後山、船木山、駒ノ尾山、ダルガ峰 【兵庫県、播磨(宍粟)】、平成之大馬鹿門から修験道の山を縦走
- GPS
- 05:44
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,282m
- 下り
- 736m
コースタイム
ちくさ高原 6:51 =<自転車>= 松の木公園 7:25/7:31 – 後山登山口 8:18/20 – 大甑山への道の分岐点 8:41/48
– 大甑山(平成之大馬鹿門) 9:20/34 – 後山 10:08/軽食/31 – 船木山 10:46/52 – 鍋ヶ谷山 11:10/14
– 尾根の分岐A 11:31/33 – 駒ノ尾山 11:35/51 – 尾根の分岐A 11:52 – 鞍部の分岐 12:05 – ダルガ峰 12:22/32
– 中国自然歩道からの分岐 12:35 – スキー場のリフト上 12:47/48 – ダルガ峰登山口 13:02
– 駐車地点 13:04(帰途で自転車を回収)
●歩行時間 5:33
天候 | 晴れ(黄砂が激しい) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
(車中泊) = (ちくさ高原スキー場) =<自転車>= (松の木橋) – 後山〜ダルガ峰 – (ちくさ高原スキー場) = (自宅) ●自動車でのアクセス ○ちくさ高原スキー場 ・県道72号線で宍粟市千種町に向かい、行き着くとスキー場 ・日帰り温泉やレストランも併設されている ・ちなみに、その先も道は続き、県境を越えて岡山県西粟倉村の大茅スキー場を経て志戸坂道路の付け根に出る ○松の木橋(板馬見渓谷入口) ・県道72号線を走ると、千種町の主要な集落を越えた後しばらくで、松の木橋 ・この奥へも車で入れないこともないが、登山口のすぐ手前で途中で土砂崩れに埋もれているので要注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・全般に刈り払いはされており、不明箇所はほとんどない ・強いて言うならば、後山道から分岐したあとの大甑山への道はマーキングこそ付いてはいるが、足下はか細い。斜面にぎりぎり付けたような踏み跡なので、ちょっと外すだけで見失う。不意打ちのように屈折する地点があるので注意深く歩くべき ●買う、食べる、日帰り温泉 ・千種町内唯一のコンビニであるローソンが「室橋東詰」の県道72号線南方にある ・「ちくさ高原スキー場」には飲食及び日帰り温泉施設がある。ほかには「エーガイヤ千種」にもある ●この山を眺める ・後山は見る山ではなく、挑む山だと思う。きれいに見えるかどうかはともかく、隣の日名倉山からはよく見える |
写真
感想
●プロローグ
後山は岡山県の最高峰である。修験道の山として、岡山県側でも兵庫県側でも認識されている。
その割には影が薄い。いや、それは主観なのだが、なんとなくぱっとしない。
しかし、今回登ってみてよく分かったが、地元では愛されている山だった。もちろん、岡山県側でも兵庫県側でも。
●自転車で登山口を目指す
現地泊の効果で、ちくさ高原を早朝に出発することが可能に。
まだ起き出す人もいないような時間帯に活動開始。登る前に、昨日の日名倉山を撮影。その後、ちくさ高原のレストハウスに向かい、車から自転車を降ろす。
ここから松の木橋までは約12km。ただひたすら下り。もしも途中で挫折したら車を取りに戻るだけでも面倒なことになる。
などと懸念をはらみながらも出発。
途中の「大釜の滝」を見学。ふと気づけば自転車のブレーキは過熱気味。埃が燃えたようなにおいも。確かに下りばかりでペダルをこがなくてもいい道。ブレーキ使いも気を付けなければ。
一度もペダルをこぐことなく、松の木橋に到着。自転車を隅に置いてスタート。
●松の木橋〜後山
まずは、林道歩き。板馬見渓谷に沿って、急な林道を登っていく。何度か川を渡り、右岸をやや戻る方向に歩いて折り返す地点で大きな土砂崩れ跡。台風禍か。とても車での通行は不可能。さらにその先にも土砂埋没があり、そのわずか先に林道終点。
林道終点は登山口でもある。修験道の山である後山に向けては、一般コースと修験道コースがある。途中までは同じ道であり、今回目指している大甑山(=おごしきやま)コース、別称「平成之大馬鹿門」コースも途中までは一緒の道筋。
不動の滝を越え、急崖を登るが、なかなか分岐が現れない。流れに面した陽の当たるところで一休みしようかと腰を下ろすと、その直上に分岐の看板。
一休みの後、分岐を直進し、大甑山へ。
踏み跡の薄いコース。斜面に無理矢理貼付けたようなコース。赤ペンキやテープが所々にあるので間違いにくいのだが、大甑山直下をトラバース気味に進む所では、時々コースがつづら折りになるので見失いリスクがある。足の裏の感覚に気を付けながら進めば大丈夫だと思うが。
途中に、「宍粟50名山コース」の標識。確かに、同ガイドでは下りでこちらを通るように示している。そんなこんなで大甑山に取り付き、最後の急登で大甑山の平成之大馬鹿門に到着。
山中には不似合いな大きな造形美術。もともとは京都の大学が発注したものだが、作品の標題に対して受取りを拒否、結局千種町が受け入れたものだとか。作者は空充秋氏。ひょっとして当時の千種町は空山という作者と同じ名前の山があって決断したのか。
空山ではない方の大甑山から更に急登を登り切ると遂に残雪が登場。同時に、後山一般コースの尾根が間近に迫ってきており山頂が近いことが分かる。
やがて、山頂。
