祖母山:尾平登山口
- GPS
- 08:53
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,201m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り(ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
尾平登山口に有料駐車場あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒金山尾根取付点まで奥岳川を吊橋、飛び石、丸木橋などを徒渉。岩が多く、歩きにくい。 山頂前にロープやはしごをよじ登り、最大の難所。 馬ノ背、前ノ背は期待したほどスリルを感じられない。 全体として、樹林帯にはテープ、笹薮には踏み跡があり、要所要所に看板もあるため、道に迷うことは少ない。 |
写真
感想
大分県にある日本百名山。どの高速道路のICを使ってもかなり遠い、秘境にある祖母山、その中でも最も交通アクセスの悪い尾平コースにトライ。
なぜ尾平なのか?それは昭和20年代まで日本有数の鉱山として栄えた尾平鉱山があったから。下山したら、廃墟化した鉱山跡見物でもしようかな、と期待していたものの、自宅から3時間半。往復するだけでまず疲れてしまい、時間も相当遅くなってしまい、土産すら買う時間が無くなってしまった。
9時過ぎに入山ということで、決して早くはないが、それほど遅くはなかったし、道に迷うこともほとんどなかったにもかかわらず、日没を気にしながら、下山はまさにトレイルラン状態。ルート自体の危険度はそれほどなかったにもかかわらず、時間との戦いでスリル満点、精神衛生上はよろしくない。一歩間違えば事故や夜を越さなければならず、ちょっと無謀であったかもしれない。
それというのも、歩行距離10kmは経験があるものの、累積標高差1200mが初体験であり、上りの750mから1500mほどは樹林帯の中を単調な急斜面が続き、ここでのモチベーション低下が大きかった。先週も途中断念したし、まあいいかという気持ちが出てくると、人間というのは弱いもの。数十メートル進んではまた休み、水分補給を行い、水筒の中の水も底を着きかける。しかし、本当に水が無くなる危険性があるのなら、引き返すほうが賢明というもの。しかも、空腹を覚え始める。
そんな葛藤をしながら、何とか天狗ノ岩屋までたどり着いたのが、12:45。ここまでですでに3時間30分も経過。ここで緊急的に昼食と給水。ここでの水がおいしいこと。栄養と水分を十分に補給すると、俄然、元気が出て、「第2の力」をフル起動。なお、昼食中にズボンのポケットに入れていたデジカメが滑り落ち、水没。当然のことながら使えなくなったので、急遽i-Phoneカメラがリリーフ。(とはいっても、幸いに水没も軽症だったので、内部に浸入した水分が乾燥したら、無事に復帰できました。)
一気に天狗ノ分かれを通り過ぎ、従走路に入ってからはピッチを急激に上げる。山頂の手前に岩の断崖があるものの、先週の雷山に比べると大したことはない。
そうこうしていると、あっという間に山頂。これまでの苦労とすばらしい眺望に感慨しながら一息入れたいところではあるが、日没まであと3時間程度か。時刻はちょうど15:00。かなり陽も傾いてきている。やばい・・・。
山頂ではもう少しゆっくりしたい気持ちを振り切り、再び急いで下山を始める。するとすぐに九合目小屋に到着。誰か人がいれば日没時刻を確認しようかと思ったが、誰もいない。少し下の水場で水筒に給水。今日は本当によく飲む日だ。合計で4ℓは飲んだか。まあ熱中症になるよりはいい。
それからさらにピッチを上げ、程なくやせ尾根の馬ノ背、前ノ背を通過。本当のナイフエッジを期待していたのだが、それほど痩せていなかった。なお、この区間の眺望はいいですよ。
宮原で分岐し、爽快な従走路に別れを告げ、そこから高度を下げていく。この辺でリリーフのi-Phoneカメラもスタミナが切れ、これ以降は撮影ができない。とはいってもこの状況では写真よりも時間が最優先事項。日没までに無事に下山することが最優先課題だ。
ちょうどこの頃、もし熊が出没したらどうしよう、と思いながらも、樹林帯を急いで下り、ようやく今朝見かけた第一吊橋見て、ようやく安心。時刻は18:00。途中の樹林帯の中ではだいぶ暗くなってきたことを実感してやばいなと思っていたが、ここまで来ると、意外に明るい。まあ無事に下山できてよかった。
あと、従走路付近は全般的に人の背丈よりも高い笹薮が続き、視界を遮り、結構閉口。
そして、先週といい、今週ももう少し安心できる登山を心がけよう。
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