奥武蔵(笠取山→飛龍山→雲取山)縦走


- GPS
- 31:43
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 2,671m
- 下り
- 3,397m
コースタイム
- 山行
- 5:37
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:57
- 山行
- 10:59
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 11:26
天候 | 1日目:曇りときどき晴れ 2日目:晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路) JR青梅線「奥多摩」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
新地平→雁峠 渡渉箇所あり(増水時に注意) 笠取山〜唐松尾山 倒木箇所あり (黒槐・唐松尾の巻き道は登山道崩落のため通行止めになっています) 将監峠〜飛龍山 倒木箇所あり 飛龍山〜三条タルミ 笹繁茂あり 三条タルミ〜雲取山 倒木箇所2か所 いずれも今年(平成29年)5月に歩いた時より歩きづらかった |
その他周辺情報 | 1600mあたりから紅葉していました。 見ごろは来週あたりでしょうか? |
写真
感想
先週末、ついに還暦を迎え「還暦記念登山」を敢行してきました。
季節柄、テント泊縦走にもってこいの奥武蔵。3連休の初日は天候不順だったので、1泊2日の行程。新地平から雁峠を経て、雁坂小屋か将監小屋で1泊して....と考えると、雁坂→甲武信ヶ岳だと、昼過ぎには西沢渓谷に降りてしまいます。5月には、将監→飛龍山→雲取山→鴨沢と歩いているので、それじゃ還暦記念ということで、奥多摩駅まで久しぶりに歩いてみようということになりました。
************************
塩山駅から「西沢渓谷入り口」行きバスで、新地平で下車したのは3人。運転手が案内ボタンを押し忘れていたので、広瀬ダムの堰堤を過ぎたところで
「次、新地平ですよね。」
と言って、バス停で降してもらいました。
かれこれ4回目の亀田林業林道ですので、途中に渡渉があることも熟知して登っていきました。ただ、前日朝まで雨だったので、何となく隣を流れる広川が水量多いような感じ。
第1渡渉点まであと少しというところで休んでいた女性ソロの方に
「雨が降って、川を渡るところを心配しています。」
と声をかけて追い抜きました。
たしか、この辺りで渡った方が渡りやすかったなと、ちょっと手前で渡渉を試みましたが、意外と石に苔が生えていて滑りやすく、引き返したところ、目の前に先ほどの女性。
「ここは滑りやすいので、もう少し上に行きましょう。」
女性はこのコースに渡渉があることを知らず、不安でついてきたようでした。
いくつかある渡渉候補から、一番よさそうなところを選び、先にわたって彼女を待ちました。あまり渡渉には慣れていないらしく、ちょっと転びかけたところもありましたが、何とか無事に向かい岸に。このあと、何回か渡渉があることを告げると、ついてくるとの話。私も健脚の部類と思っていましたが、雁坂小屋に泊まる予定の彼女もそこそこの装備を背負いながら、ぴったりと私の後を着いてきます。予想外の彼女の健脚ぶりには驚きました。
結局、途中で若い男性も追い抜いて、2時間ちょっとで雁峠に到着。自己記録を更新です。もっとも、本来は第1渡渉点で小休憩を入れるはずでしたが、ペアになったので休憩を入れずに登り続けたからでした。
**************************
登った雁峠からは乾徳山が見えるはずでしたが、この日はあいにくと雲の中。ただし、予想外に周囲の紅葉は進んでおり、笠取山はきれいに見えています。近くの小さな分水嶺まで、彼女に登ることをお勧めし、そこまで案内しました。分水嶺の近くはさらに見事なもみじが紅葉しており、いい写真が撮れたと思います。
**************************
笠取山は作場平からと思われるの登山客で賑わっていました。残念ながら富士山は見えませんでしたが、甲武信ヶ岳へ続く稜線はしっかり見えました。
狭い山稜を抜けて、黒槐から唐松尾山へのコースを進むのは一人だけ。途中で会ったのは、将監から反時計回りで周回してきた方2名だけ。この静かなコースが私は好きです。5月のGWに長男と歩いた時には少しばかり雪が残っていて、その分歩きにくかったのですが、今回は雪はありませんが何本もの新しい倒木があり、登山道を閉鎖しています。そのたびに、跨いだりくぐったり...迂回したりと、だいぶ様相が異なっていました。黒槐を右から巻き、稜線のアップダウンを着実にこなしながら唐松尾まで来ましたが、意外と手前の岩稜でもたつきました。1回目に来たときは唐松尾山からの下山ルートがわからず20分くらい迷い、さらにはそのくだりが急で脚に来た印象が強いですが、当時はポールを持たずにテン泊装備を背負っていたからだと今回気がつきました。
****************************
将監小屋は管理人不在で、素泊まりとテン泊のみ。素泊まりのお客さんもいたようですが、テン泊も10張り弱。静かな夜を楽しむことができました。
皆さん朝は早く、日の出時刻のころには3組くらいしか残っていませんでした。
*****************************
将監峠〜大ダワ〜飛龍山は通いなれた道?でしたが、やはり倒木が多く、迂回箇所で転び左の太ももを強打してしまいました。幸い歩行には支障がほとんどない状況でしたが、たびたび塗り薬を塗りながらの山行きとなってしまいました。
朝から曇りがちでしたが、飛龍山の山頂あたりから好天に。北天のタルからのトラバースはやぶが繁茂し、足元が見にくいところが結構ありました。谷側の足を踏み抜いたり、笹に隠れた木の根に躓いたりと、もう少し整備してくれないと、いずれは廃道になっちゃうのかな?狼平手前の笹路もちょっとしたやぶ漕ぎ?
