秋田駒ケ岳
- GPS
- 05:07
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 806m
- 下り
- 800m
コースタイム
0917国見駐車場-0920秋田駒ケ岳登山口-1015横長根1020-1100小岳分岐
-1122木道で小休止1127-1140駒池-1154雄岳分岐-1221馬の背分岐〜馬の背〜
-1247横岳山頂1256-1321小岳分岐-1344横長根-1413登山口
天候 | 晴時々薄曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国見温泉の登山者向け一般駐車場は登坂いちばん手前のトイレ付き。 靴洗いのできる水場も備えられている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◇登山道状況 ムーミン谷の木道は一部迂回路有。斜めにグラグラするものもあったので注意。 横岳南斜面のコマクサは6/26の暴風雨で花芽の大半が飛ばされてしまったので 今期は満開にならないでしょう、との情報。 ◇登山ポスト 国見登山口に有り ◇温泉飲食店情報 ・国見温泉の各旅館で日帰り入浴¥500。明るい緑色の湯。 石塚旅館(日本秘湯を守る会会員)の薬師の湯にはリンスインシャンプーと ボディソープ有。名入りタオル¥150。 ・道の駅「雫石あねっこ」 ミルクソフト、こしひかりソフト美味。 岩手〜秋田の土産・特産品、地元の野菜や手作りパン、手芸品など売店充実。 食事処と軽食コーナー、日帰り温泉施設。 |
写真
感想
花の秋田駒ケ岳。地元に愛される花の楽園と、黄緑色の温泉を楽しめる夢のような処でした。
※もしも花の名前に間違いありましたらご指摘いただけますと嬉しいです。
以下、個人日記。
御所湖を見下ろす繋温泉でのんびり朝食をいただき出発。山間の国道を国見温泉へ走る。
国道から県道に逸れ山道を登ると行き止まりが国見温泉。いちばん手前の駐車場が一般・登山者用だ。9時をまわり、駐車場はほぼいっぱい。平日だが晴天を狙ってくる人が多いのだろう。何とか駐車。準備して登山口へ歩く。
旅館脇に登山口の階段がみえる。さあ出発。階段が続く。どんどん高度を稼ぐ。少しのぼると若干ぬかるんだ道になるが基本的には歩きやすい道。樹林帯で多少窪んだ位置に登山道があるので、無風でとても暑い。扇子であおぎながらぼちぼち登る。
もう少しで横長根の尾根というところで再び階段出現。どこまでもどこまでも階段は続く。あぁやっと尾根道に出た!先に行ってもらった地元の方らしき女性がおられ、「追いつかれちゃったわね〜」と。どこから来たのか、今日の予定は?という話になり、今日初めて秋田駒にきた、下山後に自宅まで長距離移動するので、見所を優先的にまわりたいのですがどのように歩くのがお薦めですか?と訊く。携帯の画像を見せていただきながら、「これは小岳の脇から男岳方向を眺めた写真。この景色や、横岳南斜面のコマクサはぜひ見てもらいたい。阿弥陀池を抜けて横岳へ。大焼砂は歩きにくいので下りにしたほうがよい」とのアドバイスをいただく。
見せたい、見てもらいたい、か・・・・地元の山、自分たちの山、なんだなぁ・・・いいなぁ・・・・・^^
アドバイスいただいたとおりに本日のコースを決め、小休止して再出発。横長根の外輪山沿いを横岳に向かって歩く。相変わらず樹林帯でムシ暑い。ふと左を見ると木の間から外輪山内側がチラリと見えた。おぉぉーー!!