山頂は木々には囲まれているものの、西の船木山、東の植松山〜荒尾山〜大甲山、北の三室山などはきれいに見渡せる。ただし、今日は黄砂がひどい。どの方面もかすんでいる。
山頂で小休止。朝ご飯の不足分を補った。
●後山〜ちくさ高原
後山でゆっくりしたあと、船木山に向かう。途中で日名倉山がきれいに見える。
後山の手前からチシマザサが目に付くように。もしも手入れがされていなければコースは埋没するであろう。
あまり苦にならない緩やかなアップダウンで船木山に到着。
船木山は標高では後山とわずかに10m違いであり、兵庫県第4位の山ではあるが、縦走路の途中の一ピークのように存在感がない。もちろん対岸から見るとよく目立つのだが。
船木山からやや下りると岡山県側のメインルートである大原からの道との分岐点。ここからは中国自然歩道に指定されている区間。
道幅広く刈り払われたおかげでチシマザサも寝てしまって背が低くなっており、見通しはよい。これから進む、鍋ヶ谷山、駒ノ尾山がよく見える。こうやってみると、そんなに遠くないが。
残雪を何度か踏み越え、チシマザサに覆われた区間でふと気が付くと鍋ヶ谷山の標識。殆ど気が付かないで通過してしまいそうな標識。更に言えば山頂らしさがない。平坦。
さして、気にとめず先に進む。
チシマザサを過ぎると再び視界が開けた。振り返ると鍋ヶ谷、船木、後山が折り重なるように並んでいる。いずれも穏やかな山容。青々としたチシマザサに覆われた山。
そして目指す駒ノ尾山も眼前だが、丘のよう。その起伏のない縦走路をせっせと進み、分岐点。
駒ノ尾山は県境にピークがなく、ピークが岡山県内に入り込んでいる。分岐点で一旦県境尾根を離れ、駒ノ尾山山頂を目指す。分岐点には避難小屋がある。コンクリート造りの立派なもの。さすがは中国自然歩道。
駒ノ尾山山頂にはすぐに到着。サークルストーンのように石を配置してあり、休憩には手ごろ。
先陣が数組あって、お昼ご飯を広げていらっしゃる。
付近を一望できる眺めといい、ハイキングにはもってこいの山。
一息入れて、先を急ぐ。お昼は持っていないのだから、早く降りないと食べられない。
分岐点から左に進路を取り、ダルガ峰を目指す。
降りがけの最初のピークから北西に階段を一気に下る。地形を見たときには想定しなかった一気の下り。降りた鞍部にはちくさ高原を示す分岐があった。
ただし、岡山県が設置している道標では全て「ちぐさ高原」になっている。わざわざひらがな書きにしているのに読み間違うか?
台風禍を思わせる倒木を脇目に樹間を歩く。やがて、尾根を外すようなコース指示。たしかにほかの方の記録でも、同様にピークを外している。そのピークに向かうルートは相当以前に消滅しているようだ。尾根に復帰してしばらくで、先ほどと同様の倒木脇の樹間を進んでいると「ダルガ峰山頂」の標識。たしかに頂上らしくはない。
頂上らしくないピークを過ぎてすぐに道標。なぜかダルガ峰とは直角方向に駒ノ尾山を示している。頑迷。その先にある自然歩道の案内板によると、中国自然歩道は、ダルガ峰山頂を迂回するように設けてあるようだ。しかし、その迂回路に踏み跡は見あたらず。そもそもが迂回するようなピークか!と言いたいところ。
そこからしばらく進んで中国自然歩道を外れ、ちくさ高原スキー場を目指す。
しばらくで深い木立に吸い込まれる。残雪の上に降り積もった杉の枯れ葉の上をざくざくと歩く。
いや、なんかおかしい。何で、残雪の上に、杉の枯れ葉が積もっているのであろうか。最近強い風が吹いたということか。なんか納得いかない。
と思いながら、進むと木立の切れ目が見えてきて、そこがスキー場の上部。
ついに長い縦走が終了。
スキーではなく、徒歩でゲレンデを下るのは足に悪いことだと思った。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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otohさん、こんばんは。
せっかくの山行だったのに黄砂で展望が悪かったのは残念でしたね。
5/5は黄砂もなく展望は良かったんじゃないかと思います。
5/3〜4は千種周辺、5/5は立山ですか。
GWは行動しまくりですね。
今日、私は飼っているオオクワを目覚めさせるため、物置から
飼育ケースを引っ張り出して軒下に設置してました。
晩秋からほったらがしでしたが、元気にしてました。
最近は増えすぎて持て余し気味です。
5/8までにあと1回は山に登りたいと思っていますが、難しいかな?
umonさま
日記の立山に、日付が入っていませんね。すみません。
立山は5月2日、5月3〜4日が千種でした。ちなみに4月29日にも千種でした。
今年のGWは、もっぱら千種dayでした。
オオクワですか。冬場放っておいても大丈夫なんですね。自然に近いからでしょうか。
電子機器も含め、いろいろと興味を広げられているんですね。
何となくうらやましいです。
ラスト2日間も有効に使えるといいですね。私もそうしたい。
では、また。
by_otoh
otohさん、こんばんは。
立山は5/2だったんですね。
ハードスケジュールには変わりないですけど。
ドルクス系のクワガタは比較的飼育が簡単なので、
湿り気さえ与えていれば結構ほったらかしでも大丈夫です。
昨年生まれた幼虫が今年羽化するのですが、数が半端じゃないので困っています。
近所の子供に配ろうかと思いますが、殺されてしまうのもかわいそうで・・・。
明日は雪彦山に登ることになりました。
また、お会いできたらいいですね。
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