扇山〜百蔵山 犬と猿の間に
- GPS
- 06:59
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,421m
- 下り
- 1,399m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が踏み固められて凍結している箇所はスリップ注意。不安であれば軽アイゼンを。 |
写真
感想
今回は、この時期白さが眩しい富士山を眺めに山梨の扇山〜百蔵山へ。どちらも山も秀麗富嶽十二景という大月市が認定する展望地なので期待を持って出掛けました。
朝、中央線・梁川駅で下車。雪化粧した山々に囲まれた山あいの風景は寒々しさを増します。和風の無人駅を出発して、国道20号を西へ。しばらく進み、右に鉄道高架をくぐると車道は上り傾斜に。道なり途中「大田→」という小さな標識から山道に入り、小さなピークの太田峠を越えて行く。20分ほどでまた車道に戻り、中央道の高い陸橋の下を抜け、ゴルフ場の辺りまで来ると傾斜は更にキツくなってくる。途中振り返ると、青空の中に真っ白な富士山の頭が見え始め、山頂での展望に期待が増す。ゴルフ場を過ぎると、旧甲州街道沿いの犬目集落に出る。
ここ郡内地方には桃太郎伝説が伝わっていて、百(=桃)蔵山の麓の桂川で拾われて育てられた桃太郎が犬目集落、鳥沢集落、猿橋集落でそれぞれ仲間を集め、岩殿山or九鬼山に鬼退治に行ったという。そんな昔話の舞台から本格な山行が始まる。集落の奥に‘犬’嶋神社という社があり、先ずは登山の安全も願いつつ参拝。神社の脇の道からスタートして緩やかに登って行く。20分ほどで大滝不動尊との分岐に。せっかくなので少し降ってこちらもお参り。お堂の下には滝もあったが、水量が少なくさびしい感じなのでそこまでは遠慮しておく。
分岐に戻り、上を目指す。登るにつれ雪の量が徐々に増えてくるが、多くの人が使っている道らしく踏み跡はバッチリ。むしろ踏み固められた箇所が凍結してたりするので、スリップ注意で積もった雪との際を踏みつつ進む。とりあえず持ってきたアイゼンは必要なさそう。
しばらく行くと、九十九折の急登が始まる。この扇山の南斜面は、秩父山地と丹沢山地を分ける藤野木ー愛川構造線が通っている断層崖の地形らしく結構な斜度。赤松の林の中、チラチラと見える富士山に雲がかかり始めているのに気づく。
犬目峠との分岐まで上がると、山頂まではもう一息。木漏れ日の尾根雪道を30分、頂上に到着。秀麗富嶽十二景の展望は、残念ながら半分ほど雲がかかった状態。それでも東京方面や道志山塊の眺めが独占で満足。
補給を済ませて、次は百蔵山へのトラバース。まずは一気に下る。木々をつたいながらスリップに細心の注意をしつつ下る。ここはアイゼン出しても良かったかもしれない。とりあえず1回尻もちついただけで済む。下りきると、そのさきは小さなピークや巻道を進む。踏み跡を追っていけば何も問題無い場所なのだが、ちょっとした不注意で巻道ぽいところを辿り一旦コースを外れてしまう。違和感を感じ、地図で確認してコースに戻る。変な踏み跡つけてスミマセン。その後は順調に進み、最後の急登を取りつくと百蔵山山頂に到着。
こちらの秀麗富嶽は更に雲がかかった状態。道志山塊、三ツ峠山から富士吉田の街が綺麗に見えているので、画竜点睛な感じで残念。結局登り始めのゴルフ場から見たのが今日一番の富士山だったという結果に。
補給を済ませて、そそくさと下山開始。日の当たる場所は雪も無く問題なし。しばらく進んでからの谷筋の日陰の場所は雪が残るので、最後気を引き締めて下る。40分ほどで登山口に出る。
ここから先は山行ではなく観光。車道を歩き、名勝‘猿’橋へ。江戸時代には日本三奇橋として歌川広重の浮世絵でも知られた橋。今の橋自体は昭和に復元されたものだが、桂川の渓谷に架かる姿は江戸情緒を醸し出す。紅葉時期にまた訪れてみたい。
今回は久々にGPSログを使用。道間違いもしっかり記録されてます。
目的の秀麗富嶽はちょっと残念でしたが、長閑な雰囲気の中で楽しい雪山ハイキングでした。
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