富士山
![情報量の目安: B](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
(軌跡は地図から入力)
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
感想
一度は登りたいと思っていた富士山。そんな折、「全国の富士山の兄弟集合」
というイベントを知り、迷わず申し込む。何でも、'88年8月8日8時8分8秒に、
富士山頂に全国の○○富士の石を持ち寄るという趣旨だったが、そんなことに
はお構いなく、とにかく登れるならというので気軽に申し込んだのだった。
それまで、学校の遠足や、母の郷里の筑波山以外は、登山らしい登山はしたこ
とがなかったので、妻には何で?と呆れられた。とりあえず、ガイドブックを
読んで、道具を準備。靴、水筒、雨具、ヘッドランプと酸素缶を買い込んだ。
ウェアは、今では考えられないが、あり合わせのシャツにジーンズ!
そうこうしている内に、8月7日夜、新横浜から新幹線に乗り、新富士駅集合。
受付で金剛杖と旗をもらい、そこから貸切バスで富士宮5合目へ。夜の10時だ
というのに大勢の人でごった返している。8時8分イベントよりも大勢の一般登
山者に、改めて富士登山の賑わいを見せつけられる。準備体操をして、いざ登
山開始。
ヘッドランプの明かりで足元を照らしてぞろぞろと登り出す。人並みに挟まれ
て自分のペースも何もなく、ひたすら前の人の足元を見ながらついて行くだけ。
6合目まではあっという間で、このペースなら簡単に登れるな、と錯覚に陥る。
7合目を過ぎて8合目くらいになると、息が苦しくなり、目が回り出す。堪らず
岩の上に腰を下ろして休む。ここで、酸素缶を取り出して深呼吸。気のせいか、
楽になった気がして、ふたたび歩き出す。苦しいのを我慢し、9合目を過ぎて、
ようやく山頂へ。だが、まだご来光が拝めない位置で焦る。
何とか、山頂の東側に回り込んで、ぎりぎりご来光セーフ。歓声が上がる。
ひとしきりご来光の時間が終わると、猛烈な寒さが襲ってくる。仕方なく山頂
の小屋に入って、おにぎりを食べ、お茶を飲んで暖まると、今度は強烈な睡魔。
小屋の兄ちゃんは「小屋は寝るところじゃない!」と怒鳴っているし、座ったま
ま、眠気をこらえて膝を抱えて、イベント時間までひたすら耐える。
イベントは、このしろ池の近くに集合して、全国の富士山の石をケルンに積み
上げていく。カウントダウンで8時8分8秒! 後は呆気なく解散。ここまで来て
行かないわけにはいかない剣が峰目指して馬の背のザレを登り詰める。ようや
く剣が峰の石柱前。頼んで写真を撮ってもらう。
それから、お鉢めぐりでぐるっと一周。下山は同じ道を下る。途中のランチ、
今思い出すとどう考えてもカロリー不足。確かにすきっ腹だった記憶がある。
それでも快調に下って、14時頃には五合目に到着。バスで新富士。新幹線で無
事帰宅。
今からは考えられないお粗末な山行だったが、初めての富士登山は強烈な思い
出となって残っている。「一度も登らないバカ、二度登るバカ」と言われるが、
この時も含めて結局6回登ることになるとは思いもしなかった頃のことである。
(2011/9/27記)
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.info/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2f624625a46225c170f53b670078ccfcc1.jpg)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する