一切経山〜東大巓 星と花と絶景。+ちょっと地獄。
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- GPS
- 11:40
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 1,286m
- 下り
- 1,288m
コースタイム
天候 | 晴れ☀ ときどき 曇り☁ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
きれいなトイレ有。 夜に止めて、夕方6時過ぎに帰ったら、有料道路代も駐車場代もタダになってしまいました。復興支援になりませんね。申し訳ないことしてしまいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
浄土平駐車場にはきれいなトイレと飲用可能な水道があります。登山ポストもあり。 家形山〜谷地平への分岐の間は道は明確ですが、湿地帯のぬかるんだ道が続きます。藪こぎもあり。分岐から東大巓までは木道の気持ちの良い道です。谷地平までは再び湿地が続きます。谷地平は大きな湿原で気持ちの良い木道。谷地平付近では何度となく川の渡渉があります。靴を濡らさずに歩くのはまず無理です。 谷地平から姥ヶ原は結構な登り道です。 下山後は土湯温泉や岳温泉など、温泉は豊富です。 岳温泉のヘルシーパル安達太良に寄りました。 |
写真
感想
吾妻山の浄土平からスタートしました。ここを出発点に選んだ理由は、星空の観察と撮影。ここは標高約1600m。「本物の空」が名物の安達太良の隣です。天気予報は微妙でしたが、見事に晴れました。月もなく素敵な星空。写真を撮っているとあっと言う間に2時半を過ぎてしまいました。朝の光に起こされ、4時半起床。
今日はスタート地点の標高は高いし、山の標高は2000m弱。楽ションの登山だと完全になめていました。夏山の本格シーズンに向けていつもより水を2L余分に持ち、テン泊デビューを目指した足腰の鍛錬のつもりです。
まずは、準備体操に吾妻小富士へ。一切経山が朝日に染まり綺麗。スカイラインと土湯方面の樹林帯も素敵です。いったん浄土平に戻り、トイレなどを済ませた後に、あらためて登山開始。一切経山までは、花と蝶と戯れながらのんびり登りました。一切経山を超えると、眼下に五色沼。魔女の瞳とはよく言ったものです。引き込まれそうな碧い瞳です。五色沼を超え、家形山手前から振り返ると、一層沼の色が見事でした。暫く日差しを待ちながら写真撮影。後で見てみると沼だけで写真を30枚ほど撮ってました。
ここから先はペースを少し戻そうと思ったのですが、ぬかるみ道の連続。初めは梅雨の時期だからかと思いましたが、道の途中に頻繁に水芭蕉が現れるところを見ると、ふだんから湿地帯のようです。この道、結構登山者が少ないのか、ササ藪に覆われたところや倒木で道をふさがれているところも多々ありました。おなかも空いてきましたが、湿った森の中は虫も多く、とてもご飯を食べるどころではありません。マイズルソウやイワカガミ、ツマトリソウ、ミツバオウレンと言った花たちが元気づけてくれますが、見晴らしも悪くめげそうでした。
烏帽子山の向こう斜面に出たところで、ようやく視界が開けました。ここは大きな岩がごろごろしていて、昼ごはんにちょうど良い場所でした。眼下の鏡池に何か灰色の大きな動物が見えたので、あわてて写真をとり、拡大してみるとカモシカでした。熊じゃなくて一安心。ここから少し岩伝いに下り、間もなく再び湿った森林帯に。ときどき明るい湿原が現れほっとしますが、靴はドロドロ。2回ほど登り返すと、東大巓と谷地平への分岐が現れます。ここから東大巓への道は、今までと打って変わって木道の歩きやすい道。広いお花畑が点々としていて、今までの苦労が報われたと感じる素敵なところでした。東大巓山頂は、縦走路から数十メートル入ったところにありましたが、視界が効かず、平ヶ岳や会津駒に並ぶしょぼい山頂でした。ここから先は時間的に断念。分岐に戻り谷地平からのコースを取りました。
谷地平への道は、暫くきれいな湿原とぬかるんだササ藪の道を繰り返します。ますます靴とズボンがドロドロ。道のせいなのか、荷物を重くしたせいか、はたまた寝不足が効いているのか判りませんが、一向にペースが上がりません。何回か川の渡渉がありますが、飛び石の途切れているところが多く、水の中を歩く覚悟が必要です。まあ、靴をきれいにするのにはちょうど良いかもしれません。
谷地平は木道の整備された広くて気持ちの良い湿原です。一瞬で気持ちも晴れ渡ります。この後、姥ヶ原へは再びぬかるんだ森林帯の中をすすみますが、思いの外に登り道が延々と続きます。かなりへとへと。姥ヶ原も花の多い素敵なところですが、景色を楽しむ余裕が無くなってきました。鎌池が見えてきて少しほっとしますが、まだもうひと頑張り。駐車場にたどり着いたのは、夕日が沈むちょっと前でした。土曜日なのに一切経山より先で人に会ったのは東大巓と谷地平で計2人。
ふだん、コース表の7-8割ぐらいの時間で歩けるので、うまくいけば西吾妻までと思っていましたが、とんでもない間違いでした。ここ数年経験したことが無いようなしんどさ。合わせてぬかるみで足を滑らせ転ぶこと4回。テン泊デビューできるかなぁ。ちょっち不安になってきました。
景色の素晴らしさも、花も、星も、碧眼の美女も、そして道の険しさも想像を遙かに超えてました。
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