ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1213898
全員に公開
ハイキング
甲信越

林城址(15世紀・信濃守護大名の山城)城攻め

2017年08月04日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
19:13
距離
7.4km
登り
429m
下り
425m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:04
休憩
0:09
合計
3:13
9:38
7
スタート地点
9:45
9:51
31
10:22
10:25
146
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自転車
針塚古墳公園から見る林城山と小城の遠望
2017年08月04日 09:38撮影 by  iPhone 6, Apple
3
8/4 9:38
針塚古墳公園から見る林城山と小城の遠望
金華橋登山口の案内。
2017年08月04日 09:46撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 9:46
金華橋登山口の案内。
一の門
2017年08月04日 09:56撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 9:56
一の門
一の門の案内書き
2017年08月04日 09:57撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 9:57
一の門の案内書き
周囲にくるわがちらほら
2017年08月04日 10:03撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 10:03
周囲にくるわがちらほら
大きな曲輪のところ
2017年08月04日 10:14撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:14
大きな曲輪のところ
案内板
2017年08月04日 10:15撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 10:15
案内板
案内板 小笠原の家紋、三階菱
2017年08月04日 10:17撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:17
案内板 小笠原の家紋、三階菱
案内板 林城縄張り図
2017年08月04日 10:17撮影 by  iPhone 6, Apple
3
8/4 10:17
案内板 林城縄張り図
案内板 林小城縄張り図
2017年08月04日 10:17撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:17
案内板 林小城縄張り図
案内板 水番城など
2017年08月04日 10:18撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 10:18
案内板 水番城など
曲輪三段
2017年08月04日 10:20撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:20
曲輪三段
案内板
2017年08月04日 10:21撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:21
案内板
脇の曲輪を見下ろす。
2017年08月04日 10:24撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 10:24
脇の曲輪を見下ろす。
本丸を囲む土塁
2017年08月04日 10:25撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:25
本丸を囲む土塁
大嵩崎へ下る道
2017年08月04日 10:44撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 10:44
大嵩崎へ下る道
大嵩崎最奥の荒れた畑
2017年08月04日 10:54撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:54
大嵩崎最奥の荒れた畑
大嵩崎集落のいい佇まい
2017年08月04日 10:58撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:58
大嵩崎集落のいい佇まい
大嵩崎集落のいい佇まい
2017年08月04日 10:58撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 10:58
大嵩崎集落のいい佇まい
大嵩崎集落のいい佇まい
2017年08月04日 10:59撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 10:59
大嵩崎集落のいい佇まい
林小城への道。底なし泥沼で入るな危険と書いてあり、恐ろしい。馬が一頭ズブズブと沈んだことがあるとか。
2017年08月04日 11:12撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:12
林小城への道。底なし泥沼で入るな危険と書いてあり、恐ろしい。馬が一頭ズブズブと沈んだことがあるとか。
林小城への道。底なし泥沼で入るな危険と書いてあり、恐ろしい。馬が一頭ズブズブと沈んだことがあるとか。
2017年08月04日 11:12撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:12
林小城への道。底なし泥沼で入るな危険と書いてあり、恐ろしい。馬が一頭ズブズブと沈んだことがあるとか。
曲輪出現
2017年08月04日 11:23撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:23
曲輪出現
尾根上に曲輪三段
2017年08月04日 11:24撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:24
尾根上に曲輪三段
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
2017年08月04日 11:25撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 11:25
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
2017年08月04日 11:26撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 11:26
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
2017年08月04日 11:27撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:27
石垣もある。天正十年武田滅亡後の普請かも
本丸の説明
2017年08月04日 11:29撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 11:29
本丸の説明
本丸より曲輪と松本平を見下ろす。
2017年08月04日 11:31撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 11:31
本丸より曲輪と松本平を見下ろす。
本丸の後ろの曲輪
2017年08月04日 11:32撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 11:32
本丸の後ろの曲輪
ここも松食い虫にやられ始めています。
2017年08月04日 11:47撮影 by  iPhone 6, Apple
8/4 11:47
ここも松食い虫にやられ始めています。
林小城のお浅下登山口は牧歌的なところ。ダイダイの百合の花が揺れていた。
2017年08月04日 11:55撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 11:55
林小城のお浅下登山口は牧歌的なところ。ダイダイの百合の花が揺れていた。
広沢寺山門より石段と本堂
2017年08月04日 12:06撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 12:06
広沢寺山門より石段と本堂
本堂。最近直したとかで、ピッカピカ。15世紀に小笠原氏が守護大名になって以来の古刹。曹洞宗永平寺から直伝の時代みたい。
2017年08月04日 12:09撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 12:09
本堂。最近直したとかで、ピッカピカ。15世紀に小笠原氏が守護大名になって以来の古刹。曹洞宗永平寺から直伝の時代みたい。
広沢寺の一番下の参道口ケヤキの大木並木が見事。
2017年08月04日 12:25撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 12:25
広沢寺の一番下の参道口ケヤキの大木並木が見事。
古い古墳跡
2017年08月04日 12:29撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 12:29
古い古墳跡
我らが岩波酒造。
2017年08月04日 12:33撮影 by  iPhone 6, Apple
3
8/4 12:33
我らが岩波酒造。
林城イラスト想像図
2017年08月04日 22:02撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 22:02
林城イラスト想像図
林小城イラスト想像図
2017年08月04日 22:02撮影 by  iPhone 6, Apple
1
8/4 22:02
林小城イラスト想像図
信濃の山城と舘4松本塩尻、筑摩編 宮坂武男著より
2017年08月04日 22:02撮影 by  iPhone 6, Apple
2
8/4 22:02
信濃の山城と舘4松本塩尻、筑摩編 宮坂武男著より
撮影機器:

