ラス・ダジャン山 [エチオピア最高峰]
- GPS
- 196:30
- 距離
- 130km
- 登り
- 3,899m
- 下り
- 3,979m
コースタイム
Debark(2800M) 9:30- michibiny (3100m)
9/11
michibiny - ambaras (3600m)
9/12
ambaras 9:00 - Bwahit峠(4430m) - MeshehaWenz川(2800m) - ChiroLeba(3300m)
9/13
ChiroLeba - Mizuma(3500m)
9/14
Mizuma 7:00 - 11:30 RasDejan(4543m) 12:30 - 16:00 Mizuma
9/15
Mizuma - MeshehaWenz川(2800m) - 14:00Bwahit峠 - 16:00 Argin(3400m)
9/16
Argin - Ambaras -Gich(3500m)
9/17
Gich 7:00 - ImetGogo(3926m) - 11:00 Gich 12:00 - Michibiny
9/18
Michibiny - Debark
天候 | 前半は雨模様、一時大雨。 後半は晴れ。 雨季から乾季への境目だったらしい。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
船 飛行機
行き(北部の観光都市Axuim起点で) Axum(トラックの荷台に座席を付けたバスで丸一日)IndaShirasse(トラックの荷台で丸一日)Debark 帰り(首都AddisAbabaへ) Debark(バスで丸一日)Gonder(バスで半日)BahilDer(バスで一日半)AddisAbaba 未舗装の道をバス又ははトラックで数日がかり、登山口のデバルクの町へ行くだけでも大変です。 (それ以前にエチオピア入国も大変ですが・・・) インダシラセからデバルクへは険しい山岳道路。 天へ上るような道を行きます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道というよりは、村から村へと山道を歩いていく感じです。 Debarkから3日目にBwahit峠(4430m)に達しますが、そこから一旦MeshehaWenz川(2800m)まで下り、RasDejan(4543m)へ登りかえすという長大な道を行きます。 道自体に危険はありません。 途中の宿泊は村の民家。ガイド氏が交渉して泊めてもらいます。 当然電気は有りません。薪も貴重です。ダニはたくさんいます。 とにかく別世界です。 |
写真
感想
アフリカといえばキリマンジャロが有名ですが、なぜか自分にはエチオピアの最高峰ラスダジャン山が気になっていました。
地図帳を見るとエチオピアは全土が高原地帯。
あまり情報が無いので「どんなところだろうか?」と気になっていましたが、アフリカを陸路縦断旅行の途上、そこへ行く機会がやってきます。
未舗装の山岳道路(幹線道路です)をトラックの荷台に乗って延々と走り、山麓のデバルクに降り立ちます。
ラスダジャンの情報といえば、オーストラリア版の旅行ガイド「ロンリープラネット」のなかの数行のみ。
そこにはこの町でガイドを探せと書いてあります。
しかし小さな村で外人は目立ちます。
探さなくてもガイドの方から寄ってきます。
最初はラスダジャンが見える場所まで連れて行ってもらえるか聞いてみましたが、色々聞いていると山頂まで行くこともできそうです。
しかしガイド1人、ポーター3人、馬2頭を引き連れて約一週間かかるとのこと。
こりゃ金銭的に無理だろう・・・と思いながらも料金を計算してもらうと日本円に換算して約2万円。
当時現地の物価に慣れ切っていた自分には非常に高額に感じます。
しかし冷静になって考えてみると、1週間4人雇い続けて2万円って日本の感覚なら激安です。
はるばるエチオピアまで来る機会など、この先多分ありません。
思い切ってラスダジャン行き1週間の旅を決行することにします。
決めたらガイドと一緒に市場らしき場所で買い出しをします。
パン、コーヒー豆、茶、石鹸、飴、紙、レモン、玉ねぎ、大蒜、袋、灯油、全員分の酒など50birr(900円分)。
更に防寒服、エチオピア布なども買います。
あとは翌日の出発に備えます。
1日目は草原の道を行きます。
午前中は晴れていたが、午後から大雨。道が川のようになり大変です。
夕方小降りになりミチビニの村に到着します。
この日はエチオピア暦で大晦日(85年13月5日)だそうです。
2日目、今日はエチオピア暦で元旦です。
起きたら子供が花をくれます。
そのお返しに飴を渡します。
この日は高度を上げる様に歩きます。
既に標高3,600m、若干高山病気味になります。
またも大雨になったので、少し早目にアンバラス村で宿泊します。
3日目
この日は峠まで登ります。
峠に着くと念願のラスダジャンが見えるはずです。
が、ラスダジャンは雲の中。
それでも広大な風景が広がり感動します。
しかし目の前は深い谷。
せっかく登ってきたのに一旦谷底まで下ると聞かされて落ち込みます。
急坂を下っていき下る途中のチロレバ村に泊まります。
4日目は初めての好天で気持ち良さそうです。
まずは谷底まで下ります。
そこの川で水浴びします。
久々に体を洗います。
そして登り返しミズマ村に着きます。
早めに着いたので村を散策しゆっくり過ごします。
村長まで登場し、皆で記念写真を撮ったりして過ごします。
5日目、いよいよ登頂の日です。
天気も良く期待が膨らみます。
ここまで来ても周囲は草原ですが、最後は岩場を登ります。
そしてついに山頂到着。
広大な風景に感動です。
とはいっても直下まで羊飼いが歩いて来たりしていて最高峰という感覚はしません。
巨大な高原の最高点といった感じです。
本当の最高峰は隣に見える場所であと7m高いが、そちらは登攀装備がないと登れないとのこと。
登頂後、ミズマ村に戻ります。
6日目
2泊したミズマ村と別れます。
一気に谷底まで下り、峠を登り返します。
この日はアルギン村に泊まります。
7日目
自分はラスダジャン目的であったが、本来ここはシメン国立公園でイメットゴッゴという景勝地のほうが有名だそうです。
ガイド氏がどうしても私をそこへ連れて行きたいとのことで、そちらへ向かいます。
この日はイメットゴッゴ手前のギッチ村に泊まります。
8日目はシメン国立公園のイメットゴッゴに連れて行かれます。
途中、ヒヒの群れに会います。
イメットゴッゴでは高低差のある光景に圧倒されます。
尖がった山がボコボコ存在し、その遥か下のほうには草原の風景が広がります。
思わず長居してしまい、戻りは急ぎ足になります。
一旦ギッチに戻り、そのあとミチビニ村まで歩きます。
そしてミチビニ村に宿泊。
最後の夜なので、ガイド、ポーター氏達とチップの多い少ないの交渉になります。
苦手な時間ですが、海外はどうしても必要になってしまいますね。
9日目は最終日。
草原を歩き登山口のデバルクへ戻ります。
デバルクは電気も一部にしか無い小さな村ですが、9日振りに帰ってくると大都会のように感じました。
下山後、皆でバーで飲みます。
丸いフラスコに入った蜂蜜酒をガンガン飲みます。
そこが丸いから置くことができず、ひたすら飲むことになります。
「海外で二日酔いは厳禁」と思っていたのだが、翌朝はとんでもないことになってしまいました。
まともに情報もないまま突入したラスダジャンですが、非常に思い出深い山行となりました。
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