2017年8月南アルプス縦走��(夜叉神峠より鳳凰三山、新・薬師岳小屋情報)

2017年08月28日(月) ~ 2017年08月29日(火)

コースタイム

1日目

• 山行: 4:25
• 休憩: 0:41
• 合計: 5:06

5:27 夜叉神峠登山口
6:25 6:35 夜叉神峠
7:42 杖立峠
8:25 8:35 途中で休憩
8:57 8:58 苺平
9:20 9:40 南御室小屋
10:33 薬師岳小屋

2日目

• 山行: 4:07
• 休憩: 0:34
• 合計: 4:41

6:08 薬師岳小屋
6:18 薬師岳
6:34 6:42 観音岳
7:08 7:20 薬師岳小屋
8:00 8:05 南御室小屋
9:19 9:20 杖立峠
10:12 10:20 夜叉神峠
10:49 夜叉神峠登山口

天候

曇り時々晴れ→ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車

夜叉神峠駐車場にて前泊。(トイレ、水場有り)

コース状況／危険箇所等

乾いていたので特に問題無し。
もちろん山頂付近の花崗岩の砂礫は滑りやすいです。

その他周辺情報

芦安駐車場から少し下った日帰り温泉「天笑閣」。源泉かけ流し。
市外在住者600円、100円リターン式ロッカーあり。

写真

夜叉神峠駐車場。広いし、トイレ、水場もある。ドコモの電波入ります。テレビも映る。ここで車中泊。

翌朝、夜叉神峠登山口から出発。翌日、広河原に下山、12時か14時のバスでここまで戻る予定。(乗合タクシーは、行き先は芦安のみ、途中であるここ、夜叉神峠登山口までは出ていないらしい。)

登山届出します。

南御室小屋、薬師岳小屋とも、原則電話予約してほしいとの事。そういえば塩見小屋も5日前くらいに予約しようとして一杯で断られました。(実際に行ったら、キャンセルが出たらしく、空いていましたが)

そういえば、北岳山荘に「8/19、テント場に大熊出没」と看板がありました。

ぼちぼち、汗をかかないように進む。ぴったりコースタイム通りの1時間で峠。一昨日まで歩いた北岳〜間ノ岳、農鳥の稜線が見える。夜叉神峠小屋は平日でしたが開いていました。

ゆるゆる登ります。南御室小屋の直上以外、急な所は無い感覚でした。

山小屋も予約が必要・・・時代は変わるんですね。逆に詰め込みが無いので、良いと言えば良いのかもしれません。若い頃は同じ布団に知らない男性と寝るのはかなり抵抗があり、一睡もできなかった事も多々あったので・・・

待望の水場、南御室小屋。チップ制のトイレ有。
使用しなかったのでどんな感じかは不明ですが、仮設トイレの様なモノが並んでいました。

待ち望んだ湧水。
これより上に水場は無いので、たくさん汲ませてもらいました。
本当に冷たくて美味しい！昨月、小淵沢のサントリーの南アルプス天然水の工場見学に行って楽しませてもらったが、これこそ本物！

小屋の前はヤナギランが満開。

一部ですが、南御室小屋のラインナップ。

水をたくさん背負って小屋を出発。瑞牆山にも似たような岩があったなあ・・・
それにしても、水、背負いすぎ、お、重い・・・この頃から太もも内側がまた痛み出す。（まだ打ち身からの痛みだと信じている）

タカネビランジ？(前日、芦安南アルプス山岳館＠500円で勉強したばかり)

一昨日新装オープンしたての薬師岳小屋が見えてきた。

新しい薬師岳小屋！

新築の香りただよう薬師岳小屋。
穏やかな、優しいご主人が迎えてくれました。少々到着が早すぎたので小屋の外で父と昼食休憩。

料金表。
お弁当は下山予定時刻が早かったので珍しく頼みませんでしたが、パンかご飯か選べるらしいです。朝食時、スタッフさんが配ってくれていました。

新・薬師岳小屋のラインナップ。
ランチメニューはまだ開業直後でお忙しいらしく、確か無かったように思います。カップラーメンは(確か)ありました。

私にとっては超・重要事項。

正面玄関を入って右、写真奥が下足棚。ストーブ、ハンガーがあります。右のシンクは水の出ない洗面台、鏡付き。

下足棚。この前にストーブがありました。
(乾燥室はさすがにありません)

水は天水もまだありません。
ご主人曰く、「まだまだ受け入れ準備は整っていないが、早く開業しろとせっつかれて仕方なく・・・」との事。いえいえ、充分大満足です！！！

熊鈴は外して、静かに、との事。

ストックキャップをつけて、の張り紙。

鍵のかかる個室もあります。この日は平日にも関わらず、満員だったと思います。(その分、南御室小屋は空いているそう。)

トイレは外、バイオトイレ。

循環式のお手洗い用　手水場。消毒液の臭いがしたので、衛生上は多分問題無いのだと思いますが、一度使ったきり・・・コンタクト装着の際、必須の「念の為」たくさん持ってきたコンビニでもらったおしぼりが活躍する事になりました。気になる人はアルコールシートかスプレー等を持参すると良いかも。

