由布岳(大分県):正面登山口コース
- GPS
- 06:44
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,881m
- 下り
- 1,878m
コースタイム
天候 | 晴れ→夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に歩道は整備され、道に迷うことはなかろう。登山ポストは登山口にあり。マタエまでは潅木帯や草斜面の中をジグザグ道を登っていく。マタエからお鉢巡りで西峰・東峰はクサリ場、岩間が続き、中級者向き。 水場はなく、十分な水を持参すること。 温泉・飲食・土産は、湯布院温泉街で。 |
写真
感想
大分県・湯布院温泉の近くにそびえたつ由布岳。円錐形の形から豊後富士の別名も。確かに正面登山口から見る由布岳はきれいな形をしている。活火山というが、2200年前に噴火して以降、その記録がないという。今回は、正面登山口からお鉢巡りを通って、西峰、東峰の2つのピークを狙う。ちなみに、日本二百名山、新日本百名山に指定されている。
夏休み最初の週末とあって、8時過ぎに駐車場につくが、すでに無料駐車場は満車。仕方なく、目の前にある500円の有料駐車場に車を止める。
登山口には、大きな案内板と登山届箱。そして、眼前には由布岳の雄大な姿と、広い牧草地が広がる。心地よい風が吹き抜けると非常に気持ちがいいのだが、今朝は手元の温度計ですでに31度。この暑さに耐えられるか、少々心配。
日向岳自然観察路との分岐で左に進路をとり、いよいよここからミズナラやカエデなどの生える林に突入。登山道らしくなってきた。合野峠で西登山口からの道と合流。さらにしばらく林の中を歩く。そのうちジグザグ道になる。
そして、そのうちに草斜面に入り、視界が開ける。眼下には側火山の飯盛ヶ城が見える。この飯盛ヶ城の姿形を見ていると、これまた登りたくなる。その先には、湯布院温泉街や倉木山なども一望できる。さらにジグザグの坂道を上り、東峰と西峰とを分けるマタエに着く。
ここから、今回は左手の西峰からアタック。険しい障子戸をクサリを伝って登る。周りの断崖を見ると結構な傾斜角度。正直言って、マタエまではほとんどなだらかで、基本的には危険なところも少なく、初心者コースかなと思っていたが、マタエを越えてからは、難易度が急激に上がる。そしてようやく由布岳西峰に到着。標高1584m。視界はというと少し霞んでいて、また時々ガスが通過してあまりよくない。翻って東峰を見ると、西峰よりも多くの人が登っている。そして、東峰のほうが高いように見える。(実際は同じ高さだそうだ)
ここで昼食をとり、お鉢巡りと書かれた看板の矢印に従う。ガイドブックを見ると、それほど大変そうには思っていなかったのだが、実はここからが本当の難所。最初のうちはあまり人が歩いていないような藪の中を歩き、そのうちにナイフエッジの岩間を這いつくばって昇り降り。まさにロッククライミングのような感じ。遠目に荘厳な姿とは違って、予想以上に険しい道程だ。さすが火山の荒々しさを実感。すり鉢状をした地底には噴火口後が眠っているのでしょうが、最近は活動していないので、草木に覆われている。そんな最中に、岩にへばりついて降りていたときに、ズボンのポケットに入れていたカメラが落下。幸い岩の間に落ち、何とか手が届いて救出。壊れていなくて九死に一生を得た。
西峰から1時間ほどかけてようやく東峰山頂に到着。この頃には天気も晴れてきて、視界も開ける。
しばし休憩をしてから、下山。マタエまでは多少急坂ではあるものの、西峰コースに比べればかわいいもの。それからはピッチを上げて、ひたすら下る。途中で夕立に遭遇し、濡れた岩に足を滑らせ、右手小指を負傷する。これもちょっとした気の緩みか。
そして、駐車場に戻ったときには、雨もすっかり止んでいた。
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