兵庫県の関西百名山ドライブ&ハイク(段ヶ峰 → 千ヶ峰 → 笠形山 → 雪彦山 → 七種山 → 高御位山)
- GPS
- 00:33
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,504m
- 下り
- 2,488m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 7:10
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 8:42
綫蘢峠7:47-8:03段ヶ峰 臙淵峰8:09-8:23千町峠
【千ヶ峰】
綮垳尭10:02-10:32千ヶ峰 臉薀峰11:02-11:26市原峠
【笠形山】
綢臘撒12:42-12:57休み堂12:58-13:13笠形神社13:15-13:37笠ノ丸13:39-13:54笠形山 膤涎岨14:05-14:16笠ノ丸14:16-14:30笠形神社14:31-14:43休み堂14:43-14:57大鳥居
【雪彦山】
綫禀Щ灰ャンプ場6:04-7:04大天井岳7:14-7:45雪彦山(三角点) 臉禀Щ(三角点)7:52-8:13大天井岳8:14-9:00雪彦山キャンプ場
【七種山】
綉貉殻10:25-10:40七種神社10:42-11:16七種山 膽啓鏤11:28-11:55七種神社11:55-12:12旧山門
【高御位山】
綫井高御位神社13:47-14:11高御位山 膵盡羂婿14:22-14:46成井高御位神社
天候 | 29日…晴れ 30日…曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
千町峠…悠友山荘(登山口)近くに10台程度可 生野高原からの林道は未舗装あり 【千ヶ峰】 市原峠…峠(登山口)に5〜6台程度可 【笠形山】 瀬加の大鳥居…20台程度可 (防獣扉を通り、林道終点にも4〜5台可) 【雪彦山】 雪彦山キャンプ場…有料駐車場(500円) 【七種山】 旧山門…10台程度 (林道をさらに進み、七種滝の入口付近にも4〜5台可) 【高御位山】 成井高御位山神社…トイレあり駐車場15台程度 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩場の多い『雪彦山』や『七種山』は雨で足元が滑りやすく注意が必要ですが、特に危険個所はなし かさがた温泉せせらぎの湯 入湯料金:600円 営業時間:10:00〜20:00(受付は19:00に終了) こじんまりした温泉ですが、お湯はヌルヌルで温泉感たっぷり♪ |
写真
感想
【段ヶ峰】(9/29)
今月に入って、まだ17日の御嶽山一山だけしか登れていないまま月末を迎える。せっかくの2連休なので数をこなす計画をと『兵庫県の関西百名山よじ登り』と題して2日間で6山を登る計画を立ててみた。当初は8山ほど候補を出して立案していたのだが、登山口までのアプローチやコースタイム、日没時間など色々と考慮した上で6山に絞り込み、段ヶ峰→千ヶ峰→笠形山→雪彦山→七種山→高御位山の順で登る計画とした。図書館で資料を借りてきたり、インターネットで情報収集したりと面倒ではあるが、こうして計画を練り上げる時間もまた楽しい。計画が完成すれば、あとはその通り実行するのみ。