小屋の2階が寝床。カーテンで仕切りがある！2名用、3名用、数人用と、半個室状態で非常にありがたい！
大きな姿見鏡もある更衣室もありましたが、カーテンがあるので私は使用しませんでしたが、南アで更衣室なんて、女性は感動モノです。

まるで、個室！2階のこちら側は蚕棚式でも無く、天井も広々。
これから、窓際にザック等を置く棚をつける予定だそうです。
ので、ザックは布団に置いては×、通路に置きます。

明日の天気、(体調も)分からないので、好天のうちに薬師岳にサンダルで行ってみる。

お昼寝をしていて、18時頃　目が覚めたら枕元にサンタクロースが！！！
新装開業記念に、夕食時(17時半〜)に皆さんに配ってくれたそうですが、ご飯をパスした私の為に枕元に小屋のご主人が置いてくれていました。薬師岳小屋ロゴ入りバンダナと、2018年末まで使える1000円オフ券！今度は旦那と来たい！

小屋の前は秋の気配。

綺麗な食堂。夕食は食べた父の情報曰く、おでんだったそうです。(山に入ると胃腸機能の落ちる私は小屋の夕食はいつもパス)

朝食は5時半から。点灯は5時頃。消灯は20時。
美味しかったです。ご飯がやわらかくて、胃にやさしくて助かりました。

生まれて初めて閉鎖神経痛？急に内モモに激痛がはしるようになり、広河原に下るルートを変更して、痛み止めを飲みまくって
もと来た道を戻る事に。地蔵岳に行けなくて、とても悔しかったが、広河原への急坂を下りて行動不能になって他人に迷惑をかけるよりは・・・と、断念。空身で観音岳まで行って、引き返す。

薬師岳を過ぎて、

観音岳。この時はまだ痛くないのに、なぜか運動を数時間続けると激痛に変わる・・・

まだ全然痛くないのに、引き返さなくてはならない・・・

元気でポーズをとってみる。

小屋に戻る。3日前の8月26日新装開業の立て札を手に。父の72歳の誕生日でした・・・悪態ばかりついていないで、少しは親孝行せねば。
観音岳へ行く際、「荷物は、下足置きにデポしていいですよ」、と、ご主人。3日前に泊まった三伏峠小屋は、デポ代、200円徴収してました・・・びっくり。

悔しいけれど、同じルートから下る。○○トリカブト、撮ってみる。

南御室小屋。このあたりからまた足が痛みだす。

痛み止めを追加で飲みながら　なんとか下山。

芦安の山岳館から少し登った所にある清水。夜叉神峠駐車場に向かう際、汲ませてもらいました。水量は多くはありませんが、美味しい！

芦安駐車場から下った所にある　源泉かけ流しの湯、「天笑閣」。600円と芦安より安めで、湯質も良い！地元の人と楽しい話ができました。

感想

sat01

鳳凰三山に登る機会に恵まれました。
が、小屋の情報は神経質な私にとっては必須情報。

日帰り可能ではあるが、安全策を採る父に宿泊小屋の選択を任されました。

泊まるのを、
二日前に新装開業仕立ての、しかし情報の全く無い薬師岳小屋にするか、
二日目の行程が長くなるが水場がある南御室小屋にするか、
ぎりぎりまで迷ったのですが、
小屋の新装オープンしたてに泊まれる等めったに無い機会だと思い、
水場が無いと分かっていても薬師岳小屋に泊まってきました。

私のような、小屋の情報を求めている人が　きっといると思い、小屋情報中心にヤマレコアップしました。
いつもヤマレコの情報に本当にお世話になっているので、参考になれば幸いです。(特に先月、1か月間の北海道山行時、残雪状況や幌尻山荘の状況等、最新情報が手に入って、本当に助かりました)
ぼちぼち、更新する予定です。


・・・鳳凰三山　山行事体は、結局は初めての突然の足の痛みから、地蔵岳までは行けず、観音岳で引き返す事に。

3日前、北岳〜間ノ岳〜塩見岳縦走中、
三伏峠まで下った頃に太ももの内側が徐々に痛みだした時は　
てっきり強風にあおられて必死に稜線を歩いていた時に、
知らないうちに打ち付けた、いつもの「打撲」からの痛みだと思っていました・・・

・・・慢性の腰痛からくる「閉鎖神経痛」だとすぐに分かっていれば・・・生まれて初めての痛みなので仕方ないとはいえ、
「打撲」と思って痛みは消えつつある、と勘違いして鳳凰三山へ登山開始、小屋に泊まったまでは良かったが、
「行ける」という自分の信念でそのまま進んでいたら、
ドクターヘリ状態だったかもしれない・・・。
観音岳にも行かず、そのまま引き返すと、決定する父と口論にもなりかけましたが、
父の言うとおり、緩やかな　もと来た道を引き返したので
誰にも迷惑をかけずに済んで本当に良かった・・・

スマホという文明の利器を稜線で使って病名を調べられたおかげ、と痛感しました。(ドコモは小屋では圏外ですが、歩いて1分くらいの稜線まで出れば圏内になります)