ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1251141
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

御岳山ロックガーデン

2017年07月16日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:29
距離
19.8km
登り
1,798m
下り
1,799m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:45
休憩
1:45
合計
8:30
7:40
24
8:04
8:05
9
8:14
8:15
6
8:21
8:22
154
10:56
11:16
1
11:17
11:23
1
11:24
11:28
1
11:29
11:39
19
11:58
12:16
19
12:35
12:46
6
12:52
12:55
23
13:18
13:37
20
13:57
14:04
106
15:52
15:54
14
16:08
16:10
0
16:10
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2017年07月の天気図
アクセス
2017年07月16日 15:56撮影 by  Nexus 7, asus
7/16 15:56
2017年07月23日 19:36撮影 by  Nexus 7, asus
7/23 19:36
撮影機器:

感想

【御嶽山「ロックガーデン」】

一種間後に職場の人たちと奥多摩御嶽山の滝巡りをするので、下見へ出掛けることにした。

下見とはいえ、8月には富士登山を控えているので、バスとケーブルカーは使わずに、青梅線の御嶽駅から歩く予定だ。

御嶽駅の改札を出ると、川沿いの遊歩道に降りて、ゆっくりと歩き始める。渓流沿いの道は涼しくて気持ちがいい。いきなり道を間違え、一本手前の橋を渡ってしまう。あずまやでコンビニで買ったお握りを食べながら、地図を検討する。左岸にも遊歩道があるようだ。発電所の横を抜け、湿度の高そうな森の小道へ分け入る。道は多少ぬかるんでおり、今日も暑くなるのかと思うと気が滅入るが、右方から聞こえる川の流れに慰められる。

本来渡るはずであった橋と合流し、谷底から上へと向かう。鳥居がある交差点を渡り、バスも通る舗装された山道を登っていく。途中から尾根沿いの登山道を登るために自動車道を離れ、砂利道を登っていく。すぐの小道に入るが、民家が行く手を遮っている。この道は使われていないのだろう。砂利道に戻り、先の登山道へ向かう。赤布が登山道の存在を示しているようだが、完全に木々と藪に埋もれ、道も確かではない。仕方がないので、自動車道へ戻ることにした。

だらだらとした舗装道路を登っていくと、ケーブルカーの駅が見えてくる。ケーブルカーの発車のベルを後にして、参道へと向かう。鳥居をくぐれば、静かな山道。ゆっくりと登り始める。日光のいろは坂のように折り返しの多い山道だ。スピードの遅い私の横を多くの人達が追い抜いていく。しかも、みなランニング姿で走っている。なんと、女性が多い。コーチとおぼしき逞しい男性コーチが爽やかな声で若い女性たちを励ましている。

「いいよ、さよちゃん、その走り!」
「今が一番苦しんだよね。でも、ゆきちゃんなら、大丈夫!」
「次は、450番ね。みかちゃん、見える?」
「そこまで休まずに、行ってみよう!」

いやはや、みんな美容のためなのか、健康のためなのか、目的が分からないけど、ホントすごいや!

こちらは、とりあえず、自分のペースで歩いていく。ふと、気づく。大きな杉の木の一本一本に番号札が付けられている。

512、511、510

さっきの450番というのは、この番号のことだった。数字が小さくなっていくということは、どこかで1番になるはずだ。きっとそこが、参道の終点なのだろう。

ケーブルカーの下をくぐると、道は折り返さなくなり、まっすぐに高度を稼いでいく。数字は1番となり、ケーブルカーからの参道と合流する。道はまだまだ続く。人も多くなるが、ペースの遅い私は道の端により、どんどん追い抜いてもらう。とにかく、石の階段がきつい。日頃の運動不足がたたり、疲労困憊も甚だしい。奥の院を拝める場所にたどり着き、ようやく本気の休憩。

昨年の11月にも職場の人たちと訪れた場所だが、もうぐったりだ。正直なところ、「お腹いっぱい、ご馳走様でした」という気分。「もう、帰ってもいいんじゃないか?」という気持ちすらする。滝へ降りたら、登り返さないといけない。それで、次の一歩が踏み出せない。でも、まあ、何とかなるだろう。ゆっくりと歩きさえすれば。

ロックガーデンに向かう遊歩道を歩くと、大勢の人が集まる休憩所があった。ここから、いろいろな方面へ向かう道が延びており、ジャンクションともいうべき中継点となっている。広場のようになっているので、大きめの石の上に座り、早くも昼食とする。

七代の滝へ行くには、急坂を降りなければならない。ヘロヘロな状態のまま、細い階段に沿って岩場の谷底へと降りていく。小さな滝があった。長野県の木曽谷で名滝を見慣れいるせいか、あまりにも貧弱な滝だ。湿っぽいが、涼しさだけが取り柄の場所のようだ。

あれだけ、下ったのだから、登り返しは本当にきつい。鉄梯子をヒイヒイ言いながら登る。あまりの運動量に呼吸が追いつかない。登りきると、ここも合流点となっている。七代の滝への道は、枝道のようだ。ここには二十メートルほどの大きな岩があり、天狗岩と名付けられていた。鎖が付けられていて、岩の上の祠まで行けるようになっている。何人かの勇者たちが鎖に掴まりながら挑戦している。いやいや、とても登る気にはならない。私は、「ロックガーデン」と書かれた指導標に従って、先へと進んだ。

ロックガーデンという名も頷けるような場所だ。私なら「岩のゲーム盤」と名付けたい。一メートルほどの大きさ岩が、そのまま遊歩道となるように並べられている。しかも、岩の上部がすべて水平に切り取られており、さまざまな多角形を形作っている。その岩を一マスずつ伝えば、渓流沿いに回遊できるようになっている。ところどころにもうけられた大きな岩場で1回休みができるので、ゲーム盤のように見えるという次第だ。

しばらく渓流沿いに、ゆっくりと遊覧する。上流に向かっているので、負担なく登り返すことができ、大いに助かる。頭上は木々が生い茂り、太陽の光をやさしく遮ってくれている。岩も密生する苔に覆われ、緑一色に染まろうとしているようだ。渓流の水量も少なくなり、崖が見えてくる。一筋の滝が流れていた。綾広の滝だ。いかにも、修験僧が滝に打たれるような場所だ。キャンディを口に入れ、エネルギー補給に努める。

折り返し地点に到着。先にも道は続いているが、もう進めない。先程のジャンクションへと向かう遊歩道を歩き出す。登り道だが傾斜が緩いので歩きやすい。すぐに、ジャンクションとなる。後は来た道を引き返すだけだ。結局、ケーブルカーも使わず、バスも使わず、御嶽駅までどうにか歩き通した。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:172人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
ハイキング 奥多摩・高尾 [日帰り]
御岳山から日の出山
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら