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Yamareco

記録ID: 150027
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
伊豆・愛鷹

三蓋山・猫越岳・魂の山 (伊豆山稜線歩道)

2007年02月11日(日) [日帰り]
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GPS
06:25
距離
24.4km
登り
1,183m
下り
1,416m

コースタイム

天城峠バス停  10:05
天城峠     10:25
二本杉峠    11:10-11:15
三蓋山     11:55
猫越岳     13:05
仁科峠     13:40-13:45
魂の山     14:40-14:45
土肥峠     15:00
棚場山     15:35-15:40
船原峠     16:00-16:05
大曲茶屋バス停 16:30
天候 晴れて気温も高めでしたが、終始冷たい風に強く吹かれて、暖かさを感じたのは風がない時に陽の当たる場所にいた時だけでした。
過去天気図(気象庁) 2007年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
修善寺駅 09:10-(東海バス)-10:05 天城峠バス停
(帰り)
大曲茶屋バス停 16:42-(東海バス)-17:15 修善寺駅
コース状況/
危険箇所等
天城峠バス停〜天城峠の登り、および、天城峠〜船原峠の伊豆山稜線歩道では、良く整備された道が続いて、注意を要する箇所も歩きにくい箇所もありませんでした。
ただし最後になって、船原峠で登山道と別れて大曲茶屋バス停へ向かおうとした時に、何本も見えている道のどれを選ぶべきかが、案内がなくて分かりにくかったです。
また大曲茶屋バス停の直前では、交通量が多くて車道のない国道を少し歩くので、要注意でした。

なお、20kmを超えるコースにもかかわらず、歩き出しが10時と少々遅い時間だったため、最後のほうで日没との競争になるのを避けるべく、普段よりは幾分ハイペースで回っています。
(コースタイム通りに歩くと、土肥峠を越えて吉奈峠に差し掛かる付近で日が暮れる計算です)。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

天城峠バス停から天城峠への道は、距離は短いながらも登り甲斐のある道でした。特に、旧トンネルまで上がってから先がやや急な傾斜となります。

それでも、天城峠から伊豆山稜線歩道に入ると、ほとんど平坦な道に変わりました。そのことはガイドブック等に書かれていたのを読んでいましたが、そこまで平坦だとは思っていなかったほどの見事な平坦さです。
尾根や沢などの地形に沿って何度となく屈曲を繰り返すという、等高線上を歩いているのが実感できる道でした。
二本杉峠や滑沢峠を過ぎても似たような道の様子が長く続いて、変わり映えのなさと展望のなさの両方にいい加減飽きがきた頃、ようやく三蓋山への登りが始まりました。

その登りは、三蓋山の直下では急な木段となって、段差の大きな箇所も散見されました。
そして登りが終わると、ピークらしき丘を右手に巻きながら、道の傾斜は下りに変わろうとします。
なんかおかしな気がして、道を外れて右手の丘に登ってみると、そこが三角点の置かれたピークなのでした。
そこには、あまり人が入っている気配がなかったので、多くの人は三蓋山の本来の頂上を踏まずに通り過ぎているのかもしれません。

元の道に戻って、一旦少し下った後でわずかに登り返したお隣りのピークには、三蓋山頂上の標識やベンチが置かれていました。
確かにこちらのほうが広くて展望もあり、休憩には適していると思われたのですが、高さとしては三角点ピークのほうが高そうに感じています。

三蓋山を過ぎて少し下ると、またしばらくは平坦に近い道が続いて、何故ここにだけこんなに沢山、と思えるほどベンチが並ぶツゲ峠を通過していきます。

その次の猫越峠の分岐は、登山地図や地形図では十字路として書かれていますが、実際には2つのT字路が隣接する変則的な四辻となっていました。
まず右への分岐を見送って直進した後、その次は直進する広い道とは別れて、右に折れるやや細い道を登り始めます。
この地点、道標はきちんと立っていますが、広いほうの道を見送るのが正解なだけに、グループ登山などの際には会話に夢中になって道標を見落とさないよう要注意かと思われます。

猫越岳の頂上は狭く、三角点があるだけで展望もあまりありません。
その代わり、頂上をスルーして少し下ると火口湖への分岐があり、ベンチのある火口湖の畔に出られます。穏やかな水面を見ながら静かに休憩するには向いているかもしれません。
またその分岐を見送った先にある展望台ではほぼ全方位が見渡せて、南アルプスの峰々や大きく広がる駿河湾などを眺めることができました。こちらにもベンチがあって、実際に大人数のグループがここを休憩場所に選んでいました。

