美ヶ原【限りなく撤退に近い登頂】
- GPS
- 06:44
- 距離
- 19.3km
- 登り
- 1,489m
- 下り
- 51m
コースタイム
天候 | 夜半過ぎから雪、午前4時ぐらいまで続く、あとは曇気味 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:美ヶ原温泉から松本駅まではアルピコ交通バス(340円) 松本駅14:26発の普通列車で上り方面へ 結局今回は18きっぷ/2回分利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般を通して危険個所はありませんが、王ケ鼻手前の岩場っぽいところとかが注意ですね。石切場からは念のためチェーンスパイクを装着しました。 今回もひたすら街道ウォークからの登頂で、行きはよいよい帰りは…でした |
その他周辺情報 | 今回は美ヶ原温泉「白糸の湯」を利用しました。入浴料は300円でお値打ちなんですが、石鹸、シャンプー持参が必要です。(石鹸はナシ、シャンプーは申し訳程度のサイズの別売りです)https://www.mcci.or.jp/www/utsukushi/html/higaeri.htm 県道67号線沿いはコンビニ多数で買い物には事欠きません。それ以降も自販機が充実してます。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
ザック
アイゼン
飲料
水筒(保温性)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
日焼け止め
携帯
サングラス
タオル
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感想
またまた青春18きっぷの時期がやってまいりました。いろりろ行ってみたいところはあるのですが、あまり近いところだと「乗り放題」というメリットを享受することができないことから、今回は松本まで行き未踏の「美ヶ原」へのチャレンジをすることしました。この美ヶ原ですが、公共の交通機関の利用だと、夏場の限られた時期のみアルピコ交通バスが運行されるという非常にアプローチの難しいところ。車をお持ちでないのならば、いっそ王ケ頭ホテルや山本小屋に宿泊し、往復送迎バスを利用するのがベストアンサーであるのは百も承知。しかしながら、またまたどうにかして自力アプローチを考えたところ、松本駅からそれほど遠くないことを確認(10km以上あるやん(汗))
かくして、長い夜の時間を利用して美ヶ原八丁ダルミコースに取り付く計画を決行することになりました。この12日ですが、この冬一番の寒気が北日本から日本海側にかけて覆うという微妙なコンディション(汗)街からそれほど離れていないとはいえ、山頂の予想気温はマイナス14℃…とにかく防寒はしっかりしないと…松本駅出発時に、上衣:長袖ドライウエア+上にメリノウールの長袖+上にレインウエアの上着+上にウルトラライトダウン、下衣:長パン+レインウエアのズボンの装備、普段は被らないニット帽まで被って、どうにか0時現在1℃の気温で過ごせるレイヤリングに仕立てました。ちょっと歩くとやや背中側に暑さを感じ、ダウンは脱ぎました(汗)結局雨が降った時と同じ格好ですね♬
途中の西友に寄り道して買い物したり、なんだかんだしながらも2時間ほどで県道283号線の分岐に到着。まばらだった雪が、はっきりと降り始めていました。吹雪いてはいなかったので、そのまま進みます。県道67号線は街灯がちらほらありましたが、ここからが本当のナイトウォークです。ヘッデンとハンドライトを点灯して進みます。いわゆる峠みちを一時間ほど進むと桜清水に到着。
ここからの山道はチェーンスパイクとダブルストックで対応。コテージ群を抜け、テントサイト?を抜けて、一旦そのままトラックの停めてあるところまで突き当たってしまいましたが、左折箇所を入ると山手へのトレイルが現れ八丁ダルミコースに取り付けました。コースとしては、緩やかにジグザグと高度を上げていく登山道で、イメージは会津駒ケ岳のキリンテ登山道に似ていました。特に危険と感じる場所はなかったのですが、樹林帯を抜けてから松本の夜景がよく見えました。岩場が出てくるとまもなく何体かの石仏があり、この辺りが王ケ鼻でした。
ここからは平坦なトレイルを電波塔の赤いランプの方へ歩いて行くのですが、この辺りでは「ボチボチ風が出てきたなぁ」程度でしたが、王ケ頭ホテルに着いた時、「ここらで一旦休憩!」と止まったが最後、強く吹く風を感じすぐに建物の陰に…日が昇るまではここで待機、とばかりにコンロで湯沸かしを試みるが…寒すぎてガスが点かず(安物はいかん!!)。お湯は予めサーモス山専ボトルに準備しておいたので、事なきを得ましたが、出来上がったラーメンのぬるいこと!まさに人肌でした(笑)iPhoneも30%前後の充電率だったので充電用電池に接続して充電開始。ところがこの充電用電池が…寒さで即落ちを繰り返し充電どころかiPhone放電!!iPhoneが力尽きました(涙)
何とか時間をかけて電池復活+iPhone復活となった時には、既に明るくなっていました。お日様が顔を出していなかったのがせめてもの救いでした。ここでホテル裏側の王ケ頭の山頂標まで進んで登頂記録を撮影。風も出てきた、身体も冷えた、ピークも踏んだ、まだまだ美ヶ原の入口に過ぎないのですが…これにて退散することにしました。ログも停止して今まで来た道を戻ることにします(涙)
来た道を戻ってみて、やはり雪山は日中に登らないと勿体無いと思いました…晴れた時の山頂の日の出は素晴らしいとは思いますけど、こんな景色が眺められるのに敢えて闇の中を進むというのは…ちょっと反省です。山道の下りは楽しかったのですが、桜清水からの県道283号線、県道67号線の舗装路歩きは覚悟していたとはいえ、心が折れそうになりました(涙)どうにか美ヶ原温泉に到着。白糸の湯で汗を流し、その後は松本までバスで移動。お昼ご飯スポットを探しにメインストリートを進んで見ると、市内からも王ケ鼻がばっちり見えました♡あんなところまで歩いたんだな…やっぱり遠かった…
コメント
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青春18きっぷ移動への執念を感じ、目頭が熱くなりました。それは冗談として
この時季にナイトウェークされるとは・・・感動ものです(笑)
夏季はあんなに優雅な避暑地も、冬季は寒さが過酷そうですね
凍え死ななくて本当に良かったです。あまり無茶されないでください
今回も、吐き気を催すような山行にコメントくださいましてありがとうございます
コメントにあるように、凍え死ななくて本当によかったです
よりによって、今年最強の寒気が北日本・日本海側を覆う日にナイトウォークなんて…いい経験でした(笑)
確かに今回の計画は無茶な登山でしたが、これに懲りることなく「無理気味な安全登山」を目指したいと思います
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