仕事を終えて前夜20時20分に滋賀県を出発し、途中の中国自動車道 加西SAで夕飯を食べ、播但連絡道を北上。食糧と飲料は生野駅前のコンビニで調達する。生野高原ゴルフ場を過ぎ、さらに進むと通行止めの看板が掲げられた林道へと続く。この林道は落石がいたる所で見られ、全体の30%程度は未舗装のハードな道で、途中「間違って登山道に入ってしまったのか?」と思うような狭さと、路面の凹凸な箇所が多くある。もちろんUターンなどできそうになく、離合も困難で対向車が来ない事を祈るのみ。それでもナビは案内を続けてくれている。その酷道を登り切った所が千町峠で、今夜はここで車中泊し翌朝のスタートに備える。登山口となる悠友山荘前には案内板が設置されており、ドコモの電波がとどくようだ。コンビニで買っておいた缶ビールを飲み、深夜1時頃に就寝。
初日は朝6時からスタートする計画であったが、目が覚めるとすでに7時前だった(笑)。多少の遅れはすぐに取り返せるだろうと、のんびり朝食を摂り、準備を進める。雨を心配していたが空は抜けるような快晴♪ここのところ雨の山行が多かっただけに、朝から気分がよい。前夜は暗くて分からなかったが、悠友山荘前に駐車スペースがあったので車を移動させてから登り始める。悠友山荘から一登りするとすぐに開けた稜線に出て、そこから目指す段ヶ峰山頂に建つ道標が肉眼で見える。山頂は天気に恵まれたため展望もよく、最短ルートで登ったにもかかわらず久しぶりに気持ちのよい山行となった。
登山口まで下りた後、着替えもせずに車に乗り込んで(汗もほとんどかいていないので)再び酷道を通って生野まで戻り、2座目となる千ヶ峰 市原峠を目指す。
【千ヶ峰】(9/29)
市原峠到着は9時56分、すでに4台の車が停まっていて、整備の行きとどいた登山口には手作り杖のサービスもある。やはり人の気配のある山は安心感が違う。せっかくなので杖を一本拝借して登り始める。結果的には、この杖を6座目(最後)まで使い続け、今でも車に積んでいるので今後も大切に使わせていただきます。なので、あとしばらく貸しておいてください(笑)。
登山道もよく整備されており、市原峠〜千ヶ岳山頂までに東屋が2ヵ所設置されている。途中で三人組のオジサンと単独のオジサンを抜いて出発から30分で山頂に着く。段ヶ峰に引き続き、散歩程度の最短コースではあったが天気のおかげで山頂が気持ちよい。しばらくすると単独のオジサンが到着し色々と話を聞かせてもらうと、数ヶ月前に肺ガンで手術をして回復されたとの事。自分自身も今年の初めに入院していた事もあり入院話に花が咲く(笑)。すると三人組のオジサンも到着。こちらは地元の山々を頻繁に登っておられる方のようで、山頂から見える周辺の山を教えていただいたりと山話に花が咲く。そんなこんなで30分も山頂でのんびりした後、下山開始。山頂からは市原峠へと続く稜線が見渡せる。その道をのんびりと歩き(前回の御嶽山での足首捻挫の痛みが残っていて、いつものように走れない…)市原峠に戻る。
【笠形山】(9/29)
この日3座目となる笠形山へは瀬加の大鳥居から登る。大鳥居から先にも林道が続いており、防獣フェンスに閂がかけられていて遮断されているものの、フェンスには「鹿やイノシシを防ぐため通行後はしっかり閉めてください」的な看板が設置されているので通行は問題ないようだが、車を通して閂を閉めるのが面倒なので大鳥居の駐車場からスタートする。結果的には休み堂の少し先の林道終点にも数台の駐車が可能であった。
大鳥居から林道を登り始めると「右・歩道、左・車道」の道標があり道が分岐しているが、どちらを通っても距離はそれほど変わらず林道終点まで着く。足首の痛みもあるので歩きやすそうな林道(左)から登ることにする。(下山は登山道を通り、笠形寺経由で戻った。)林道終点から参道を登ると笠形神社の屋根が見えてくる。境内を通って左奥から登山道に入り、雑木林の中を進む。枝打ちしていないせいか日が射さず薄暗い。その雑木林を抜けると眺望が開け、尾根に出る。少し行くと東屋のある笠ノ丸に着く。ここから鞍部まで軽く下り、登り返すと屋根に穴の開いた東屋が見え出し山頂に到着。屋根の壊れた東屋の隣には青いペンキの塗られた鉄製の屋根も設置されている。