感想

突然休日で、気になっていた林城址を歩く。林城は室町時代に信濃守護大名だった小笠原氏が戦乱深まり、より守りの堅い山城を築いてその麓に引っ越した城。1460年に作って1550年に武田信玄に攻められて逃げるまでの90年使った。
尾根上にダンダンの曲輪が何十も並び、本丸が近づくと曲輪も大きくなり規模も大きい。側面の竪堀や堀切もなんとか残っている。このしくみは武田の舘の裏に在った、積翠寺の要害城と同じ。いつ殺されるかわからない時代、大真面目で作った城。
ことしの2月の看板が、国史跡に指定されたとある。等高線入りの地形図に、曲輪や堀切が書き込まれた詳しい地図が示してあってありがたい。史跡というものは知識がなければ何も見えないもの。現場でこの図を見られれば、随分見えるものが違う。
西の隣の尾根にも小城があり、そちらは石垣なども残る、武田滅亡後かもしれない普請。こちらのほうが本丸周りの土塁とか虎口などに名残があった。地下足袋で土橋や土塁を踏みしめ踏みしめ。武田に追われた小笠原の無念を想像する。
この2つの城に挟まれた大嵩崎(おおずき)という傾斜のある村落を歩いたのが楽しかった。ここは500年前城下町だった可能性のあるところ。行き止まりで傾斜地だけど日当たり良く、古くからの住民が暮らしている。なかなか外の人は訪れない場所だ。林城から下っていくとリンゴの木を切っているおじさんが居て、長く話す。40年の木だけどそろそろもうトシだ。虫もエラい。人手も足りないし畑も世話できず雑木が茂り放題だ。こうなると焼き畑しかあんめえ。火つけりゃ楽だけど。19軒が13軒になってしまった。若い人がおらん。いても畑なんかやらん。でもここはいいところだよ。
市街地まで自転車で(下りなら)15分ほどだから限界集落ってほどでもない。登りはエラいけど。
林小城の西に降りると、小笠原氏の菩提寺光沢寺へ。立派なケヤキ並木、坂の上の大伽藍だけど、どうも最近新築したみたいでパッとしない。僕は信仰ではなく、古い建築と佇まいに惹かれて古刹を訪ねるので、こういう場合はちょっとがっかり。でもさすが古い寺なので安普請ではなく質の良い建築だ、あと50年もすれば渋みが出ると思う。
古墳や廃寺跡の史跡標識を見ながら駐輪地点へ戻る。やはりこういう山際には、中世のころまでは人の住んだ形跡が多いと思う。山際は水もきれいで薪もあり、住みやすいのだ。慈眼寺という鎌倉以来の古刹もあったのに明治の廃仏毀釈で滅びたとの立て札もあり。
もう一点、林城の尾根とりつき付近には、昭和20年の敗戦間際に、秘密兵器工場を作ろうと朝鮮人労務者を多数使って、軍がトンネルを掘っていたという話を聞いていて、そこも探したのだが、ちょっと見つからなかった。近所だし、また来よう。やはり戦乱期には人は山へ逃げるのだ。
帰りは薄川左岸、筑摩神社近くの人気店、らーめん寸八で本節入り中華そばを食べて、かいた汗の分、水をごくごく飲んでマンゾク。家への帰り道に山辺の知人に著書を届けたら、お返しに先方の著書をいただいた。僕の好きな世界史の本。
松本民芸館の前を通ったので、33年前、別れた彼女からのお手紙のなかでここをお勧めされたことを突然思い出して訪問。「ここにはあなたのきらいなアルミサッシがありませんよ」という一文も突然蘇る。その通りだった。「ほんとうだね」と思わず声が出た。涼しい森の中の美術館。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1498人

コメント

渋い台詞
33年前に別れた彼女からの手紙を思い出すなんて…もちろん誕生日とか周辺情報も覚えてますよね。米山さんの記憶力は凄いですね。
私、担任の先生の名前すら覚えてない。
2017/8/5 21:58
大嵩崎
林城跡は裏山なので旦那と私の散歩コースです。
大嵩崎から降りた時ここの集落の完璧さに心が揺らぎました。
山近、高台、町まで近い、畑と花畑。
でも冬の寒さはすごそうだし、小さな集落によそ者がはいるのは中々勇気がいるなぁとそこに行くことは考えれなかった。そもそもそこに住む方法がわからないけど。
yoneyamaさんは本当にどこに人にも打ち解けられてすごいですね。私たちはどこに住んでもたわいもない話に苦戦してます。

薄川、筑摩神社の付近もいいところです。
遠くから見ると筑摩の森がうっそうとしていてすぐに場所がわかります。
薄川のジョギングコースは夏でも風がそよぐ最高のコースなんです。しかも空いている。

城攻めシリーズ、これからも楽しみにしています。
2017/8/6 7:20
まろさん
記憶力とはまだらなものですよ。悔しみや、切なさが混ざってしばらく忘れられなかったんだよ。でもその後すつかり忘れちゃっていたんだ。
2017/8/7 20:03
ともえさん
大嵩崎わかる人いて、うれしぃー。あの行き止まりの佇まい、山から降りて来た人しか歩けない、特権ですよ。
やっぱり住んで見たいと思いましたよね。
まずは話し込んで顔見知りになって、お茶に呼ばれて、ですね。縁あれば、いろんな話が始まりますよ。近所だから、通えますね。盆地周辺では、もっとも市街地に近い、古いままの気配を残した部落ですね。
筑摩の森も、広くてステキなところだと思います。高校生のころ、あそこで日中ぶどう酒飲んでゴキゲンになっていたら、あの近所に住んでいたバンカラな先生がたまたま通りかかって、ホドホドにしとけよ、と優しく言われたことがありました。センセイは、この春亡くなりました。
2017/8/7 20:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら