白雲岳 幻の湖
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- GPS
- 08:07
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,391m
- 下り
- 1,400m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【幻の湖】雪解けの頃にだけ一時的に現れるため、「幻の湖」と呼ばれています。周囲からの雪解け水が湖水の供給源で、その下には凍結した土壌があるため、地下に雪解け水が浸透せずに湖となります。しかし雪解けがもっと進行すると、凍結していた層が解け始め、雪解け水も吸い込まれて湖はやがて消滅してしまいます。いつまで在るか不明です。(引用) 黒岳ロープウェイは7時から5時 リフトは休止中5/31の9時から再開、6/1よりロープウェイ、リフトは正規時間へ 黒岳山頂直下 時々股まで埋まります |
写真
感想
次に何処に行こうと考えていたら、ふと去年なんであんなに黒岳に登ったのだろう?と思い返してみた。そういえば、白雲の幻の湖を見に行くつもりだったんだ。黒岳ビジターセンターの山だよりのバックナンバー2007/5/25の写真を見て以来、いつか行こうと思っていたのをすっかり忘れていた。今年は雪解けが遅い、まだ湖があるはずだ。ということで、前回珍しく悪天でも登り込んで計画的に準備をしてきた。
幻の湖は黒岳リフトが止まる時期で、帰りの時間制限もあり、黒岳の急斜面もあるため、なかなか行けなかった。テレマークも上達し、昨年の北海までの下見もあり、万全の登山となった。
天気は良好、体調も良好、7時始発のロープウェイに乗り込むとテレマーカー1人、登山客1人、観光客2人、ちょっとさびしい。テレマーカーは登山靴シートラで北鎮まで行くとのこと。リフト乗り場から動かないリフトを横目にシールで出発、雪はたっぷりで締まっている。リフト終点から急登になり、シートラツボ足に切り替える。キックが適度に刺さり快適だが、連続キックで登る体力が無い。まねき岩を越え山頂に近づくと踏み抜きの嵐で先行するテレマーカーと共に喘ぎながら腿までトラップを脱出し9時過ぎ何とか山頂に立つ。ほぼ予定通りの時間。ここからが帰りのロープウェイ時間制限の登山だ。遠目に北海の雪渓を見て、ルートをイメージする。昨年の帰りのルートで、赤石川を越え北海沢の西岸を通り北海岳東の岩峰に突き上げる雪渓を登るコースをとる。小黒岳の雪渓からシール付で滑り降り赤石川の大雪原を越え、北海沢に下りず迂回して雪渓下まで。急に見えた雪渓もほぼ直登で登り、10時半前、北海と岩峰のコルに出る。目の前に白雲が現れ、続く雪原は一部途切れている。遠くにトムラウシが霞んで見える。岩峰でナキウサギコール。真っ直ぐ滑り降りほぼ登山道に沿って進むが、一部スキーを外して歩く。それでもあっと言う間に白雲の東斜面の雪渓に取り付く。白雲岳ニセピークでナキウサギコール。徐々に高度を上げながらトラバース気味にグランド入り口を目指し、11時過ぎ白雲グラウンドに出ると幻の湖がそこにあった。まず写真に収め、トムラウシをバックに見れる東側偽ピークの雪渓を登ると、半分以上凍った湖の全景が見えた。出来てから数日前の寒波で凍りついたらしい。トムラウシが石狩がニペが霞んで見える。山だよりの写真のほうが綺麗だが、それでも念願の光景である。写真を撮りまくり、白雲本峰に続く急登にここで帰ろうかと思ったが、壁のような雪渓のキツネの足跡が。近づくと意外と登れそう。とシールで登れてしまった。足跡は登山者のように山頂に向かっている。時々出会うが動物たちも景色を楽しみながら歩いているのだろうか?こんな真っ白な世界に餌を探しに来ることもないと思うのだが。12時白雲岳山頂到着。霞んでいるが360度の展望。緑岳にはもう雪がない。高根が原は真っ白。乾杯し景色を堪能するが、タイムリミットがある。幻の湖へ滑走ということも考えたが、登り返しの体力と神聖な湖に跡を付けるのもどうかと思いとどまり、グラウンド出口に向かってトラバース滑降。前からツボ足の人がやって来た。ロープウェイで一緒だった人とは別人。湖を荒らさず良かった。最初のお楽しみ、グラウンド出口から沢に向かって最初の快適な滑走。源頭部の巨大なデブリを見下ろしながら、雪をつないで北海まで。ワックスが切れているのか横着してシール無しでも大きくジグを切って13時半コルまで行けた。思ったより早い。本日2回目のお楽しみ。北海沢の滑走。滑り出しウェーブがあって飛びそうになったが、後は気持ちいいザラメのバーン。登りと同じルートを辿り、赤石川でもう一回滑走と思ったが、雪が腐っていて楽しめなかった。帰り黒岳石室の入り口を確認しに行ったが、屋根だけ見えて裏口も分からなかった。黒岳の登り返しをヘロヘロで登り、問題の黒岳からの滑走。どうもここはトラウマがあって良くない。今日は調子のいいボレーのビンディングだから大丈夫だろうと思っていたら、いきなりビンディングのワイヤーが落ちている。こんなところでなんてこったと無理やり付けようとしても付かない。よく調べたらワイヤーが下の方向に曲がりすぎると外れるようになっている。滑走モードでは絶対に外れないが、ツアーモードで思い切り上がった状態ならワイヤーが下に90度以上曲がって外れる。ブーツ装着時なら有り得ない事だが、シートラ状態なら起こるということだ。今度注意しよう。しかし、ここで起きなくても。不吉な予感を抱きながら急斜面を慎重に降り、まねき岩下から本格滑走。でもやっぱりコケた。早めにリフトのほうにトラバースしたが、もっと下まで谷を滑ったほうが面白そうだった。リフト降り場では除雪と望遠鏡の設置作業をしていた。その脇をスキーコースに沿って一気に下まで。15時半前ロープウェイ駅到着。改札のおじさんがお客が少ない、また来てくださいと言っていた。リフトが動いたらまた来よう。帰り、温泉は駅にあった割引券の朝陽亭で。黒岳を見ながらの露天だったはずだが、男湯は残念ながら谷方向だった。
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