山形神室プチ縦走(高沢〜山形神室〜笹谷〜関沢)
- GPS
- 05:16
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 977m
- 下り
- 857m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:16
天候 | 基本的に曇り/稜線上は小雪・強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■雪は硬く締まっているが多少は蹴り込めるので非常に歩きやすい。 ■稜線上は硬く凍った雪となりアイゼン必携。 |
写真
感想
久しぶりのMr.Tとの山行。せっかく車が2台あるので縦走しようと言うことになった。ただ心配なのは天気。この日は西から下り坂で昼過ぎには山では雪になりそうだ。午前中勝負で山形神室に行くことにした。「高沢から上って神室を経由して笹谷に下る」プチ縦走の予定だ。
関沢に7時に待ち合わせ。この天気で1台も車は停まっていなかった。Mr.Tの車をデポして、TONOの車で高沢集落へ。ここのところの晴天で雪はかなり減っている。雪があまり少ないと歩き難いのだが・・・と心配。準備をして林道除雪最終地点から歩き始め。雪は硬く締まっていて歩きやすい。30分ほど林道を歩きいつもの地点から斜面に取り付く。この地点はすでに地面が露出していた。枝や根っこを掴んで体を引っ張りあげる。雪が少ないため藪が煩い。左手に谷を確認しつつ尾根に乗った。
しばらく進むと、200mほど傾斜がキツイ斜面が出てくるが、雪は硬いながら多少蹴り込めるのでアイゼンは着けずにここを登り切った。左がブナ疎林、右が針葉樹林の地点を過ぎると一面のブナ林に突入。高度が上がるとだんだんガスに巻かれてきた。ツボ足で足元が軽いせいもあり、予定より大分ペースは早い。視界が悪いのでP1240を踏んで、一旦鞍部に下りてP1272へ向かう。稜線に出ると風の洗礼を受ける。小雪混じりの真冬並みの風が吹き付け、一気に体温を奪っていく。冷たい風に洗われた雪面は硬く凍り付いている。神室の稜線に上がる前にアイゼンを装着。手袋も冬用に交換した。
神室に向かう稜線上は烈風が吹き荒れていた。ストックで身体を支えながら進むと、道標が見えた。着いた!神室の山頂だ。ガスに覆われ眺望は全くないが、達成感はある。しかし登頂の感動に浸っている余裕はない。烈風を避ける様に笹谷へ向けて下山を開始した。この先からはトレースはシッカリあるものの、ガスと強風でしばしばロス。すると藪に囲まれ進退窮まる状況になることも。雪が多ければどこでも歩けるのだが・・・。予想よりも融雪が進行していて所々夏道も出ていたが、低い気温で雪が硬いため踏み抜きは全くなかったのは幸いだった。
尖がり山でちょっと道迷いした後、ハマグリ山を越えて、大関山から笹谷へ下山開始。西側は融雪が進み藪だらけ。笹原を藪漕ぎして東側に移動すると雪が繋がっていた。高度が下がるとガスが切れて視界も良好になった。何とか無事に笹谷へ降りて一安心。ここでコーヒーを飲みながら昼にした。あとは関沢までダラダラと下り、Mr.Tの車に乗り込む。高沢に停めたTONOの車を回収して帰路についた。
ここ2週連続で快晴の日曜日だったが、春分の日の今日は生憎の天気。朝から神室の稜線には雲がかかっていたが、実際にそこを歩くと真冬に逆戻りしたかの様な世界だった。何度か歩いているルートなのにガスに巻かれ小雪混じりの烈風に晒されると、一瞬ながら遭難の二文字が頭をよぎったのも事実だった。縦走は確かに魅力的なのだが、条件が悪い時の雪山では、上りで通っていないところを下りに使うのはリスクも伴うことを実感した山行だった。(TONO)
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