萌黄色這い上がる茅ヶ岳・金ヶ岳―鉄道とバスの登山が好きな理由



- GPS
- 05:20
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 949m
- 下り
- 1,140m
コースタイム
- 山行
- 3:45
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 5:15
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾06:42(JR中央本線) 韮崎08:28 韮崎駅BS08:51(山梨峡北交通)¥510 深田記念公園BS09:11 <復路> 茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口BS15:10(山梨峡北交通)¥720 韮崎駅BS15:35 韮崎16:38(JR中央本線・ホリデー快速ビューやまなし号) 高尾18:10 |
写真
感想
今日は友人Ytに誘われ茅ヶ岳と金ヶ岳へ。
茅ヶ岳に登るのは2012年以来6年ぶりだ。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-241482.html
当時は登山口までバスがなく車で連れて行ってもらったのだが、今は登山口までバスがあるそうだ。
しかも深田記念公園までのバスとは別にみずがき山荘から韮崎駅へ行くバスを使うと茅ヶ岳の北側の金ヶ岳まで行くルートを採ることができる。
昨日は雁ヶ腹摺山へ行く予定だったが、一緒に行く友人Mが体調を崩してしまったので中止となり、今日の茅ヶ岳・金ヶ岳はこの4連休中唯一の山行なのでとても嬉しい。
待ち合わせの韮崎駅まで友人Ytはスーパーあずさで行くので、普通列車で行く自分は韮崎駅まで一人のはずだったが、昨日別の友人Ysと話していたら今日乾徳山に登りに行くそうでしかも偶然乗る電車が同じだった。
そこで高尾駅で待ち合わせて友人Ysの降りる塩山駅までは一緒に行くことにした。
八王子駅発松本行の電車は高尾駅の時点で満員状態で、連休中なので登山客以外も目に付いたがそれでも登山客が多い。
大月駅で降りた人は富士御坂方面へ、甲斐大和駅で降りた人は大菩薩嶺へ、そして友人Ysと同じ塩山駅で降りた人は大菩薩嶺か乾徳山へ行くのだろう。
そしてそれでも残っている登山客は大きなザックを持っている人が多いので南アルプスにでも行くのかと思っていたのだが、甲府では降りずほとんどの人が同じ韮崎駅で降りた。
どうやら韮崎駅で降りた大きなザックの人たちは瑞牆山〜金峰山へ行くようだ。
みずがき山荘へ行くバスと深田記念公園へ行くバスは同じバス停だったのだが、圧倒的にみずがき山荘へ行く人が多くバス会社の人が途中で列を2つに分けたほどだった。
そしてみずがき山荘行は定刻の前に高速バスのようなデラックスバスを使用した臨時便が出た。
スーパーあずさに乗ってきた人はこのデラックスバスには乗り切れず、後に来た普通のバスになったので普通列車に乗ってきた人は少し得した感じだっただろう。
スーパーあずさに乗ってきた友人Ytと合流し、深田記念公園行のバスに乗る。
このバスも普通のバスで1台だけだったが、並んでいた人が全員ちょうど座りきるくらいだった。
茅ヶ岳はあんまり人気がないのかなと思ったのだが、深田記念公園に到着すると駐車場が満車状態だったので車で来る人が多いのかもしれない。
既に初夏のような陽射しの下、茅ヶ岳に向かって歩き出す。
6年前に来た時は秋だったが、やはり秋よりもこの新緑の季節の方が好きだ。
林床にはニリンソウが花盛りだが、風に揺れているので写真がうまく撮れない。
6年前にはもっと急登だったような気がしたが、話をしながら登ったせいか思いのほか簡単に深田久弥氏終焉の地に到着。
この辺りまで来るとかなり展望が開けて富士山も見えてきた覚えがあったが、今回はまだ梢が少々邪魔をしている。
梢が少々芽吹いているので視界が遮られているのか、それとも前の時よりも木々が少し成長したからかもしれない。
それでもそれなりに展望が開けてきて、小川山〜瑞牆山〜金峰山の稜線が間近に見える。
昨日からあの稜線を歩いていたはずの友人Tsはそろそろ下りてくる頃だろうかと連絡を取ってみたりする。
茅ヶ岳山頂は思ったよりも賑わっていた。
車で来た人は茅ヶ岳までで往復の人が多いのだろうか、皆のんびりとしている。
気温が高いので富士山は多少霞んでいたが、目の前の南アルプスやすぐ隣の八ヶ岳はくっきりとしている。
いずれも今年の雪解けは早いようだ。
甲斐駒ヶ岳や編笠山なんてもうほとんど雪がないように見える。
昼食を摂ってから金ヶ岳に向かう。
途中とても見晴らしの良いきもちのいい大きな岩があった。
そこから谷間を覗き込むと、萌黄色のグラデーションが這い上がってきていた。
金ヶ岳山頂は最初人がおらず、バスの時間に合わせて下りるためゆっくりとしていると人がだんだん増えてきた。
友人が柏餅を持ってきてくれている。
そうか、今日はこどもの日だった。
風が出てきたからか富士山も茅ヶ岳の時よりも霞が取れてくっきりと見えてきた。
下っていく途中で谷間にミネザクラかマメザクラがまだ咲いていて、春のグラデーションを彩っている。
明野ふれあいの里まで下り、そこから「茅ヶ岳(金ヶ岳)登山道入口」バス停まで車道をさらに下る。
ただ車道の周囲は畑地が広がっていて、目の前には南アルプスがそびえ立ち、右手には八ヶ岳が雄大な裾野を広げているのでとても気持ちがいい場所だ。
明野といえば夏場にはひまわり畑になる有名な場所だ。
初夏のような陽射しの下、最近色々思い悩んでいたことを友人に話していると、そんな鬱々とした気分が折しも吹きだした強風に乗って吹き飛んでいくようだった。
バス停に到着すると、みずがき山荘から来るバスの到着まで30分ほど余裕があった。
強烈な陽射しを避けるため近くの農機具置き場の軒先を借り、暫し休憩。
そこに座っている友人を見るとヒッチハイカーのようで格好良かった。
鉄道やバスで山登りに行くとこういう空白の時間が生まれることがあるが、この時間がなぜかたまらなく好きなのである。
だから鉄道やバスで登山をしたいと思うのかもしれない。
やってきたバスはやたらと話好きな運転手さんで、友人に話しかけたつもりが運転手さんが返事をしてくれるので、それも楽しい。
韮崎駅ではぎりぎり乗れると思った列車に途中多少渋滞したこともありぎりぎり乗れず、ここでも1時間ほどの空白の時間が生まれたので近くのスーパーでワインを買い、駅のホームで今日登ってきた茅ヶ岳と金ヶ岳を眺めながらゆっくりとした。
この間に塩山行の普通列車のほか、特急あずさと特急はまかいじがやってきたのでさすがGWは臨時列車が多いなーと観賞する。
そして次に目的のホリデー快速ビューやまなし号がやってきたので山梨の風景を眺めながら山梨ワインを楽しむことにした。
ちょっと思い悩んでいたこの連休、こんな素晴らしい一日を過ごすことができ、友人Ytに感謝したい。
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