伊吹山へ夜間登頂、激寒かった!
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,155m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 9:20
天候 | 晴天〜夜間に曇り、時々雪、降りたら晴れた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
3合目から4合目あたりで結構雪が出てきて、5合目から6合目くらいまではべちゃべちゃ、そこから上は締まってきて、でもアイゼンなくてもキックで登れるレベルでした。下りは怖いんでアイゼン付けましたけど、5合目で取りました。 |
その他周辺情報 | 入山料をお支払する受付の横に「登山者カード」の投函口があるんですが、これは普通の登山届と違って下山届を出さないといけないものではなく、アンケートなんだそうです。また、夕方だと登山口近くで買い物できるところはありませんから、二つくらい手前のバス停でおりてファミマで買い物するなどしないといけないですね。近江長岡駅も自販機しかありません。あ、ICカードも使えません、JR東海道線なのに。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
靴下
グローブ
アウター手袋
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
朝ごはん
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
タオル
ツェルト
エマージェンシー・ブランケット
ストック
8mm30mロープ
120cmスリング3本
60cmスリング2本
カラビナ3枚
エイト環
|
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備考 | エマージェンシー・ブランケットはかぶる分にはいいけど、巻いて横になると断熱性がないので床が冷たいとメチャ冷える。6合目の避難小屋で、エマージェンシー・ブランケットを巻いて横になって分かりましたが、ウレタンのざぶとんとタオルを引いてなんとかしました。まあ、雪風しのげたので助かりましたが。 |
感想
3月25日の土曜日に京都で社員の結婚式があり、これはチャンスとスーツケースに山道具「のみ」を詰め込んで出席。帰りに米原まで快速、米原駅のトイレで着替えてスーツケースをロッカーへ放り込み、乗り換えて近江長岡駅へ。バスで登山口へ向かいました。駅前にはお店とかないので、買い物は米原で済ませておいたほうがいいですね。登山口の少し手前にファミリーマートもありますが、ちょっと遠いかな。
到着して思ったのは、まず、夕方から登るという人が全くいません。しかし日曜日には雨が降るかもの天気予報だったので、土曜の夜から翌朝にかけて登って降りるのがワンチャンスと思っていたので、すれ違う人たちと「今からですか!」と驚かれながら登りはじめました。
1合目のトイレ以降はトイレも開いてないそうなので、まずトイレを済ませます。琵琶湖に沈む夕日を背負って、ずんずん上がっていくと3合目くらいでもう真っ暗。木立の中でガサガサ音がしてヘッドランプを向けると2つ並んだ目がキラリと光ってこちらを見つめています。それも5組も6組も・・・、鹿ですね。あちらもビックリしているのだと思います。もうびっくりするくらい、どこへ行っても鹿だらけでした。
4合目のトイレの周辺でツェルトでビバークしようかと思ったのですが、よく見ると6合目に避難小屋があるではないですか(調べとけよ!)ということで、6合目までとりあえず登っていきます。ここまでは道もはっきりしているし、迷うようなところは殆どありません。あ、4合目から5合目へ向かう時に、右手へ折れて登っていくのですが、正面の沢がなんとなく道っぽく見えるので間違える可能性がありますね。まあ、そちらへ行っても楽しそうですが。
で、6合目の小屋へ着いたのが20時くらい。とりあえず寒いので、ポットのコーヒーを飲んで、むしゃむしゃ食べます。食べるのは基本ですね。なにしろ暖を取れるのは自分の身体だけなので、体の中に萌える、じゃなくて燃えるものがないとどうにもなりません。お湯とカロリーを取れば、なんとかなる!とエマージェンシー・ブランケットを被ってごろごろしてましたが、床が冷たい!ベンチに乗ってもやっぱり冷たい!ウレタンのざぶとんとタオルを敷いて、なんとか耐えました。
6合目の避難小屋でしばらく休んでましたが、ガスが出てきたり、風がものすごい唸り音を立てたり、やばいかなぁ、登れるかなぁと気をもんでましたが、1時過ぎに外を見たらガスが少し晴れて風も止んでるではないですか。これはチャンスと1時半に出発しました。
しかし、ここからが難渋します。ルートが全く分からないので、山レコMAPのGPSを頼りに夏道を探って登っていきますが、結局ガスも出てきて視界も悪いし、妙に右手へ行きすぎてしまい、ヤブの中を縫うように登ったり、誰も通ってないだろうという急傾斜をキックの連続で登ったり、途中の木にもたれて休んだりしましたが、8合目の看板を見つけたあたりから後はトレース沿いにひたすら直登です。あ、トレースかと思ったら鹿の足跡だったというのもありました。人のトレースを信じちゃいけないというのもありますが、まさか動物とは・・・。
山頂の周回道の看板に3時半くらいにたどり着いたので、なんと2時間も彷徨っていたことになります。しかし、夜明けまでまだ2時間くらいありますので、さてと山頂の方へ向かったら、神社の社殿が避難小屋になっています。ありがたく中で2時間ほど休憩させて頂きましたが、めっちゃ寒かったです。エマージェンシー・ブランケットで耐えました。
5時過ぎに外が明るくなってきたので、出発して山頂と日本武尊の像の前で写真を取り、山頂の周回をぐるっと回ってみましたが、そのうちに日の出もあり明るくなってみると、とても広い山頂でどちらの眺めも素晴らしいものでした。
伊吹山は、ヤマレコやインスタグラムで登った皆さんの写真を見て、行ってみたい!と思っての登山でしたが、いい山ですね〜。また来たくなりました。
下りは明るいので(当然)まっすぐ降りたので、区間タイム20分ずつくらいでずんずん降りていきました。4合目の公衆トイレの裏の休憩所でテントを畳んでいる二人連れがいらっしゃったので、ご挨拶しましたが、昨晩降りてきてテントを張っていたら雨が降ってきたので屋根のあるところへ移動したとか。
1合目のトイレで用を足していたら、さきほどの二人連れが降りていらっしゃったので少し雑談したところ、男性はネパール人の方で、女性はネパールで日本語教師をしていた方とのこと。ネパールでも山に登りました?とお聞きしたら、いろいろ行かれたようでした。また、丹沢の鍋割山荘のワタナベさんが山荘のオーナーに言われてアイランド・ピーク(だったかな?)を登りに来てましたよというお話しをお聞きしました。アイランド・ピークって6160mもあるんですね。(^_^;)
下へ降りて、みことやさんの自販機で缶コーヒーを買って飲んでいたら、店のお婆ちゃんが出てきて、しばし雑談。夜間登頂してきた話をしたら、視界が悪い時は気をつけてということで、昨年、猛吹雪の中を山頂避難小屋に避難した若者が耐えられずに吹雪の中を出て行って、どこかへ滑落して以来死体も見つかっていないとのこと。確かに、登山道以外のところの斜面はかなり険しい地形です。表側も雪庇が出来るから危ないよなんて、お婆ちゃんから言われると、ああ山の方なんだなぁと思いました。
すぐ横のお宮さんのところに登山靴の泥を落とすブラシが置いてあるのをお婆ちゃんに教えてもらい、泥を落としてからバス停に行くと、さっきの二人連れが。彼らは長浜へ向かうというので、そこで分かれて、近江長岡駅行きのバスに乗りました。
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