少しずつ高度を上げ、空が広くなり、小岳分岐に出る。目の前に真っ黒な横岳南斜面とトラバース道。左手になだらかな小岳。正面の横岳はガスの中。小岳方面も横岳方面も登山者でいっぱいだ。小岳方向へ進む。
火山灰の斜面にはコマクサの小さな株がポツンポツンと広がっているが、花はほとんどない。今年は少し遅いらしいので、まだちょっと早かったのかな・・・でも一輪だけきれいなコマクサに出会えて嬉しいかった。火山灰斜面を抜けるとチングルマの風車。あぁ終わってしまったのか・・・もう少し進むと突然広がるチングルマの群生。息をのむ。小岳と横岳のなだらかな谷間に、白いチングルマがどこまでも咲いている。真っ白な5枚のはなびらを真上の太陽にせいいっぱいひろげ、風に揺れるチングルマ。所々にヒナザクラやエゾツツジがアクセントのように咲く。地元の人たちだろうか、木道に腰かけ、お花畑を眺めながらのんびり休憩している。自分も少しだけ休憩。ちょっと下手なウグイスの声とチングルマに癒される。
夢のような谷間を抜け、男岳取付。終わりかけのシラネアオイ。岩ゴロゴロの結構な急斜面で、若干渋滞。対向の20名団体が過ぎるのを待つ。地元の方々だそうだ。横岳〜男岳鞍部に至る。登ってきた向こうがわに阿弥陀池が広がる。あまり時間的余裕がないので馬の背を行くことにする。
頭の高さまであるハイマツと結晶構造そのままのような形の岩の馬の背は高度感があって楽しい。左下の阿弥陀池からは子供の団体か何かの歓声が風にのって届く。軽くアップダウンを繰り返して横岳山頂へ。霞んだ空の先に岩手山が見える。さあ降りよう。
大焼砂の斜面は横長根分岐で地元女性に教えていただいたとおり砂地で歩きにくく下りでよかった。腕章をつけた方がおられたので、「コマクサはこれから咲くのですか」と尋ねてみた。曰く「実は6/26の暴風雨で花芽がほとんど飛ばされてしまった。これから咲くものもあるとは思うが、火山灰斜面をピンク色に染めるようなことは今年はないんじゃないか」と。このようなことは珍しいそうだ。コマクサはケシの仲間なので昔は盗掘が多く、自然保護するようになって生き残った株から取った種を少しずつ撒いて増やしたので現在も株が小さい。東斜面には昔からの大株もあるはずだが立ち入り禁止なので確認できない。岩手山には大株のコマクサがいっぱいある。とのこと。色々教えていただいた。ありがとうございました。岩手山にもそのうち行ってみよう。
大焼砂斜面を駆け下り、小岳分岐に到着、国見に向かって来た道を戻る。暑いのと空腹で、必死に駆け下り続け、あっという間に国見登山口へ到着。石塚旅館へ立ち寄ると今は結構空いているとのことで、またあとで来ます。駐車場へ戻る。トイレを使わせていただく。脇に水道蛇口と水を貯めたバット、ブラシが並んでいる。これは使っていいのかどうか・・・悩んでいると、脇に駐車した車から突然「使っていいのよ!どうぞ使って!」と地元なまりの声をかけられる。ビックリしたー人がいたんだ。迷ってるのを見て声掛けてくださったんだな。ありがたく、泥汚れのスパッツと靴を水洗いさせていただく。
荷物を温泉セットに持ち替え石塚旅館へ。受付で¥500支払い、「シャワーがあるのは薬師の湯ですよ」といわれ薬師の湯へ。硫黄臭の黄緑色の浴槽はインパクトがある。汗を流して黄緑色の中へ。あぁ〜極楽。
道の駅「雫石あねっこ」でソフトクリームを食しお土産を買い込んで、盛岡市内で蕎麦をすすり、凸凹の東北道を南へ向かった。
昔、北東北が好きだった。豊かな自然、素朴な人、妙に観光化していないところ。バイクで何度も走り回った。登山する日がくるなんて、あの頃は考えてもいなかった。北東北はやっぱり山もいいですね。また行きます。
コメント
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ebi0813さん、こんばんは。
コマクサは残念でしたね。
でも、馬場ノ小路のチングルマの群生を見られたんですね。
まだチングルマの時期に行ったことがなくて
私も、一度見てみたいものです!
何度でも、秋田駒にいらしてください
6番…ツクバネソウ(羽子板の追羽根に似ている)
12番…ベニバナイチヤクソウ
初めまして
秋駒のチングルマ群生は本当に雄大で心踊る風景ですね!!
そして、男岳鞍部から阿弥陀池方面、後ろに見えるのは岩手山ですか♪
私は先日岩手山のコマクサを見てきました。
本当に大きな株ですよ。そして素晴らしい群生です。
ぜひ行って見てください
写真ですが、6番はツクバネソウ、12番はベニバナイチヤクソウです
pomchan4さん、Springさん、はじめまして、こんにちは!
コメントありがとうございます
花の名前、本文に追加しました。どうもありがとうございます
おふたりの岩手山山行記録拝見しました。
本当に大株のたわわなコマクサだらけなんですね!
焼走コースは特にガッツが要りそうですね〜、足腰の弱る前に是非行ってみたいです。
pomchan4さん、
ムーミン谷は馬場ノ小路っていうんですね
正式名称を知りたかったので嬉しいです、ありがとうございます。
チングルマ大好きな花なんですが、あんなに広大な大群落に出会えるなんて
予想もしてなかっただけに感激もひとしおでした。
地元のpomchan4さんでもご覧になってないなんて!!でもいつでも行けるのはホントに羨ましいです。
秋田駒、花の季節も、他の季節にも行ってみたいと強く思いました。
北東北にまたお邪魔します
Springさん、
男岳を背景にチングルマ大群落の風景は、まさに「雄大で心躍る」でした!
この方向に歩くのを薦めてくださった地元女性に凄く感謝しています。
阿弥陀池の後ろは岩手山なんですね。ちっとも気付きませんでした。ありがとうございます。
目の付け所が、さすが岩手山を愛するSpringさんですね!
デジイチ二台と三脚背負って岩手山を登るSpringさんのガッツを見習って、
トレーニングに励みたいと思います
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