奇妙な岩峰と世界最南端の街 〜パイネトレッキングとウシュアイア〜
天候 | 2/16 雨のち晴れ 2/17 曇り 2/18 雨 2/19 雨 2/20 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
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コース状況/ 危険箇所等 |
〜パイネ国立公園まで〜 プンタ・アレーナス〜プエルト・ナタレス(パイネ国立公園入り口の街) パイネ国立公園はチリの南部に位置する国立公園で、荒涼とした大地とアンデスの厳しい気候が生み出した荒々しい岩峰が有名である。プエルト・ナタレスはパイネ国立公園の入り口となる街で、チリに位置する。この街には、アルゼンチン側のエルカラファテから行く場合と、チリ側のプンタ・アレーナスから入る場合がある。 今回私は、チリ側のプンタ・アレーナスという街から行った。この街は、南極の入り口の街であり、先日のイッテQ にも登場した。 プンタ・アレーナスからプエルト・ナタレスまではバスで3時間ほどである。バスは1日20便ほど出ており、料金も1000円ちょっとである。非常に行きやすい。 プエルト・ナタレス〜パイネ国立公園 プエルト・ナタレスからパイネ国立公園へはツアーで行く方法と、個人でバスを手配して行く方法がある。今回、私は個人でパイネに行ったためバスを手配した。プエルト・ナタレスのバスターミナル内に何社かバス会社が窓口を設けている。ただし、便数は多くない。パイネ国立公園までは2時間半であり、料金は1000円ちょっとである。 パイネ国立公園に到着したら、入園料を払い、園内のルールに関するオリエンテーションを受ける。なお、入園料は3000〜4000円くらいであり、安くはない。 〜パイネ国立公園内〜 プデート〜パイネ・グランデ プデートからパイネ・グランデまでは船が出ている。約三時間おきで、往復で約3000円であった。パイネ・グランデは、パイネ国立公園内の最高峰であるパイネグランデ(3,030m)の麓にあり、ホテルなどが充実している。多くの人は、ここからグレイ氷河を見に行く。グレイ氷河までは3時間半。また、プデートからは往復約2時間のトレッキングを楽しむことも可能であり、クエルノス・パイネを湖越しに目の前に見ることができる。晴れていれば大変おすすめである。道も砂利道ではあるが歩きやすく、スニーカーにジーンズでトレッキングする人もいるくらいである。ただし、天気は基本的に良くないようなので雨具は必須。風は非常に強い。 ラス・トーレス〜トーレス・デル・パイネ ラス・トーレスはパイネ国立公園の入り口近くに位置し、ホテルやロッジなどが充実したキャンプ地である。また、ここからは三本の尖塔で有名なトーレス・デル・パイネへのトレッキングをすることができる。トーレス・デル・パイネまでは片道約4時間半となっている。ラス・トーレスからは急な登りがしばらく続くが、背後に見える大地と山々、湖が大変美しい。2時間ほどすると、チレーノというキャンプ地に着く。ここで食事やトイレなどを済ませることができる。ここから1時間半ほど、平坦な森の中を歩く。日本を彷彿とさせる森歩きである。多少のアップダウンはあるが、整備されているため歩きやすい。最後に1時間ほど急な坂、ガレ場を登る。雨で濡れていると滑る危険性がある。そして最後に、氷河が作った湖の向こうにトーレス・デル・パイネを見ることができる。ここも、風が非常に強く、場合によっては夏でも雪が降る。あらゆる天候に対して備えが必要である 〜ウシュアイア〜 プエルト・ナタレス〜ウシュアイア プエルト・ナタレスからアルゼンチンのウシュアイアに向かうには、バスで約1日半かかる。まず、プエルト・ナタレスからプンタ・アレーナスまでバスで戻る。約3時間。プンタ・アレーナスからは1日に1本バスが出ており、チリからアルゼンチンに国境を越える。所要時間約12時間であり、運賃は5000円ほど。途中、バスを船に乗せて河を渡るなど少し面白い。この他に、飛行機でプンタ・アレーナスからウシュアイアに行く方法があるが、非常に高い。 ウシュアイア アルゼンチンに位置する、世界最南端の街でる。街はビーグル水道に面していて、ツアーなどでペンギンやウミウ、アシカなどの観察をすることができる。街自体はレストランなどが多く、大変居心地がいい。また、後ろは山々に囲まれており、市街からも氷河を見ることができる。 この他に、世界の果て号と呼ばれる世界最南端を走る電車や、世界最南端の「村」に向かう船などが出ている。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
携帯
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
南米最高峰アコンカグアに登頂&下山後、当てもなくアルゼンチンとチリの中部をさまよい、食べまくる。このままではいけないと思い、パイネ国立公園でトレックングをすべく、南に飛んだ...