猫越岳下の展望台からはやや急に下っていき、鞍部から軽く登り返すと後藤山です。
後藤山を過ぎれば、行く手には眼下に広がる天城牧場が見渡せるようになって、階段状になった道を下り続けて仁科峠の展望台に到着しました。
この展望台からの眺めも良く、満員で居場所のなかった猫越岳展望台の代わりに、ここで休憩していきます。かなり歩いてきましたが、ここまでで全行程のやっと半分、まだ先は長いです。

仁科峠の先では、草原の中を進むようになって、左手に海が見える景色を楽しみながら歩けるようになります。
とはいえ、右手側には西伊豆スカイラインが並走しているため、あちこちで車道に出くわしたり、バイクの音が大きく聞こえたりするようになって、やや興醒めなことも。

しかも、稜線を忠実にたどる部分が多くなるため、徐々にアップダウンが厳しくなっていきます。
実際に、まだ先々にかなり高いピークが連なっているというのに、1度もったいないほど下って風早峠に到着となるのでした。
仁科峠以来の草原の道では、海からの風にずっとさらされ続けてきましたが、この風早峠は名前通りに、その海風を特に強く感じる場所でした。

風早峠から先では、大きな登り返しが何度か重なるようになり、すでにかなりの距離を歩いてきた疲労感の中で、スタミナとの勝負が始まろうとしていました。
特に魂の山への登りは、距離は短いものの急坂と急階段が織りなすハードな登りです。
魂の山の頂上は標識があるだけの場所でしたが、急登の後で消耗が激しく、立ったまま休憩して息を整えていきました。

魂の山から土肥峠へ一気に下ると、その先は樹林帯に入って少し暗い道となる上に、ほとんど景色らしい景色もなくなってしまい、歩いていてあまり楽しい道ではなくなります。
さらに、これまで以上に西伊豆スカイラインの至近距離を並走することになって、たびたび車道をチラチラ見ながらの単調な歩きとなります。
幸いなことに、小さなアップダウンが随所に出てくるものの、それが煩わしく感じるほどではなく、疲労が進んだ状況でも平坦な道に近い感覚で歩き続けられました。

※ただしこのあたりでは、いろいろな花々が華麗に咲き乱れてとても美しかったという山行記もあったので、季節によって印象が全然異なる場所なのかもしれません。

南無妙峠と吉奈峠を相次いで通過すると、棚場山への今日最後の登りが始まります。
急ではないものの、階段が続くので精神的に辛い所ですが、さほど長くは続かずに標識とベンチのある棚場山の頂上に着きました。
三角点は登山道を外れた東側にあることになっていて、ここが棚場山の最高点なのかは疑わしいようにも感じましたが、ヤブとなっていた東側を探るほどの余裕は、もう時間的にも体力的にも残っていませんでした。

棚場山から緩やかに下り続けて船原峠に到着すると、そこで山道は終わります。あとは車道歩きを残すのみとなって、普通ならば安心できる所です。
ところが困ったことに、船原峠では何本もの道が交錯していた上に、大曲茶屋方面への案内が全くありませんでした。
ハイカー向けの標識や地図はあるのですが、いずれも伊豆山稜線歩道を案内するだけのもので、ここから徒歩でバス停へ向かう人など想定外と言わんばかりです。

入り組んだ交差点のような所でウロウロしていたら、近くに停まっていた車から親切な男性が降りて近づいてきて、「どこに行くの」と尋ねて下さいました。
その方も「大曲茶屋」いう地名には心当たりがないようでしたが、持ち歩いていた地形図上の道が、それぞれ周囲に見えている実際のどの道と対応しているのかを示して下さり、おかげで正しい道を選択することができたので、大変感謝しています。

結果的に一番右に見えていた道に入ると、送電線の下を通りつつ、大きく回った後で右手に船原川を見るという、地形図にある通りの展開となって、しばらく先で新しい道と合流します。
そこからは、交通量が多く歩道のない道を歩かされることになりましたが、ヘアピンカーブを大きく2度曲がった先に、ゴールのバス停が立っていました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2007_01_03/mt2007_01_03.html#20070211

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無雪期ピークハント/縦走 伊豆・愛鷹 [2日]
伊豆山稜線歩道(天城峠〜仁科峠〜船原峠〜戸田峠)
利用交通機関: 車・バイク、 タクシー
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

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