【間隙作戦】椹池〜甘利山〜千頭星山〜広河原〜椹池【乙34.0】
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- GPS
- 06:04
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,330m
- 下り
- 1,305m
コースタイム
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:05
天候 | 曇→晴れだったが、帰路雲が濃くなり、所々パラパラ。甘利山で再度薄日。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
さらに上の広河原駐車場には数十台駐車可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
椹池から南甘利山を経て甘利山へ向かうルートは、奥へ進むほど笹薮が濃くなる。 甘利〜千頭星間は、大西峰の稜線に到るまでが急傾斜だが、他は歩きやすい道。 |
写真
感想
前の週末は当分晴れ間が無かろうと山行を企図したが空振り。6月は仕事の上で当面の雑事をこなしつつ来年度のことも考えないといけない時期なので、なかなか山に行こうという気持ちも起きづらいところではあるが、せっかくのワンモアチャンスなので、赤城で空振った分を取り返すべく、好天が予想される甲信地域において山行を計画。仕事の方にも頭を使わねばならず、また日曜日なので、サラッと済ませられることを主眼とし、ヤマレコでおすすめされていた甘利〜千頭星を歩くこととした。
思ったほど雲が取れなかったという結果から考えると、このサラッと山行はうまくはまった。しかも、雲と雲の合間の晴れ間をうまく捉えた幸運な山行だった。
甘利山神社に深く感謝申し上げる。
【南甘利山経由甘利山】
出発地を椹池としたのは、南甘利山、甘利山、奥甘利山をセットで歩き、かつ周回することを企図したからである。
到着時濃霧に包まれていた椹池周辺も明け方にはスッキリとはいかないまでも雨は降っていなかった。ただ、木や葉に残った雨露が垂れる音のみ。
入山すると最初は山腹を巻くような感じで歩き始めには優しい。徐々に傾斜が出てくるが大したことはない。
転機は甘利山への分岐以降だろうか。まさか、分岐からすぐ南甘利山だとは思っておらず、ピークがあるのは認識していたが、標識も無くそのまま素通りして谷への急降下に移る。
ヤマプラでは、南甘利山から直接甘利山に向かうルートは無く、大笹池経由か、先程の分岐に戻るかとなっているが、甘利山から降りてきたところで標識も何も無いが明確な十字路分岐があり、直進方向に甘利山へ徐々に上っていく細い道がある。恐らく、その分岐で左折すると大笹池に至るのだろう。
その時点では南甘利山を通過したのかどうか不明確なままだったが、流れというものを重視して、そのまま甘利山方面に向かう。しかし、傾斜は緩やかで、地図と照らし合わせて見るに、甘利山山頂に直接到る感じではない。しかも道を雨後の濡れた笹薮が覆って、服もびしょ濡れだ。地図上に無い半分藪漕ぎの道をずっと歩いていると、だんだん不安が募ってくる。そこで甘利山〜奥甘利山の尾根に接近したところで尾根に直登する。同様の行為をする人が他にもたくさんいるらしく、尾根上の道に出て振り返ると、淡い踏み跡道ができているのが見て取れた。(そして、薄い踏み跡道があったからこそ直登したのである。しかし、むやみやたらに踏み跡らしき道を辿るのも危なっかしい。今回のように、正規の道がすぐ近くにあるとわかっていること、地形に無理が無いことの二条件が満たされていないとかえって危険を招来するだろう。)なお、そのすぐ近くに大笹池に下るちゃんとした分岐があり、別に直登することもなかったと思い知る。まあ、この辺りはあまり綺麗な歩き方ではなかった。服も濡れてテンションも低い。
【甘利山〜千頭星山】
南甘利山に登った感覚が無いまま甘利山の稜線に乗ったので、帰りに踏む予定だった甘利山に向かう。復路では甘利山がガスに覆われていたことを考えると、まさに明暗を分ける判断だった。
まだ雲の多い明け方ではあったが、この後日が昇るにつれ雲が消えゆくことを期待しつつ千頭星へ。緩やかな陵線から千頭星への稜線に一気に高度を上げている最中に雲の中を抜け、遠くでは富士山の雲が取れた。
それからは奥秩父、八ケ岳、富士山を眺めながらの快適な稜線山歩である。雲海上の光景に感嘆しながら歩いていると、もう千頭星山に着いている。
それにしても曲がりなりにも2000m超峰、それなりの心構えをして来たのだが、意外とあっさりと着いてしまった。何と言っても距離が短い。この物足りなさは稜線上で鳳凰の展望がほぼ無かったことと相まって不満のくすぶりとなる。どこかに展望所があるはずだと、もう暫く、いざとなれば大ナジカ峠まで足を伸ばすことにしたが、そんなに歩かないうちに鳳凰の展望を望める場所に出る。そこが鳳凰展望所として有名であることは帰ってきてから知ったが、これで我が心は大いに満たされた。
【下山局面】
雲は段々晴れてくると思っていたのだが、大西峰から下り、再度雲の中に入ると、明らかに往路よりも密度の濃い雲に覆われる。蒸発した雨露が新たな雲を生成したのだろうか。それとも盆地上の雲が山に寄ってきたのだろうか。時折、パラパラと雨粒が落ちる音がする。そんな中でも大量の人が上ってくるのは、やはり晴れることを期待しているからだろう。「もう少しで雲の上に出ますよ〜。」、「千頭星は雲の上ですよ〜。」とエールを送る。
帰りの甘利山で再度展望を楽しむ予定が、雲に覆われ真っ白な世界。それでも山頂到着後暫くすると薄日が射し、これ以上の天候悪化はないと安心した。
甘利山から広河原まではすぐである。これなら夜空を軽く楽しみに来ることもできるかもしれない。
【総括】
甘利〜千頭星を山行目標としたのは冒頭述べたことの他に、甲信の高山を目に焼き付けて夏以降の山行意欲を高揚せしめることも企図していたためであるが、狙い通りの結果となった。雲海に浮かぶ雄峰群に心は躍動、その一方で、元から軽めに歩くつもりではあったが、あっさりとし過ぎた山行。歩き足りなさは後半ずっと付いて回り、御所山方面に展望所を探しに行くほどだった。
この思い如何せん。ただただ新たなる山を拓くのみ。
最後に、改めて、甘利山を始めとする山の神々、天の神々に深謝し奉る。
〜おしまい〜
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