熊と遭遇! 晩夏の南面白山
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 03:51
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 635m
- 下り
- 787m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■昨日の雨でトラバース道〜谷形の岩がゴロゴロした急斜面は滑りまくり。特に下りではスリップに注意。 ■スズメバチに威嚇されます。 ■熊もいます。 |
写真
感想
久しぶりの山行です。GWに鳥海山に行って以来なので実に3か月振り。いろいろあって山に行けなかったのだが、一番大きかったのは6月1日に子猫を3匹保護したこと。実は家には2匹の先住猫がいるのだが、こいつらが他の猫に対して全然フレンドリーじゃなくて、過去にもう1匹飼った際にバトルにつぐバトルで、結局両親宅に引き取ってもらった・・・という前例がある。ということで、この子猫3匹を家で飼うのは無理難題なのだが、家の前に置いてあったので放っておくわけにもいかず、保護することになった。この日から先住猫とは隔離した部屋で、貰い手が見つかるまでの1ヵ月半ほど子猫の世話に付きっ切り。まずは獣医の診察を受けて、寄生虫の薬を飲ませたり、結膜炎の目薬をさしたり、予防接種をしたりと、全く山に行ける状態ではなかった。ただお盆前には子猫の件も決着して、お盆休みは北アルプスに遠征予定だったのだが、出発の数日前に左親指を痛めて左手で物を掴むことができなくなり、さらに出発前日に左足の小指が詰まった様に痛くなり足を引きずって歩く状態。おまけに天気もいまいちパッとしない。モチベーションが上がらず結局山には出かけなかった。
今もまだ左母指は少し痛むのだが、小趾は完全に良くなったので、なまった身体のリハビリがてら南面白山をピストンしてきた。初っ端からスズメバチに威嚇されながらの登り。この後3回も威嚇された。風がなく蒸し暑いし月山とか蔵王とかもっと標高の高い所にすればよかったと後悔。今年は夏じゃないような夏で当然山頂からの眺望はなく、おまけにトラバース〜谷形の急斜面は濡れた岩が滑りまくり。滑るのは分かっているので、慎重に足を運んでいるにも関わらず3回も転倒。悪態をつきながらゲレンデ跡に下り立ち、やれやれ・・・。
ゲレンデ跡地の草むらの中の刈り払いされた1本道をダラダラ下っている時だった。15mほど離れた左手の斜面でガサガサガサという大きな音。「熊か!」と身構えていると、「ブホッ・・ウホッ・ブア・・ウホッ・・」と言う音とともに、藪の中から現れた全長1mほどの黒い塊。距離は10mほど。そのまま1本道を突っ切って反対側の藪に消えることを期待したのだが、見合う間もなく牙を見せてこっちに突進してきた。「ブホッ・・ウホッ・ブア」・・・マジか!ヤバい!!とっさに大声をあげ、両手に持ったストックを振り上げて自分の身体を大きく見せて、ストックをバンバン叩いて威嚇した。すると熊は5m手前で急に90度方向転換して反対側の藪の中に走り去った。だがここで安心すると引き返して襲ってくることがあると以前TVで見たので、走り去った方向に向かい大声を出し続けた。その時、さっきの熊が現れた方向で再びガサガサガサ・・・と大きな音。もう1匹かよ!!音のする方向へ向かって大声で威嚇していると、音は林の中へ遠ざかっていった。一刻も早くその場を立ち去りたいところだったが、この後通るのは音が遠ざかっていった林の中なのだ。しばしその場で左右交互に向かい大声を出し続けた。傍から見たら気がふれたヤバい人になっていたに違いない。気付くと足が小刻みに震えていた。ソロリソロリとその場を後にしたが、背後から熊が襲ってくるのではないかと気が気ではなかった。その後はコスモスベルグに着くまで大声を出し続けて下った。
自分は丹沢ヨモギ尾根で木から降りて逃げて行く黒いお尻を見たことはあるが、今回の様に向かってくる熊に合ったのは初めてだった。あのまま飛び掛かられていたらタダでは済まなかっただろう。もっと近距離で鉢合わせしたらと思うと怖い怖い。やはり面白山は雪がある時期しか行かないようにしようと誓ったのだった。(TONO)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人