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Yamareco

記録ID: 1141002
全員に公開
山滑走
剱・立山

剱岳・早月尾根滑降2900mから

2017年05月17日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
14.1km
登り
2,277m
下り
2,267m

コースタイム

日帰り
山行
11:00
休憩
0:40
合計
11:40
1:30
240
5:30
5:50
210
9:20
9:30
80
10:50
11:00
130
13:10
馬場島
1.30 760m 馬場島発
3.40 1600m スキー歩行開始
5.30 2155m 早月小屋着
8.55 2900m スキーデポ
9.20 2998m 剣岳山頂着
9.30 2998m 剣岳山頂発
9.50 2900m スキー開始
10.50 2155m 早月小屋着
11.50 1600m スキー終了
13.10 760m 馬場島着
天候 晴れ後ガス
過去天気図(気象庁) 2017年05月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
早月尾根1000m過ぎ松尾平は雪で登山道不明迷いやすい。
雪は1500mからほぼつながりだす。
早月小屋から上部の登山道は所々雪切れあるが池ノ谷側はビッシリ
その他周辺情報 馬場島荘にてお風呂や食事、宿泊も可能
深夜1時半馬場島スタート、ずっと暗闇だったが朝4時を過ぎてようやく毛勝山方面の空が赤くなって来た。
2017年05月17日 04:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 4:37
深夜1時半馬場島スタート、ずっと暗闇だったが朝4時を過ぎてようやく毛勝山方面の空が赤くなって来た。
小窓尾根のシルエットが素敵だった
2017年05月17日 04:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 4:45
小窓尾根のシルエットが素敵だった
振り返ると富山湾と富山平野にも朝が来た
2017年05月17日 04:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 4:53
振り返ると富山湾と富山平野にも朝が来た
奥大日にも朝日が射して来た
2017年05月17日 04:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 4:59
奥大日にも朝日が射して来た
早月尾根2000m付近雪は多い、正面の丸山まで行くと早月小屋が見える
2017年05月17日 04:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 4:59
早月尾根2000m付近雪は多い、正面の丸山まで行くと早月小屋が見える
猫又山(左)と赤谷山(右)
2017年05月17日 05:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 5:02
猫又山(左)と赤谷山(右)
2000mで早月尾根を振り返る。帰りの滑りも楽しそう
2017年05月17日 05:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 5:06
2000mで早月尾根を振り返る。帰りの滑りも楽しそう
ダケカンバ越しに猫又山
2017年05月17日 05:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 5:16
ダケカンバ越しに猫又山
丸山から早月小屋、埋まっている。雪は多い
2017年05月17日 05:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 5:27
丸山から早月小屋、埋まっている。雪は多い
早月小屋から先、池ノ谷側は雪はビッシリ
2017年05月17日 05:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 5:27
早月小屋から先、池ノ谷側は雪はビッシリ
早月小屋と富山湾
2017年05月17日 05:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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早月小屋と富山湾
早月小屋から上部の登山道は所々雪切れあり
2017年05月17日 06:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 6:27
早月小屋から上部の登山道は所々雪切れあり
日が射す前の斜面は雪が硬かったが、徐々に緩み出すとアイゼンにダンゴが付き潜るので難儀してたまらずスキー歩行に変えた。
2017年05月17日 06:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 6:29
日が射す前の斜面は雪が硬かったが、徐々に緩み出すとアイゼンにダンゴが付き潜るので難儀してたまらずスキー歩行に変えた。
2400mからの剱岳
2017年05月17日 07:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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2400mからの剱岳
日が当たらない斜面はカチカチなので油断できない、おまけに今日は単独
2017年05月17日 07:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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日が当たらない斜面はカチカチなので油断できない、おまけに今日は単独
池ノ谷側は所々シュルンドもあり要注意
2017年05月17日 07:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 7:12
池ノ谷側は所々シュルンドもあり要注意
2900mから下は滑れそうだ
2017年05月17日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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2900mから下は滑れそうだ
雷鳥君も散歩
2017年05月17日 07:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 7:28
雷鳥君も散歩
2700mから早月尾根を振り返る。快適に滑ってアップダウンを避けられそうだ。
2017年05月17日 07:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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2700mから早月尾根を振り返る。快適に滑ってアップダウンを避けられそうだ。
2800mにて 行くしかない
2017年05月17日 08:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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2800mにて 行くしかない
赤丸2900mまで板を持ち上げる。この先は岩も出ていて滑れそうもない
2017年05月17日 08:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 8:29
赤丸2900mまで板を持ち上げる。この先は岩も出ていて滑れそうもない
最後のカチカチ壁をダブルアックスで登り上げると別山尾根の分岐が見えた
2017年05月17日 09:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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最後のカチカチ壁をダブルアックスで登り上げると別山尾根の分岐が見えた
さあ山頂だ
2017年05月17日 09:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 9:18
さあ山頂だ
単独で山頂に人は皆無なのでウィペットで記念写真
2017年05月17日 09:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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単独で山頂に人は皆無なのでウィペットで記念写真
剣沢方面
2017年05月17日 09:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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剣沢方面
別山尾根からワンパーティ
2017年05月17日 09:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 9:29
別山尾根からワンパーティ
早月尾根の単独後続者
2017年05月17日 09:29撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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早月尾根の単独後続者
2900mから池ノ谷側をトラバース滑降
湿雪が流れるので足を取られないように慎重に
2017年05月17日 09:56撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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2900mから池ノ谷側をトラバース滑降
湿雪が流れるので足を取られないように慎重に
スラフより早く滑るので問題ない
2017年05月17日 09:58撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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スラフより早く滑るので問題ない
帰りの小窓尾根
2017年05月17日 10:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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帰りの小窓尾根
早月尾根は所々急斜面でおまけに雪質が日当たりで全く異なるのでかなり気を使う、転ければ池ノ谷まで真っ逆さま、早月小屋から下はガスで全く視界が効かず
2017年05月17日 10:22撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 10:22
早月尾根は所々急斜面でおまけに雪質が日当たりで全く異なるのでかなり気を使う、転ければ池ノ谷まで真っ逆さま、早月小屋から下はガスで全く視界が効かず
帰りの松尾平は新緑がきれい
2017年05月17日 12:49撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 12:49
帰りの松尾平は新緑がきれい
登山道は雪で隠れ迷いやすい
2017年05月17日 12:50撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 12:50
登山道は雪で隠れ迷いやすい
試練と憧れ 重荷でしたが頑張りました
2017年05月17日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 13:14
試練と憧れ 重荷でしたが頑張りました
剱岳の論 いい詩です。 行くしかない!
2017年05月17日 13:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 13:18
剱岳の論 いい詩です。 行くしかない!
馬場島荘で天ぷら蕎麦を食して帰ります
2017年05月17日 14:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
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5/17 14:09
馬場島荘で天ぷら蕎麦を食して帰ります

感想

シーズン終盤だが、この山のピークを踏まずして終われない。今日は単独で剣岳を目指した。今日の課題は早月尾根のスキー可能最高点からできるだけ下まで滑ること。深夜11時に自宅を出てコンビニで買い出しして馬場島へ向かう、深夜1時過ぎに着くが車はほとんどない。15日で剱岳条例届出期間は終わりようやく天候を見ての速攻登山が可能になった。

深夜1時半板を担いでズックで歩き出す。暖かい朝だ。重荷が肩にずっしり来る。汗が滴る。気合いでガシガシ登って行く。1000mを過ぎた松尾平で雪がたくさん出て来て登山道が不明瞭になる。方向を見失うがGPS でかろうじてワンでリングは避けられた。1400m位からボチボチ雪が出て来た。まだ行ける。1500mから雪が繋がった。もう少し頑張って1600mでズックをデポしてスキー靴に履き替えスキーで歩くことにした。ようやく重荷から少し解放された。振り返ると富山平野の夜景が綺麗だ。帰りは1600mから東面を白萩川に滑れるか?

雪は硬いのでクトーで歩く。1800mくらいでようやく白んで来た。今日もマンダムな朝だ。大日岳、猫又山が赤く染まり出して来た。富山平野にも朝が来た。4時間かけてようやく早月小屋に着いた。小屋は8割方埋まっていた。今年は雪が多い。誰かいるかと思ったがテントも皆無。小屋も人気はない。ここに帰りの食料をデポしてまた荷は軽くなった。

ここからも板で行く。そろそろ日が差して来て暑くなって来た。登山道は所々雪は切れているが池ノ谷側はびっしり雪はついている。2600mまで問題なくスキーで登り、ここからはアイゼンとスキーを雪質を見て交換した。ツボ足はゴボルのでスキーが楽な場面も多かった。さあドンドン高度を上げる。今日は貸切かと思ったら一人単独の後続が見えた。抜かれるわけにはいかない。

2800mを過ぎてまだ帰りのスキーは行けそうだ。もう少し持ち上げる。獅子頭を巻く鎖は完全に埋まっていて獅子頭をそのまま超えた。2900mまでスキーを持ち上げここから鎖場の壁斜面となる。岩も出ているのでこの上は滑れないと判断してここで板をデポした。帰りはここから滑る。

最後の壁はカチカチでアイゼンをガシガシ効かせてダブルアックスで登り切ると別山尾根の合流点に飛び出した。さあ山頂の祠が見えた。今日の一番乗りだ。山頂で記念写真を撮って少し休んだら降りよう。別山尾根からワンパーティ、早月尾根から後続の単独行が登って来た。

嫌らしい壁を慎重に降りてスキーデポに着いた。ここからの滑りは気を抜けない、転ければ池ノ谷に真っ逆さまとなる。問題は雪質だ。しばらくは硬い斜面が続くだろう。気合いを入れて慎重に行く。幸い氷はなさそうだ。早月尾根東面は日当たりによって雪質が全く異なるのでしっかり見極めながら滑走する。苦労してスキーを持ち上げた甲斐があってとても快適に降りて行ける。ツボ足ならゴボってかなり難儀するだろう。

2500m付近は少し降り過ぎてハイマツ帯に遮られて難儀して時間を食ったががここ以外は快適に滑り1時間で早月小屋に着いた。ここでデポしたコーラや食料を食べ一息ついた。ここから下はガスで視界は効かない、嫌らしいガスだがGPSを見ながら慎重に降りて行く。雪は緩み快適な下りが続く。1600mでズックを回収。視界が効けば白萩川へ滑り込むが全くガスで雪のつながりが見えないので諦めて早月尾根を忠実に下ることにした。

1600mで板を担いで登山道をズックで下山。無事馬場島へ降りて記念写真を撮った。今日も辛くも楽しい1日であった。もういつシーズンを終えても良い気分だ。

今日も完全燃焼、剱岳は甘くはなかった。

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技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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