旭岳


- GPS
- 24:50
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 685m
- 下り
- 673m
コースタイム
二日目 C1(5:55)Co1500台地上(7:30-8:30)6合目Co1800付近引き返し(9:30)石室(10:00)C1(11:20-11:50)駐車場(12:40)
天候 | 一日目:曇り 二日目:雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
感想
大OBの方から記録を書くといいよと勧められ、やってみようかなと思ったのが数週間前。
書き溜めておいてはいたので、今さらながらUPします。
1日目
自身初の冬山山行。春合宿では3m滑ったらこけるという超底辺なスキー技術を披露したが、あれからスキー練に励むはずもなく冬を迎えた。先輩やOBさんに聞いたところによると、スキーは「準山2回目くらいで慣れてくるよ」とのこと。「必死になればなんとかなる」つまり、スキー下手はなんとかせねばすなわち死ぬぞ、との言葉を受け、少々緊張しながら入山する。果たして、私のスキー技術は向上するのだろうか!?
地元では雪は3センチふったらいい方で、だからなのか北海道にきて初めて降った雪にはだいぶテンションがあがった。一晩で10センチも積もるんですね!今回も冬山だし、雪もわんさかあるのかと胸をおどらせていたが、入山早々びっくり。だって雪がない。え、私たちはスキー練に来たんじゃないの?と思うも、Lsは堂々とスキーをつけて岩肌のみえる登山道を進んでいく。そういう精神、素敵です。
岩がところどころ出ているおかげで道が複雑になり、シールを扱う訓練になったと思う。夏、沢登りを経験したからなのか、スキーを付けていても春より消耗が少ない気がする。少しは体力がついたのだろうか。ザックも夏メインに比べたらずっと軽かった。80ℓザックを背負うのは夏メイン以来だったのだけれど。Lは「それだけ体力がついたってことだよ」と言っていたが、これは重さに対する感覚が狂っただけな気もする。夏道、というか半沢状態になった水たまりの道をひたすら進んでいく。他パーティーはツボで進んでいた。途中、1,2度転ぶ。Mの遅れもあって天人ヶ原で時間切れ。ここをC1とすることになる。他パーティーもここに泊まっていた。
じゃんけんに負けたので、私は一番入口側つまり水係になった。ALから水係の仕事内容を伝授してもらう。〜テンバに着いたら雪を足で踏み固める。圧迫された雪は10分で固くなるので、その固くなった雪をスコップでブロック状に切り取り、テント外入口側に積み上げていく。なべ係から水を要求されたらブロックごと雪を渡す〜 水係の仕事を終えてテント内で身の回りの整理をする。にしてもLsは諸動作が速い。さすがです。夕飯はカレー雑炊。お湯を沸かすときはジッヘルを徹底することを教わった。はい、気を付けます。なかなかおいしかった!他団体からお酒とハムの差し入れがあったのでありがたくいただき、こちらからもワインとM自家製のピクルスを差し上げる。ハム、いとうまし。Mからは手作りのチーズケーキも登場し、お腹いっぱいになった。夜は雪ではなく雨が降り、テント内も雨漏りする。不快。次々とMが寝ていく中、22時30分頃までALと談笑を続けた。明日の起床は3時30分です。
2日目
ALに冷水をぶっかけられるという悪夢をみて飛び起きる。時間は2時30分。小雨。寒いなーと思ってシュラフの中で寝返りをうったら、テントの端に溜まっていたのか結構大量の雨水がシュラフの中に入ってきた。肘が濡れた。夢は正夢であったか。次回からはこんなことがないように気を付けます。うとうとしていたら3時30分、起床です。ここでもLsは行動が速かった。朝飯は棒ラーメン。平らげるのにペースが上がらず苦戦した。5時30分に外に出るも、暗すぎてテント内待機。ある程度明るくなってから出発した。天気は霧雨よりも弱い雨。順調に進むも、途中から岩肌ばかりが目立ってきたのでシーデポしてツボで進む。ロープウェイ乗り場と合流する手前で視界200〜300。視界500あれば稜線が見えるから行動可能だけれど、2〜300では1年半センスではギリギリなので攻められないとLから説明される。視界500あればここから石室が見えるらしいが、今回は見えず。途中、ウサギの足跡を発見。Lによれば、一列に点々と付いている足跡はキツネ、少し乱れていればテン、腹をこすった跡があればタヌキ、2つずつ左右にずれながら進んでいるのがリス、だそうだ。Lってなんでも知っているんですね。
何事もなく石室まで。石室は思っていたのよりも立派な建物だった。しばらくここで休憩していると、先行パーティーが旭岳上部から戻ってきた。「別パーティーは7合目付近からアイゼンを付けて登っていった」とのこと。なんかこういう会話ってカッコいい。石室を出発したときはそうでもなかったが、上部にいくにつれて吹雪いてくる。Lsいわく「やっと冬山らしくなってきた」らしい。目出帽をつけて対処。
傾斜が大きくなってきたところ(6合目付近)で、アイゼンを付ける。ピッケルは常に山側にさし、ピッケルとアイゼンの二点支持を欠かすことなく、とのこと。上部はガスなので、滑落停止法を軽く教わって、来た道を引き返すことになる。アイゼンの刃によってオーバーズボンを破ることがあるそうなので、がに股歩き。スピードをつけて下ると、雪に足をとられて転び、骨折することもあるそうだ。おっちょこちょいな私はやりかねませんね。アイゼンの刃に雪がついて“だんご”状態になってしまうのを時々直しながら石室まで下る。途中、テンバで一緒だったパーティーとすれちがう。あちらにも一年生の女の子がいた。もっといろいろ話せばよかった。
石室からシーデポ地点までツボで進む。スキーを背負ったお兄さん方が何人か登ってきていた。シーデポ地点からはシーズリ。スキーは岩に引っかかるし、木道は滑るしで、転ぶこと多々。テント回収してあっという間の下山。お腹が空きました。
よってスキー滑走は次回へお預け。今回、スパッツをチョンボした。数年前の記録には「装備は山への心がけ」とあった。
コメント
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一年目の山行記録、新鮮だね。
山岳部の記録はたいていリーダースタッフが書くからあったりまえだぜって感じで素っ気ない。これは新鮮。連載で頼む。LSの客観記録も併せてね。
ささいな記述は3年、10年、20年経ってから読むと、相当面白いと思うよ。僕も書いておけば良かった。
コメントありがとうございます。
山行記録というより、私の超個人的な日記みたいになってしまっています(汗)
日記みたいな記録ですが、書き続けていこうかなと考えてます。
先輩方の記録はヤマレコに投稿されるかは分かりませんが、現役ホームページ(現在改修中)に行けばアップされてると思います。
3年後、10年後、20年後が楽しみです。考え方とか、変わってるのでしょうかね?
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