布引山地・錫杖ヶ岳〜小雀の頭縦走【加太向井から福徳集落へ】
- GPS
- 05:41
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 593m
- 下り
- 672m
コースタイム
天候 | 曇り 【気温】登山口:−2℃ 錫杖ヶ岳:2℃ 小雀の頭:2℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
/臣(またに)沿いの福徳集落を過ぎた真谷第一橋手前の 林道路肩(2台のスペース)に置き車。 ¬昇綛馥燦井I.Cから南下し、「錫杖ヶ岳登山口」の案内に従って 入った林道をしばらく進んだ道沿いの加太(かぶと)向井登山口の 登山者用駐車場(約20台のスペース)を利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【加太向井登山口〜錫杖ヶ岳】 柚の木峠までは谷沿い、峠から山頂までは尾根道で良く踏まれて、 整備された道が続きます。山頂直下に鎖場は有りますが、 所々にベンチも設けられ概ね安心して歩けます。 【錫杖ヶ岳〜下之垣内下山コース】 山頂から戻っって直下の分岐を左へ下り、休憩所から山頂を捲くように 東へ向かうと尾根道となり本法寺への下山分岐、更に進むと 鞍部で河内登山口への分岐となります。尾根筋には「この先危険」の 注意喚起看板が有ります。 【分岐〜福徳集落】 分岐を過ぎ小雀の頭を経て福徳へ下るルートはマイナールートで 山頂標識以外の道標は一切有りません。 何度も枝尾根が派生しますが、概ね広い尾根を選んで進みます。 但し、現在地の確認は怠らないようにして下さい。 分岐の鞍部からは痩せ尾根のアップダウンや岩尾根も有り、 小雀の頭まではワイルドな尾根になります。 小雀の頭から北上する尾根に向かうと3本程東へ枝尾根が派生し、 夫々にリボンの目印が目に留まります。共に真谷林道からのルートに 使われているようですので、地形図等で現在地の把握が必要でしょう。 P509で北東の尾根に乗りしばらくすると漫然と広がって 尾根形状が消えますが、窯跡を目印にして右寄りに下るとやがて 尾根の姿が現れます。(ここはコンパスで進行方向を確認しました。) だらだらとした下りで植林帯が現れ、出逢った巡視路でNo9を目指し 右へ向かう辺りになると、ルートの目印リボン・林業のリボンなどが 溢れます。忠実に尾根筋を辿ると小ピークの手前で真谷第一橋へ 下降する斜面にリボンが現れます。 我々は小ピークを越えた先で林道へ着地しました。 |
写真
感想
南鈴鹿の更に南側に位置したエリアは布引山地と呼ばれるようだ。
その北端にあたる人気の山・錫杖ヶ岳から小雀の頭を縦走する
機会に恵まれた。人気の秘密は何処にあるのか楽しみだ。
道の駅「関宿」に集合した後、下山口の福徳集落に置き車をして、
加太向井の登山口へ向かう。
登山口の標識を見て登山道に入ると、谷沿いにしっかりした道が
ついていた。谷が尽きる辺りで山腹を上がると柚の木峠に出て
東西に延びる尾根に乗り、左折して南側に展望が広がる緩やかな
尾根道を辿る。
痩せてはいるが明確な尾根はよく踏まれており、所々にベンチも
設けられている。
繰り返す適度なアップダウンや、むき出しの木の根を踏んだりと
その変化を楽しみながら登ると、やがて傾斜が増してきて鎖が下がる
岩場が現れる。加太向井ルートのハイライトかな。
短い距離だが鎖の岩峰を登り切ると大岩が集まる錫杖ヶ岳山頂に出る。
生憎の天気で展望は望めないが、評判では南鈴鹿や御嶽辺りまでの
展望が得られるらしい。ザックを下し雑談していると後続の
ご夫妻が登ってこられた。聞くと遠路、石川県からで雪に閉ざされた
この時期は鈴鹿をトレーニングの山として20年ほど通っていると言う。