それでもかなりのハイペースで、三条ダルミへ。
前回はここで長男ために長い休憩を取りましたが、今回は給水だけ。そこから、雲取山への登りは、きつい道のりでした。登っても、登っても、林の終点が見えない!
右に見える指標になる小雲取山はガスがかかってよく見えないし、2本の倒木が完全に登山道をふさいでいる場所も.....。ほぼコースタイム程度、雲取山頂までかかってしまいました。頑張って登った雲取山頂には石製の立派な山頂碑。まあガスが上がってきて、あまり眺望には恵まれませんでしたが、これから向かう七つ石や鷹ノ巣山は見えました。ただ、登りで疲弊したいたので「ずいぶん遠いな」、とネガティブな印象でしたが.....。
*********************************
この日は意外と厚く、ここまで1Lの水分補給で、あ、0.85L。これでは奥多摩駅まで持つはずがないので、給水のため雲取山荘へ。おいしい水をたくさん飲んで、さらに満杯まで補給したのは良かったのですが、石尾根までの巻き道は意外と手ごわく、散々体力を消耗したのに、小雲取山のところにしか降りていません。
ブナ坂までは石尾根の防火帯を降りていきますが、この日はあいにくと富士山の眺望はなし。ブナ坂から七つ石の登りは10くらいで、これまた立派な山頂碑に置き換わっていました。ここで、昼食。朝作った尾西のカレーピラフです。これじゃこの先、シャリバテ?自分の脂肪燃焼で行くしかありません。
*********************************
高丸山・日陰名栗山を巻いて、鷹ノ巣山避難小屋へ。日曜の昼過ぎだというのに、けっこうな数の人が憩っていました。みなさん、今夜はここに泊まるのだそうです。
この鷹ノ巣山も巻くことができるのですが、今回は還暦記念で登ることにしましたが、なかなかの強敵でした。20分かけて登りましたが、山頂は視界ゼロ。軽く雪が積もる鷹ノ巣山からの眺めは、その後方の富士山とともに素晴らしい思い出でしたが、今回は眺望ゼロ。ここも立派な山頂碑でしたけどね。
ここから本格的な下りが始まります。
防火帯を一気に250mほど下るのですが、ひざと足と太ももに来るダメージは相当のもの。ここを日帰り装備ではなく、テントを担いで下るのは、あまりお勧めできるプランではありません。
本来ならコース上にない六つ石山頂にも新しい石碑を見に立ち寄りました。ここから奥多摩駅までのコースタイムは、3時間20分。すでに時刻は3:30ですので、コースタイムでは7時になっちゃいます。日没予定は17:15ですので、ゆっくりは下れません。何とかペースを保って、本仁田山が見える林のところを右折し、ほっと一安心。
登山口からは、一部だけは登山道がありますが、ほとんどは舗装路。ただし、もう余力はなく、舗装路でトレランの方から
「お疲れさまでした」
の声をいただいて、日没直前に奥多摩駅に到着しました。
一度ザックを下すと、もう担げないほど、疲労困憊でした。
こんなバカな挑戦もここまでかな?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する