下仁田町 群馬チームで登った高立一本岩登攀記
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://hikingbird.exblog.jp/29647435/ ダートに強いSUV車で一本岩が見える石祠の岩場がある広場まで入った。 林道は非常に落石が多く、石を排除しながら進んだほどだ。 普通車両は侵入しない方が無難だろう。 |
写真
感想
群馬県下仁田町の高立(たかだて)集落の奥にタワーのように立っている、高立一本岩。
高さ100mのこの岩峰のてっぺんに立ってみたいと思うクライマーの本能に突き動かされて・・登ってしまった!
おりしも長いブランク(15年?)からクライミングを再開して3ヶ月。
昔取った何とかで、簡単に登れる壁ではないのは分かっていたが、同行メンバーの力を借りて何とか登ることができた。
知り合いのクライマー達、東京、千葉、埼玉、山梨と関東甲信全域に声をかけたが、結局集結したメンバーは地元、群馬チーム3名であった。
登攀メンバー:
松本浩(高崎市)
飯塚康弘(藤岡市)
名塚“Sue”好子(前橋市)
一本岩は、2007年に山野井泰史氏、大内尚樹氏、山野井妙子氏らによって初登されている。
今回、私達はその初登ルート“錦木”をトレースした。
10mくらい登ったあたりの、脆いハングが最初の核心。
核心と言っても岩登りのグレード(5.7)ではなく、核心は岩の脆さである。
掴んだホールドは片っ端からボロボロと剥がれていく。
そして、ホールドよりも厄介なのが、スタンスが信用できないことだ。
まともに足を置けるスタンスが無い、あったとしてもいつ欠けるかわからないという強迫観念にじりじりと神経と体力を吸い取られる。
どうしたものかと、行きつ戻りつすること数回、意を決して固そうなスタンスを見つけ、ジリジリと身体を上げていく。
ハングの上の脆いクラックにキャメロットをセットして、ようやく一息つく。
北山真氏が放棄し、山野井泰史氏にして、“非常に悪かった” と言わせた壁の中に私は身を置いているのだ。
う〜ん、西上州だ!
物語山のメンベ岩や、妙義山御殿東壁など、西上州の脆くて悪い壁には免疫ができているつもりだったが、そんなものではない最強最悪の悪さがここにある!
写真は順不同です。
詳細はこちらから → https://hikingbird.exblog.jp/29712407/
もしかして、第2登かな?
このブロブを読んで、初登者以外で私達より先に登られた方がいたらお知らせください。
リークライミングがオリンピック種目になる今日では、こんなリスキーなクライミングをする輩はめっきり減った感がある。
しかし、本来クライミングとは、いや、登山とは “あのてっぺんに立ちたい” から始まったものではないだろうか。
そして、未知の壁に挑むことの凄さを肌で感じた。 改めて初登者たちへ敬意を表する。
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