犬鳴山 / 七宝瀧寺は神仏のテーマパークだ!
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- GPS
- 05:25
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 816m
- 下り
- 811m
コースタイム
- 山行
- 3:43
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 5:25
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
歩きやすい道。ところどころ林道歩きあり。 |
その他周辺情報 | 犬鳴山温泉に日帰り入浴できる施設が数ヶ所あり。 |
写真
感想
天気がよさそうなので今シーズン最後かと思いどこか近場でラクそうなとこに行ってみようということになり、泉佐野の犬鳴山に行ってきた。
犬鳴山という名前の山が存在するわけではなく、犬鳴山渓谷と七宝瀧寺を中心としたこの辺りの山域を犬鳴山と称するのだそうだ。名前の由来は、その昔に犬を連れた猟師がこの地を訪れた際、犬が吠えたせいで獲物を取り逃がしいかった猟師は犬の首を斬り落とすが、犬は首を斬られながらも主人を狙っていた大蛇に噛みついて絶命し、猟師は犬が自分を守ろうとしていたこと知って深く悔やみこの地で仏門に入ったという義犬伝説によるのだという。今の時代なら多方面から即座にツッコミが入るな。
8時前に堺を出発、岸和田SAで朝メシを食って9時前には犬鳴山温泉に着く。近いな。
駐車料金1台500円の駐車場には管理人がおらず、そういう時は備え付けの料金箱に利用者が勝手に500円を入れて停めることになっている。なんだその性善説システム。田舎の野菜無人販売所か。
まずは美しい渓谷にそって数々の滝を眺めながら七宝瀧寺を目指す。最初の滝のところで自撮り中の森ガールズに「行者ノ滝ってこの道で合ってますか」などと聞かれ、なるほど行者ノ滝はじめこの辺はインスタ映えスポットの宝庫なんやろなあと妙に納得する。紅葉がもっと進んでいればさらにいいんだろうが、残念ながら紅葉の最盛期にはまだ1週間か10日ほど早かったようだ。
赤が印象的な山門をくぐると、なんとか観音とかなんとか不動とか、次から次へと大小さまざまな神社やらお堂やら仏像やらが出迎えてくれる。信心深い人は全部拝んで回るんだろうか。一ヶ所一ヶ所ちゃんとした作法を守りながら全部参拝してたら時間いくらあっても足りんなあ。この感じ何かに似てると思っていたら妻が「わかった!テーマパークや!」と一言。ああ確かに。
クライマックスの行者ノ滝は後のお楽しみにとっておくとして、まずは高城山を目指す。七宝瀧寺の往復だけなら1時間半で終わってまうので、周辺の山の中で一番標高の高い高城山へ登ることにしたのだ。とはいえその後に向かう五本松のある粉河ハイランドパークの方が100mほど高いのではあるが。
急な石段を登り一旦林道に出て、また沢沿いの登山道に入って行く。登山道ぞいの崖の下に青い軽自動車が乗り捨てられていて一瞬ギョッとする。どういう経緯であんなとこに落ちたんやろう・・・。
尾根に向かって沢を詰めていく。何回か渡渉もあるがそれほど水量は多くはないので問題はない。
前方が明るくなってきたと思っていたら尾根に出た。右手に開けた場所があり、泉州の町が一望できる。残念ながら空気は澄んでいるとは言い難く、遠方まで見渡せはしなかった。
10時40分、高城山(649m)登頂。展望も何もない山頂で早々に五本松へ向かう。
高城山からは林道歩きとなる。時々登山道が分岐したり合流したりするが、迷う心配もないことだし五本松までは林道を行くことにする。
貝塚から登ってきた林道と合流して急坂を登り切ったら五本松まではもう少し。
11時20分、ハイランドパーク粉河の五本松に到着。五本松といってもそんな木がある様子はない。どういう由来の地名なのだろうか?
立派な展望台があるので早速行ってみる。関空見えるかな?しかし展望台の前には立ち入り禁止の札がかけてあり入口はシャッターが閉まっている。なんでやねん!
展望台は諦めて昼食にする。火を起こしても怒られなさそうな場所を探してウロウロ。大丈夫そうなところがあったので早速バーナーを出す。ところが先日の金勝アルプスと同様、水が冷えてて気温が低いためかなかなか湯が沸かない。寒さに震えて湯が沸くのを待ちつつ、よくよく考えれば別にわざわざこんな風のビュービュー吹くとこで火を起こすことにこだわらんでも、五本松のレストランでおでんでも食えば良かったと既に開けてしまったカップラーメンを前に思うクラリーであった。
結局1時間半近くハイランドパークでウダウダし、12時45分に下山開始。
犬鳴山渓谷へと下りてゆく道は延々と続く石の階段。コレ作るの大変やったろうなと感心すると同時に、この道は登りで通りたくはないと強く思った。
30分ほどで林道に合流、さらに30分歩いて薄気味の悪いトンネルをくぐると高城山への分岐に戻ってきた。そこから元の道を戻って七宝瀧寺へ。
七宝瀧寺の最奥部にある行者ノ滝。読んで字のごとく修行者が滝行をする場所で、一般人でも予約をして2千円を払えば滝行が体験できるそうな。
滝の真下へは1人50円の賽銭を払う必要がある。誰が監視しているわけではないが、2人分の100円を賽銭箱に投げ入れて滝へ。行者ノ滝周辺は幽玄な空気に満ちており、いかにも霊験あらたか、ザ・パワースポット!といった風情である。
滝の上部からは鎖が垂れ下がっていて、滝壺から一段上がったところに丁度いいスペースがある。なるほどあそこで滝に打たれるのか。
行者ノ滝からは高城山へ直登する道が伸びているが、こちらは行場になっており一般登山者には開放されていないようだ。
帰りは犬鳴山温泉で汗を流していく。日帰り入浴できる施設が6〜7軒ほどあり、どこに行けばいいのか迷うが「施設はクッソ古くて汚いがお湯の質は温泉マニア太鼓判の府下屈指の湯」と「お湯は塩素臭プンプンだが施設はキレイで露天風呂もある湯」の2ヶ所を事前にネットでピックアップしておき、妻に選ばせたところ後者であった。
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