2/16
プエルト・ナタレスから早朝の便でパイネ国立公園に向かった。朝からはげしい雨が降っていてテンションが下がる。正直、歩きたくないが日程の都合上、これを逃すとパイネにいけない。
パイネ国立公園の入り口で手続きをする間も雨が降っている。入園料などなど現金でしか払えない部分が多々あるので、キャッシュを持ってきていて本当に良かった。
手続き後に、プデートにバスで向かう。道沿いにはワナコというアルパカっぽい生き物がいっぱいいる。雨が降っているが景色は悪くない。
プデートに到着し、とりあえず流れでカフェに入る。カフェでブラジル在住の日本人の家族と知り合い、色々と話し込む。途中、船の時間が来るが、雨が降っていて外に出たくないし、歩きたくもないのでそのままお話を続行。午後になり、雨が止んできたため、4時の船にとりあえず乗ろうと思った。それまで暇なので道路を歩いていたらトレッキングコースにぶち当たったため、とりあえず歩いてみる。このトレッキングコースがなかなかよく、クエルノス・パイネやグランド・パイネを目の前に見ることができた。ここで、パイネ国立公園の見所を3つ
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▲哀薀鵐鼻Ε僖ぅ佑肇エルノス・パイネ
グレイ氷河
この3つを1泊2日で観て回るのが今回の目標であり、△鬟リア。これはすでに山ではない。クライミングの許可を貰えば登れるらしいが、天候が基本的に悪いため難しいらしい。プデートに戻り、船に乗る。コースタイムの25%で歩く、いや走ればグレイ氷河がギリギリ見られる可能性があった。リミットは最終18時半の船である。荷物をレンジャー小屋に預けて走るが、なかなかつかない。結局、は達成できずに途中で引き返した。船でプデートまで戻り、バスに乗って公園入り口まで、そこから別のバスで少し走り、パイネ国立公園入り口のキャンプ場、ホテル、山小屋があるラス・トーレスへ。山小屋を予約したものの、どんなものなのかよくわかっていなかったため、恐る恐る向かう。到着すると、本館はホテルのようにきれいでレストランもついていた。泊ったのは北館であったがここもトイレが水洗、シャワー付き、二段ベット、リラックスペースなど充実していた。飯をとりあえず食べていると、同室のドイツ人の方と連れのチリ人の方と仲良くなり、夜中まで話し込む。とても楽しく眠りについた。
2/17
この日のうちにプンタ・アレーナスに戻る都合上、2時半のバスでプエルト・ナタレスに戻らなければならなかった。コースタイムは9時間。この国のコースタイムの勝手がいまいちわからない。とりあえず、7時近くに小屋を出てみる。早歩きで丘を登り、谷間を行く。とても気持ちがいい。背後にはパイネの大地、正面には美しい山々が見える。途中、チレーノというキャンプ地に着くがスルー。時間がない上に天気が悪くなってきたため、先を急ぐ。最後は急な坂を上がり、ガレ場へ。ここで雨が降り始める。上がりきった先にトーレス・デル・パイネが見えた。だいたい全体が見えたが、上が少し雲で隠れてしまっていた。ただ、前の湖と合わせてその景色は圧巻。1時間ほど岩陰でのんびりして引き返す。時間が経つにつれ、雲は増えていった。途中、何人ものトレッキング客とすれ違う。訓練なのかチリ軍も列をなして歩いていた。1時頃に小屋に戻って来る。この国のコースタイムも日本とほぼ同じようである。昼飯を小屋で作って、バスに乗り、プレルト・ナタレスへ。さらにプンタ・アレーナスへ戻る。ホステルへ宿泊。このホステルのおじちゃんと泊っていたお客さんが最高にいい人たちでとても快適であった。気持ちよく就寝。
2/18
朝、7時半のバスでウシュアイアに向かう。バス停まではホステルのおっちゃんが送ってくれた。冬山装備を全て担いでいるのでとても助かる。バスに乗ってからはただただ走り続ける。途中、レストランなどにもよってくれるのでありがたい。特にエンターテイメントもないので、外をぼーっと見るが、木すら生えていない荒野が広がり、たまに視界に羊が入る。海峡を渡るため、バスを船に乗せ、船に乗り込んだ。とても面白い形の船で、中では食事を楽しめた。岸に着くとまた走る。しばらくするとチリとアルゼンチンの国境に到着する。チリの検問所で出国手続きをする。人が結構並んでおり、なかなか自分の番が回ってこない。かれこれ1時間。次に、アルゼンチン側で同様の手続き、同じく1時間。嫌になる。
また、荒野を走り続け、夜の9時ころにやっとウシュアイアに到着する。バスを降りると海の匂いがし、最南端にきたことを実感する。
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