山頂で10分ほど過ごし、登ってきた道を下山。大鳥居の駐車場で着替えをしていると、後ろにある石垣あたりでガサガサと音がする…見てみると、ヘビがトカゲを捕食しようと石垣を登っていた。トカゲに逃げられたヘビを撮影し、登山口をあとにする。
この日の計画はこの3座で終了。予定より約1時間半終えることができた。近くの「かさがた温泉せせらぎの湯」で風呂に入り、福崎の某中華料理店で夕食を食べた後、コンビニで缶ビールと明日の食糧を補充して2日目のスタート地点となる雪彦山キャンプ場へ向かう。到着は18時35分と結構早い時間ではあったが、辺りは真っ暗…。することもないのでビールを飲み20時半には就寝。
【雪彦山】(9/30)
初日の朝一番は寝坊でのスタートとなったが、この朝は目覚ましが鳴る前に起きて(4:50)車内で朝食や着替えなど準備を進める。フロントガラスは細かな水滴で曇っている…残念ながら小雨の中の出発となる。雪彦山キャンプ場の駐車場は有料(500円)なのだが、キャンプ場の管理事務所は係の人が不在で(下山時も無人)結局、駐車料金は徴収されなかった。登山口はその管理事務所のすぐ脇から始まる。
歩き始めてすぐにかなりの急登が続き、一気に高度を稼ぐ感じで登山道が切られている。汗が吹き出し、暑くてカッパを着ていられないので、いつものスタイルに変身。不動岩をすぎて景色が開けたところが展望岩で、洞ヶ岳の岩峰群が一望できる。この時はあいにく曇っていたが、それでも迫力のある山容である。その先の出雲岩を左に回りこみ、せり出した岩のひさしの下を通過すると上へと続く鎖場が現れる。鎖の左側には踏み跡があり、特に鎖に頼らずとも登ることができる。登りきった先にセリ岩と書かれた、人ひとりがすり抜けられる細長い岩の隙間がある。ザックを下ろそうかと思ったが面倒なので、そのまま通ってみると引っ掛かりながらも何とか通過できた(笑)。その後も岩場が続くが、急な箇所にはロープも設置されていて慎重に進めば特に問題はない。「馬の背」の道標をすぎると、ほどなく大天井岳に着く。山頂には「雪彦山」の道標が掲げられており、一般的にはこの大天井岳(岩峰山頂)を登って雪彦山登頂とするようだが、せっかくなので三辻山(三角点山頂)も踏んで帰る計画を立てていたため少し休憩した後、先を目指して進む。
ここからの道は先ほどの岩場とうって変わって林の中の比較的なだらかな登山道となる。ただ、大天井岳から三角点はすぐ近くのイメージで歩いていたため、何度か脇道に入っては三角点を探し結構時間を食ってしまう。結果的には要所要所に案内板が設置されており、その通りに辿れば探さずとも三角点に着くのだった。その三角点山頂は樹林の中のため展望はまったく無し。道標に「鉾立山まで30分」と書かれているのを見て行きたい衝動に駆られたが、この後にまだ2座残って
いるので、次の機会に残して来た道を引き返す。下山ではやはり足首に痛みが走る…。ただ、この痛みのおかげで一歩一歩が慎重になり、雨で滑りやすくなった岩場も無事に下りてこられたのだとも思う。下山時の展望岩からは霞がなくなった洞ヶ岳の全容が見えた♪やはり迫力のある山だ。
下山後、車まで戻って着替えをしていると、登山靴に4cmほどの山ヒルが吸い付いていた…。気味が悪くなり服を脱いで調べたが被害は無し。5座目の七種山登山口に移動する。
【七種山】(9/30)
雪彦山キャンプ場を出る頃から再び小雨が降りだし、七種山登山口に着いても止む気配はない。車は福崎町青少年野外活動センターから林道をさらに行ったところにある旧山門に駐車。県道23号線からも「七種滝」の道標があるのでわかりやすい。旧山門から先にも林道は続いており、七種滝への入口となる石鳥居の手前(5台程度駐車可能)までは車で行くことができる。
