、
問題無いレベルでした。
ループの件試してみます。
コメントありがとうございました。
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