爺ヶ岳(厳冬期 矢沢滑降)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,835m
- 下り
- 1,834m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:40
2.42 1400m 尾根JP
4.47 1970m 白沢天狗山過ぎた鞍部
6.51 2200m 矢沢源頭
8.35 2669m 爺ヶ岳山頂
8.55 2669m 爺ヶ岳山頂発
9.06 2200m 矢沢源頭
9.58 1100m 林道合流
10.05 920m 爺ヶ岳スキー場着
天候 | 晴れのち薄く曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
矢沢エントリーは条件次第 |
写真
感想
今期30回目の山行、厳冬期とプレミアを付けられるラストだ。今日もピークに拘り自身30連勝を目指す。今日の参加者は横浜の兄ちゃん、甲府の名人、地元の大魔人の四名、参加者の住所と実力を考えて毎回山行場所とルートを考える僕、今日は皆一軍なので後立山のまだ滑っていないハードな矢沢を爺ヶ岳から滑ることにした。
地図を見て矢沢は雪崩の巣なので気温の低い午前中の早い時間にエントリーしたい。爺ヶ岳スキー場発を深夜2時と決め皆に連絡した。僕は夜10時半に自宅を出て大町へ向かう。今日も寝ている場合ではない。糸魚川ICで降りて白馬方面に向かうと雪はドンドン増えていった。深夜1時過ぎに爺ヶ岳スキー場に着くと名人と兄ちゃんはすでに到着していてしばらくで大魔人も到着して今日も気合い入れまくりで1.25にフライングスタートとなった。
暗闇のスキー場脇の林の中を登って行く。爺ヶ岳に行くなら多分このコースがベストだろう。斜面は硬くて早々にクトーを付けてガシガシ登る。大町の夜景が綺麗だった。雪は多くて藪は全く気にならなかった。ずっと小雪の中黙々と高度を上げる。概ね尾根は緩やかだが時折急になり緊張する。スリップして滑落すれば止まらない。ウイペットを持つ手に力が入る。白沢天狗山を過ぎた鞍部を目指し最後のトラバースも緊張した。
早く明るくならないかと思うがまだ1時間は暗闇だ。白沢天狗尾根も硬くて細かいアップダウンはあるが帰りは矢沢を滑るので巻きのトレースは作らず歩きやすい尾根の背中を歩いて行く。ここもかなり急な斜面が一部ありこれまた緊張した。
矢沢の源頭が見えてようやく夜が明けてマンダムな朝日を見ることができた。これこれこれを見たかった。尾根から矢沢を見下ろすがデブリも少なくて楽しそう、帰りは矢沢パウダーだな。矢沢源頭から尾根を外れて山頂に向けて大斜面を登ることにした。
スイッチが入ると大魔人は止まらなくなりガンガン先を行くが後続三人は適宜休憩を入れてエネルギー補給をする。アイゼンを忘れた大魔人は山頂までスキーで登り上げるのでルートどりが試される。僕たちはいざとなればアイゼン歩行に変えるので気は楽だ。でもツボはラッセルになるのでできれば山頂までスキーで行きたい。
大斜面も風向きで氷化しているので気は抜けない。ここも滑落したら終わりだ。視界は少し悪いがドンドン山頂が近づいて来る。さあもうちょいだ。大魔人を先頭に後続も皆スキーでピークに立った。ガスで大展望はなかったがピークを踏むことに意義がある。それが僕たちの流儀だ。
さあ記念写真を撮ったら山頂からゴー、パウを巻き上げながらガンガン雪を蹴散らして矢沢源頭に向かう。良い雪であっという間に到着。時間は9時、気温は低く薄曇コンデションは上々、雪崩の危険性はないだろう。僕が先頭で永ちゃんにエントリー、よろしく!うーん良い雪だ。こなを巻き上げかっ飛ばす。後続も続々エントリー、前後して写真を取り合う。危険地帯は一気に滑り込む。
安全地帯まで滑ってようやく休憩、さあ残り半分、矢沢は快適だった。後半もスーパーファツトは沈まないので快適に滑ることができた。山頂を出て1時間で林道に合流、あとは快適に滑り込んでスキー場に到着、10時ちょいに駐車場に、しめて8時間40分の完全燃焼でした。
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