旧山門から林道を登り始めると右手に小さな滝がいくつか見える。石鳥居をくぐった先にも虹ヶ滝と書かれた滝があり、太鼓橋を渡って進むと落差72mの七種滝が現れる。このあたりには七種48滝と呼ばれる大小さまざまな滝があるらしい。七種神社は七種滝のすぐ上にあり、境内の左奥から登山道が続く。「つなぎ岩まで800m」の道標の上には急登を予告する看板が掲げられている。その通り、結構急な傾斜が続き、途中にはロープのある急な岩場もある。そこを登り切り尾根に出ると、見晴らしのよい(らしい)展望台に着く。この日はあいにくの雨で展望はゼロ…。ここから少し歩くと七種槍方面との分岐で、右に進むと七種山山頂に登り着く。山頂は木々に囲まれ展望はない。
楽しみにしていた「つなぎ岩」は山頂のすぐ下にあり、さっそく行ってみる。高さ約17mの大岩に幅50cmの割れ目が走っていて、底部でわずかに岩盤に接続しているというもので、割れ目を上から覗いてみると、ほんとうに真っ二つに割れていて、岩が自然に立っているだけのように感じる。割れているほうの岩に乗ってみたが、そのままパックリ割れて倒れていきそうな感覚にとらわれ、また戻る時は雨で足が滑って割れ目の中に落ちそうな恐怖がある。ドキドキしながら山側に戻った。
下山は来た道を戻る。やはり足首捻挫のおかげで足取りは慎重になり、この山でも登りとほとんど変わらない時間をかけての下山となった。旧山門まで戻り、濡れたカッパを車に放り込むと、今回のよじ登り最後の1座となる高御位山の登山口(成井高御位神社)を目指す。
【高御位山】(9/30)
2日間にわたる『兵庫県の関西百名山よじ登り』も、ようやく最後の1座になる。途中、何度も「もうこの山で打ち切って家に帰ろうか…」と弱気と戦いながらも、どうにか計画通りに最後まで辿りつけた。当初の計画と比較すると、2日目もここまでで1時間40分早いペースで進められている。そして最後に散歩程度のこの山を残しておいたのも正解だった。締めくくりとして、時間を気にせずにのんびりと山歩きを満喫して帰ろう♪
成井の駐車場はトイレと水道もあり、よく登られている山なのがうかがえる。駐車場の裏手に高御位神社と書かれた2本の大きな石碑があり、そこから登り始める。少し進むと看板があり、道は「一般参道」と「獣道」に分岐している。階段は苦手なので(参道=階段のイメージだったので)獣道から登ることにする。この道は山の斜面に沿うように道が作られているので終始、景色を眼下に見ながら登れる気持ちのよい登山道であった。夜間に登っても綺麗な夜景を楽しみながら登れそうである。ほどなくして一般参道との分岐まで登ると、山頂神社の石碑が目の前に見える。このあたりから山頂まで、どこからでも高砂市の市街地が一望できる。また山頂からは姫路市側への展望も良く、設置されていた方位板によると淡路島や大鳴門橋も見えるようだ。さらに山頂にはバイオトイレも設置されていて、のんびり過ごせる環境が整っている。実際、岩場のてっぺんにはコンロでお湯を沸かしてマグカップで美味しそうにコーヒーを飲むジャージ姿のお兄ちゃんの姿も見える。
下山は一般参道を通ってみたが、獣道と比べると傾斜も緩やかに作ってあり、普段着で登ってこられる方数人とすれ違った。途中の展望台にはカラフルなベンチやテーブルも設置されていて、地元の方の憩いの山といった感じが伝わってくる。
駐車場まで戻り、タオルで全身を拭いて、今回の山行は終了♪挫折せずに予定通りの6山を登り切れた達成感と、なにより!ほぼ計画通りに進められた事は今後の自信となった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する