鈴鹿に関してはかなり詳しい方で、本日同行のSさんとも以前に
マニアックな場所で逢っているらしい。
ご夫妻との山談義が弾み、たっぷりと過ごした山頂を後に
小雀の頭へ向かう。
山頂を捲くようにして良く踏まれた東向きの尾根に乗り、
二度目の錫杖湖側への分岐を過ぎると途端に踏み跡が薄くなり、
道標の類も全く無くなるが、しっかりした尾根筋が続く。
痩せ尾根のアップダウンを繰り返し、右に左に派生する尾根を
見送るとやがて小さな平坦地に標識と三角点が埋められた
小雀の頭に到着する。
展望に欠ける山頂を過ぎ、展望が広がりこちらが山頂に相応しいと
思われるようなピークに出て尾根が北上すると次々と東へ派生する
尾根が現れる。
いづれもルートとして使われているようで目印のリボンが目に留まる。
歩くコースを理解していないと、つい踏み込んでしまいそうだ。
何度目かの小ピークでP509のテープを確認し、北東へ流れる尾根に
乗るといよいよ福徳集落に向けての下りだ。
漫然と広がった尾根の窯跡で注意して目指す尾根に出ると、
やがて植林帯になり、出逢った巡視路で小ピークを越えると
真谷林道への下降点はもうすぐだ。
【加太向井のコースは初心者でも充分楽しめるコースとして
紹介してあるが、なるほど楽しい以上に痛快な尾根コースだった。
更に小雀の頭を越えて福徳集落に縦走する尾根に入ると
何度も尾根が派生しアップダウンを繰り返すが、比較的歩き易くて
変化に富んでおり、おまけに読図も楽しみながら歩く事が出来た。
置き車とアクセスの複雑さが難点だが、魅力に溢れたコースだった。】
コメント
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こんにちはonetotaniさん
錫杖からの縦走は一度やってみたいと思いつつ実現できないままなんです。あのギザギザの稜線は魅力的ですね。
置き車無しの電車移動を考えていますが、駅までの移動距離が長いのでそれがネックです。参考にさせて頂きたいと思いますが、実現はいつになることやら···
teppan2013さん 今晩は。
ブログを拝見しますと二度程別のルートを歩かれたんですね。
初めてこのエリアを歩きましたが、加太から福徳までの縦走は
大変楽しいものでした。
コンパクトな山だけに結構複雑に尾根や谷が入り組んでおり、
アップダウンの繰り返しながら、その割には主の尾根筋は
歩き易くて、尾根歩きの楽しさがギュッと詰まっていました。
そして錫杖ヶ岳から先は地形図と比べながら歩きました。
車を回収するため加太の登山口へ向かう途中に、駅から歩かれた大勢の
グループと逢いましたが、加太駅から関駅を繋いで歩くと2時間程余計に
かかりそうですが、縦走する事でこの山の魅力が倍増すると感じました。
onetotaniさん、こんにちは。
布引山地、初めて知りました
かつて、teppanさんたちとご一緒した経ヶ峰も仲間なのかな?
錫杖ヶ岳は、よく候補には上がるのですが、縦走の場合の車の置き場所などを考えてしまうと、なかなか足が向きませんでした。
車デポが有効ですね。
南鈴鹿にも似た険しい稜線には魅力を感じます
今回のように、あの稜線を縦走するのは楽しいことでしょう
我が家は、行くなら錫杖湖からの周回を考えています。
totokさん 今晩は。
経ヶ峰も布引山地に属するようです。
当日は生憎の天気だったので展望はさっぱりでしたが、
尾根歩きをたっぷり楽しめました。これで好天に恵まれれば
完全に虜になりそうです。
700mに満たないお山ですが人気の高い理由がよく分かりました。
車の配置がネックですが加太〜福徳を縦走する事で魅力が倍増すると
思います。是非機会を作っていただきたいコースだと感じました。
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