真昼岳 内ノ又沢右岸尾根から音動岳〜左岸尾根周回
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,021m
- 下り
- 1,021m
コースタイム
天候 | 曇りのち時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
雪山歩きです。下山にとったルートは、自然観察指導員の倉田さんが推奨しています。 http://www.obako.or.jp/kurasan/yamagaido1index.html |
写真
装備
個人装備 |
登山靴+スノーシュー
下りのP865mからはワカン。
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感想
晴れるなら和賀山塊の展望台に登ろうと考えていた12日の天気予報が曇りへと変わった。そこで展望は期待せず、雪山を楽しめればいいと、真昼岳への以前から考えていたルートを登ることにした。結果は好天に恵まれ、雪山を満喫することができた。下山時、P678m(焼山)へ午後の腐れ雪の上を登り返すのはきつかったが、振り返ると堂々としたボリュームの真昼岳が青空を背景に現れ、その真っ白に輝く姿は瞼に焼き付いている。
秋田・岩手県境にそびえる真昼岳は標高わずか1,059.9m。だが大曲周辺から眺めるその姿は存在感があり、特に西日を浴びて、白い山肌を紅に染めるこの時期の夕暮れの光景はすばらしい。冬の季節風をまともに受ける稜線部は森林限界が低く、冬季は侮れない山である。この時期の真昼岳へは若い頃、南峰へダイレクトに突き上げる大浅沢左岸尾根を登ったことがあるだけだった。
真昼岳の北には音動岳(1,006m)、さらに北に北ノ又岳(996m)というピークがあり、これらも含めて大きく真昼岳と言えるかもしれない。この音動岳へ上がっていく尾根は麓からもよく見える。地図を見ると、上部に細い所はあるが、比較的登りやすいだろうと思っていた。
ただこの週は雪が結構積った。前週の太平山鶴ヶ岳の時よりも沈み込みが大きく、登りはきつかった。この尾根のポイントは音動岳山頂直下の急坂だが、そこはアイゼン無しでも、右手に回り込んで登ることができた。その前の、P723を少し下ってから登る急坂では、固い雪面の上に新雪が積っていて、たまらずピッケルに持ち替えて喘ぎ登る。地味ながらポイントの一つだった。
稜線上はクラストしており、たまに踏み抜く程度で快適。ただ風が強くて、真昼岳山頂では写真を撮っただけで下山開始した。
反省点が一つ。真昼岳からの下山では夏道(赤倉ルート)のある支稜を辿ったが、主稜からの分岐点を見逃して先に行き過ぎてしまった。晴れていたから事なきを得たが、ガスっていたらどうか。周囲が見渡せない状況では、私は歩いてはいけないということだ。
支尾根が合流する地点は、小さなピークになっていることが多い。だが、傾斜にほとんど変化の無い稜線を下ってきて、その途中に支尾根への分岐点がある場合、見分けるのは難しい(写真40番参照)。今回の場合は、そもそも音動岳から真昼岳に向かう時に、下山時の分岐点の目星をつけておくべきであった。
夏道のある「ヤセヅル」は両側が切れ落ちている。ただ左手(大浅沢側)には樹林があり、万一踏み抜いたとしても大事にはならないだろう。今回はそのまま上を歩いたが、雪の状態によっては、少し大浅沢側へ下りてトラバース気味に歩いた方がいいかもしれない。自然観察指導員の倉田さんもそう勧めているようだ。ピッケル必携。
ヤセヅルを通過し、P865で大休止。スノーシューからワカンに替えた。ここからまた夏道のない、雪崩の心配のない北西側の尾根を下る。P678(焼山)とP447(太平山)という登り返しを経て、午後の腐れ雪の上を一歩一歩下山した。満足度の高い、秋田の山好きの方々にお勧めしたくなる、いいルートだと思った。
コメント
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kamadamさんの
なんて贅沢な一日〜
nyororoさん、おはようございます。
贅沢な一日となって、幸いでした。
短くも核心をついたコメント 、ありがとうございます。
nyororoさんにとっても、良い一日でありますように・・・
kamadam さん、こんばんは。
すばらしい雪山行ですね。
お天気もなかなか良かったようで・・・
モチベーションが上がりますね。
そうですね・・・
真昼岳は標高の割にその存在感は大きいですね。
白い山肌を紅に染める姿はなかなか見ることは出来ませんが・・・
仙北平野から時々眺める姿は大きいですね。
はい、音動岳から北ノ又岳に続く稜線も良いすね。
良い山行でしたね。
ご苦労さまでした。
750RSさん、おはようございます。コメントありがとうございます。
確かに、白い山肌を紅に染める夕景は、めったにお目にかかることはできませんね。
私も自宅からは真昼岳は見えませんし・・
でもラッキーにも見えるそんな日は、鳥海山も美しいシルエットを見せてくれます。
真昼岳を西側から、鳥海山を北東側から眺められる、この地の恵みですね
県境稜線へは、旧千畑スキー場上部の黒沢大台山からの尾根を登ったという方の話を
聞いたことがあります。
こちらの方が細くて大変そうですが、スキーを持っている方なら、帰りがまた楽しめるでしょうね。
この日は風の無い日でしたが、稜線に上がったら全く違って、驚きました。
やっぱり県境稜線は侮れませんね
新雪の結構な急登ルート、お疲れ様でした。雪屁の細尾根通過もスリル満点ですね。
でも、それらを忘れさせる程の絶景の数々、標高はそれ程ではなくても飯豊や朝日並みの光景で、やはり秋田ですね。本当に素晴らしい山行でした。
急登の峰越林道も、その昔車が荒果てた砂利道で難儀したことが懐かしいです。
コメントありがとうございます。
もちろん、飯豊や朝日より規模はずっと小さいですが、この週は新雪が積って、気温がやや低めだったので、美しい光景を味わうことができました。
森林限界が低いのもあるでしょう。
雪肌の美しさには感激でした。
峰越林道は、車高の高い車でないと大変です。
私も足の指の根元を骨折した時に車で登ったことがありますが、もう止めようと思いました 一緒に連れてったワンコもあんまり喜んでなかったですし
水沢森の者ですがkamadamさんの山行はすごいですね
12日は森吉山から仙台の帰りにべったりと山頂が雪がついてとても1060mの山には見えませんね、山スキーでは無理ですかね 、雪が道作ってくれますね
朝日岳の記録もすんごいですね
こちらから日帰りはきついですね、真昼岳は登りたく山ですね
過去のレコも見てくださってありがとうございます。
羽後朝日岳は3年前の記録ですね。その時は単独と思われる山スキーの形跡があって、驚きました。真昼岳も、ポイントに挙げた箇所以外はスキーでも問題ないかと思います。滑りを楽しむには、ちょっと物足りないかと思いますが・・
先日の水沢森、拝見しました。水沢森というよりは、須金岳ですね 広大な須金岳山頂平原に上がられてますから・・そこからのあまり「見向きもされない山々」、面白そうですが、こちらから通うのはちょっと大変です。
ja7lma2236さんは仙台にお住まいでしょうか。真昼岳を冬季に日帰りはかなりハードですね。手頃な温泉が色々ありますので、ぜひ一泊の計画でお出で下さい
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