雲取山(富田新道から)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,938m
- 下り
- 1,951m
コースタイム
天候 | 13日:晴れのち雨。14日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
(13日) 奥多摩小屋が閉鎖になるとのことで、特に思い入れがある訳ではないが、ちょうど雲取山にも行きたかったので計画した。
天気は下り坂の予報のもと、東日原で降りる登山者は他にいなかった。林道歩きは単調だが、日原川の渓谷美と新緑の美しさと、ツツドリの鳴く声が慰めだ。ちょうどヤマツツジがそこここに咲いており色を添える。日原川を渡ると、巨樹が点在する趣のある森となる。水源林であることのありがたさだ。翌日唐松谷林道を下る予定だったが、土砂崩れで通行止め。見送って富田新道に入る。フラットで歩きやすい路面だが、傾斜はきつく、ぐいぐいと登っていく。脚前はぐいぐいとはいかず、青息吐息だ。この森は下生えがなくすっきりしており、昨年からの落ち葉を散り敷いた様は美しい。少し緩くなるとトウゴクミツバツツジが華やかに登場し、元気づけてくれる。しかし、この辺り(時間は13時半くらい)から雨が降り出してしまった。次第に黒木が増えてくるが、稜線が平坦になると、針葉樹の倒木が目立ち、岳樺が茂っている。遷移の見本のようだが、これも伊勢湾台風の被害なのか? せっかくのプロムナードだが、雨風に吹かれると5月とは言えさすがに寒い。霧の漂ううら寂しい森を、独りの不安と、楽しさを味わいながら歩く。巻き道との分岐に出るが、野陣尾根を登ってきたのだから主稜線まで詰め上げなければもったいない。最後に笹の中の小雲取を極め、奥多摩小屋へと逃げ下る。
宿泊者は私ひとり。好きで単独行をやっている身には、小屋番の親爺さんと延々飲み交わすのはいささかのシチュエーションではあったが、盛大にストーブを炊いてもらい衣服がすっかり乾いたのはありがたかった。
(14日) 飲み過ぎたおかげで?熟睡した。快晴で小屋の前から富士山の頭が白い。良い立地で、小屋泊や幕営ができなくなるのは確かに惜しい。気持ち良く雲取山への道を辿る。山頂でも嬉しい独り。前回来たのは20年も前のことか。周囲の山々に雲がかかり始めてしまったが、丹沢、富士山、南アルプス、大菩薩、浅間山などが青く白く望まれる。このところ生活では嫌なことが多かったので、山の気を吸収すべくゆっくり過ごした。前日に展望がなかったので、再び富田新道を下ることにする。晴れていればさほど山深さは感じない。右手の石尾根、左の長沢背稜、天祖山が意外に近い。鮮やかな緑を楽しみながら下り、初夏の陽気の中、林道を歩く。ビールを求めて東日原まで歩いたが、ついに店らしきものが見当たらなかった。
コース中からは遠望は利かないが、変化があり、とにかく森と樹が好きな方にはお勧めのルートだ。
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